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20の倍数がSSを書くスレ
1 :
安梨沙
◆ARISA/KXTc
:2003/05/06 23:35 ID:DXfx3SYY
20の倍数のレス番の人がそれ以前のスレで書かれている
事をテーマとしてSSを即興書いてください。
プロ・アマ問いません。
300 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2003/09/11(木) 21:17 ID:f2cF30po
/\___/ヽ ヽ
/ ::::::::::::::::\ つ
. | ,,-‐‐ ‐‐-、 .:::| わ
| 、_(o)_,: _(o)_, :::|ぁぁ
. | ::< .::|あぁ
\ /( [三] )ヽ ::/ああ
/`ー‐--‐‐―´\ぁあ
301 :
なも
◆H6KIMOSAKA
:2003/09/11(木) 21:18 ID:???
>>300
神キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
302 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/11(木) 22:00 ID:f2cF30po
合宿で酒に酔ったにゃもちゃんが、えらいエッチな話をした。
「……すごい、尊敬すんねん」
彼氏が手に入らなかったあの頃、あまりに寂しかったにゃもちゃんがゆかり先生を……
す、すごい世界やねん。私も誰かと――そうや、ちよちゃんがええねん。他の人らやったら私がイッポーテキに犯されてお嫁に行けなくなってまう。
うっ、ちょっと布団の中で興奮してもーた。
鼻血が……
303 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/11(木) 22:00 ID:f2cF30po
…………んー?
冷やいー。
誰やのん、私の顔を拭くんは。
「――大阪さーん、大阪さん」
「んー? ちよちゃーん?」
目を開けたら、ちよちゃんがおった。
「ちよちゃん……もう朝なん?」
「昼近くですよー。もうみんな御飯も食べ終わってます」
「あかん、寝坊しすぎてもーた」
「みなさん起こそうとしたんですよー。そしたら大阪さんったら鼻血の海に倒れていて、大笑いして放置しておけって――でも私、そんなのダメだって言ったんですけど……智ちゃんとかに止められて、やっと1人になれたので」
そーなんか、たしかにちょっと布団が赤いなー。気にならへんけど。流石はちよちゃん、めっちゃ真面目で、可愛えーなー。
「あんなあちよちゃん、ちょっとこっちおいで」
手招き手招き。
「は、はい……」
ちょこちょことやってくるちよちゃん。
「あの、なんですか?」
もじもじしとる。私の緊張が伝わったんやろか?
「ちよちゃん、キモチイイことせーへん?」
「はい!」
即答や!
「え? へ?」
「頂きます!」
ちよちゃん、いきなり唇を……
「うう……!!!! ひ、ひあ(舌)ー!」
舌が! 舌がー!
私が混乱しとるとこに、さらにちよちゃんの攻撃や。
寝間着のズボンにさっと小さい手が伸びてきて、下着と服の上からあそこに手をかけたん。いきなりの感覚に、頭が真っ白になってもーた。
「――――!!」
304 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2003/09/11(木) 22:04 ID:f2cF30po
「……はあはあ」
気が付くと、2人して真っ裸やった。ちよちゃんもう胸が膨らみはじめとる、さすがは天才や。私の年になったらきっと榊さんや神楽さんくらい成長しとるやろーな、やっぱ裏切り者や。
「大阪さん……どうでした?」
「めっちゃええねん――自分でするより」
「へえ。大阪さん、けっこうエッチですねー」
「ちよちゃん、いつからこんなてくにしゃんやったん? なんやこう、雲の上におったよーな心地よさやった。生まれて初めてやで、多分」
するとちよちゃん、当然と言わんばかりにえっへんと胸を張って、
「今朝みなも先生に聞いて教えてくれなかったので、智ちゃんや暦さんで研究してましたー」
……さすがは天才や。
305 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/12(金) 06:46 ID:???
高速進行!
306 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/12(金) 21:47 ID:???
あ
307 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/12(金) 21:48 ID:???
ず
308 :
八八艦隊司令大阪さん
:2003/09/12(金) 22:12 ID:???
魔
309 :
大阪XP
◆HaiBaNe.
:2003/09/12(金) 23:05 ID:???
ぬ
310 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/09/12(金) 23:07 ID:???
「あ」っと驚くオチで
311 :
なも
◆H6KIMOSAKA
:2003/09/12(金) 23:16 ID:???
>>310
その御題はむずかしいんといちゃう?(;・∀・)
320さんにがんばってもらいましょう(他力本願
312 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2003/09/12(金) 23:20 ID:PqHInPB.
(゚听)
313 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2003/09/13(土) 00:17 ID:ktKzeMUg
シモネタ解禁してーなー
314 :
メジロマヤー
◆JwHkm/8mPw
:2003/09/13(土) 00:30 ID:???
無理なので誰か頼むわ
315 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/13(土) 04:18 ID:pNCBaz3A
回します
316 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/14(日) 00:12 ID:???
同上
317 :
泥
◆./rIHj.W0M
:2003/09/14(日) 03:18 ID:???
それじゃ泥かぶりましょ
318 :
桜
◆./rIHj.W0M
:2003/09/14(日) 03:19 ID:???
えい
319 :
◆./rIHj.W0M
:2003/09/14(日) 03:19 ID:???
やあ
320 :
◆./rIHj.W0M
:2003/09/14(日) 03:20 ID:???
とう
さて考えるか
321 :
◆./rIHj.W0M
:2003/09/14(日) 21:14 ID:???
ぐはっ 消えた
もう少しお待ちを
322 :
◆./rIHj.W0M
:2003/09/15(月) 00:46 ID:???
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/oosaka/1052922310/341-348
ここに書きました
それでは次へどうぞー
323 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/09/15(月) 00:53 ID:???
むむ・・見事な表現。
324 :
さかちー
:2003/09/15(月) 13:47 ID:???
>>322
あ、あれはあなただったのか。
確かにいいオチでした。
325 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/15(月) 18:24 ID:78nQd04g
>>322
次回作を書くいい起爆剤になりました。
326 :
ケンドロス
:2003/09/15(月) 18:25 ID:???
あれ?何で名前消えてるんだ?
327 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/16(火) 20:09 ID:JDZe/owA
埋めます
328 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/16(火) 20:09 ID:???
埋めます
329 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/16(火) 20:09 ID:???
埋めます
330 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/16(火) 20:10 ID:???
リアルなエログロをキボン
331 :
さかちー
:2003/09/16(火) 22:30 ID:???
>>330
果たして書ける人がいるのだろうか?
332 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/16(火) 23:51 ID:???
>>331
そして読みたい人がいるのだろうか、マジで。
333 :
なも
◆H6KIMOSAKA
:2003/09/17(水) 00:39 ID:???
>>331
少なくともグロは書けません〜。
334 :
ケンドロス
:2003/09/17(水) 02:00 ID:???
>>332
と同じでグロは嫌です。
335 :
さかちー
:2003/09/18(木) 02:11 ID:???
誰か昭和史に詳しい人に降臨願うしかないか。
だれも書けなかったらこのスレ止まるのか?
336 :
◆5KxPTaKino
:2003/09/18(木) 23:27 ID:???
つまりエロくてグロければええんか?
337 :
◆5KxPTaKino
:2003/09/19(金) 01:52 ID:???
(うめ)
338 :
◆5KxPTaKino
:2003/09/19(金) 01:52 ID:???
(うめ)
339 :
◆5KxPTaKino
:2003/09/19(金) 01:52 ID:???
(うめ)
340 :
◆5KxPTaKino
:2003/09/19(金) 01:53 ID:???
(うめ)
341 :
◆5KxPTaKino
:2003/09/19(金) 01:53 ID:???
目が覚めた。
暗い部屋にいた。
頭が痛む。
自分は今まで何をしていたのか。
自分はどこにいるのか、なぜここにいるのか。
思い出そうとすると、頭が締めつけられた。血管が脳を圧迫している。どく
どくと血管が脈打つたびに、全身が疼いた。
たまらず、横になる。ふわりとした感触。布団だ。俺は布団の上にいる。
確か、仲間と酒を飲んで……店の手前で別れて……それから――
「気がついたのかい?」
男の声がした。
声のしたほうを見やると、暗がりの中にうっすらと人影が浮かんでいた。
「あなたは……」
きしむ頭を一方の手で抑えつつ、もう一方の手を支えにして起き上がる。
「僕は、三潴という者だ。君は伊井直人君だね」
声が、名乗った。
聞き覚えのない声だ。だが、三潴と名乗ったその男は俺の名を知っているよ
うだった。俺は訝しく思ったが、何のことはない、彼が俺の財布から身分証明
書を抜き取っていたのだ。
ああ……。
思い出した。
仲間と店の前で別れた後、へべれけに酔っていた俺は路上に倒れこみ、この
男に拾われたのだ。そして、ここに連れてこられた。
……それで、ここはどこなのだ?
俺が尋ねよるより先に、向こうが口を開いた。
「夜は、短いよ」 (1/4)
342 :
◆5KxPTaKino
:2003/09/19(金) 01:53 ID:???
「?」
いきなり、何の話か。
聞き返そうとした時、男はバスローブを脱いだ。
絹の衣が、はらりと音をたてて床に触れた。
その下から現れたのは、厚い胸板、割れた腹直筋。そして、整然と切りそろ
えられた陰毛の下に、ぶらりと垂れ下がる巨根。それは、長年の使用に耐えて
赤黒く変色し、特有の腐臭を放っていた。
「なっ……なっ!」
うろたえる俺の上に、男が覆いかぶさった。
唇が封じられる。
男の口から俺の口へと、舌が侵入を開始した。獲物を求める白血球のように、
舌が俺の口の中を這い回った。ぬめぬめした感触が、口内全体に広がる。俺の
舌が、からめとられた。じゅるじゅると唾液を迸らせつつ、口の中で舌同士が
交わりあう。
「んっ……ん!」
自分から男を引き離そうと必死でもがいた。
男の両肩をおさえ、力の限り押しのける。
だが、駄目だ。泥酔しているため、全く腕に力が入らない。
俺は、男のなすがままにベッドに転がされた。
「……いい子だ」
唇をはなすと、男は呟いた。
唾液が垂れてくる。
逃れる術もなく、俺の口に男の唾が注ぎこまれた。
生ごみからにじみ出る汁を濃縮したような味。
「ぐふっ! ……ぐふっ」
せきこむ俺の下半身に男の手が伸びた。 (2/4)
343 :
◆5KxPTaKino
:2003/09/19(金) 01:53 ID:???
「ま、待って……」
叫びは届かなかった。
ずりおろしたパンツの中から、俺の性器が顔を出す。
男は、それを丹念に舌で舐めまわしはじめた。
「くっ……、くぅ……」
テクニシャン。
そう呼ばれるにふさわしい手並みであった。
亀頭の根元の膨らんだ部分に舌がまとわりついてくる。かと思うと、男根の
つけ根までくわえこまれ、咽喉の粘膜がからみつく。
抗うことは、不可能だった。
生殖器に血液が巡っていくのがわかる。
男の口の中で、それはむきむきと膨れあがっていった。
そして、頂点を迎える。
濃い液体が尿道を抜け、男の口の中で弾けた。
ぐぶ、ぐぶっとものものしい音をたてて、男は俺の精液を飲み下した。
「出るなら、出るって言ってくれよ」
間をおいて呼吸を整えたあと、男は言った。
「それはさておき――」
昇天直後の虚ろな眼に、巨根が映った。
「今度は、僕の番だ」 (3/4)
344 :
◆5KxPTaKino
:2003/09/19(金) 01:54 ID:???
無我夢中だった。
早く……早く終わらせたい、早く逃れたい。
それだけを願って、一心不乱に赤黒い一物を咥えこみ、擦った。
生臭い味。気が狂いそうだった。眼をきつくつぶる。
男のごつごつした掌が、俺の後頭部をおさえた。
口の中で、何かが脈打った。びくん、びくんと、まるで別の生き物のごとく
巨根がうごめく。口の中に、何か、苦い、どろどろしたものが大量にぶちまけ
られた。
「――!」
限界だ。
もう、駄目だ。
腹の底から、先程食べた刺身やら肉やらビールやら日本酒やらが、どっとこ
みあげてきた。逆流。みぞおち、胸、のど、口……。そして、男の下腹部へ。
それらすべてのものが、たった今ぶちまけられたものとともに、俺の口から噴
出した。
急いでトイレに向かった。便座にしがみつき、腹の中にあるありとあらゆる
物質を吐き出した。便器の中の水が、毒々しい黄色に染まる。
ひととおり吐き終え、いくらか気分が和らいだ。
ここのトイレはユニットバスになっているようで、便器の脇に風呂釜があり、
間を隔てるカーテンがひかれていた。
何気なくカーテンの向こうを覗いて見ると……
腐乱死体が三つ。いずれも若い男だ。ひとりは腹を抉られている。ぐちゃぐ
ちゃにかき乱された腸らしき臓器から、白い蛆が何匹もうようよと這い出して
くるのが見えた。別の一人は頭を潰されている。耳の穴から脳味噌がこぼれ、
崩れた目玉が首の付け根まで糸を引いて垂れ下がっていた。もう一人は上半身
と下半身が切り離されており、肉の切れ目から蛆の群れと赤い骨髄がのぞいて
いた。
うしろで、戸が開く音がした。
「身代わりになってくれるのかい?」 (4/4
345 :
◆5KxPTaKino
:2003/09/19(金) 01:54 ID:???
【無職青年、惨殺を悔いて自殺か】
先日未明、○○県××町にあるマンションの一室において、惨殺死体三体と
自殺とみられる死体一体が発見された。惨殺された三人の遺体は、以前から行
方不明届けがなされていた三人であり、いずれも死後数ヶ月が経過していた。
自殺体は、身分証明書などから、同県に居住する無職伊井直人氏であることが
判明した。警察は、彼が、三人を殺したことを悔いて自殺したものとみて裏づ
け捜査を進めている。
(翌日の新聞より)
346 :
大阪XP
◆HaiBaNe.
:2003/09/19(金) 08:13 ID:???
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
凄い
347 :
ケンドロス
:2003/09/19(金) 20:29 ID:???
結局真犯人捕まってねーし、何かきしょい!
これは前回のように無理矢理続き作るなんて絶対無理だ!
正直言ってキツイ!
348 :
なも
◆H6KIMOSAKA
:2003/09/19(金) 21:44 ID:???
ばん!
349 :
なも
◆H6KIMOSAKA
:2003/09/19(金) 21:45 ID:???
ばんばん!!
350 :
なも
◆H6KIMOSAKA
:2003/09/19(金) 21:45 ID:???
ムーディーでらぶらぶキボンヌ。
351 :
なも
◆H6KIMOSAKA
:2003/09/19(金) 21:47 ID:???
>>341
神キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!って…うはぁ…
やらないか?
352 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/21(日) 05:18 ID:???
でやぁ
353 :
ケンドロス
:2003/09/24(水) 23:44 ID:???
どうしようかな〜
354 :
メジロマヤー
◆JwHkm/8mPw
:2003/09/25(木) 00:31 ID:???
↓カルボナーラをアルデンテで
355 :
なも
◆H6KIMOSAKA
:2003/09/28(日) 02:27 ID:???
らぶらぶ,ちうことやから,百合でもおーけーよ,ってか歓迎。
356 :
ケンドロス
:2003/09/28(日) 03:46 ID:???
榊×よみでも書いてみようかな〜?
357 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/28(日) 17:31 ID:???
↑いいですな!
358 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/28(日) 17:51 ID:???
>>356
Go for it!
359 :
へーちょ名無しさん
:2003/09/28(日) 22:12 ID:???
>356
それではどうぞ↓
360 :
ケンドロス
:2003/09/29(月) 01:53 ID:tBSEMjC6
そんじゃ書きます。 『素直でいたい』
暦は今、駅に向かって急いでいた。今日はある人と待ち合わせの約束をしたからだ。
駅につくと約束を交わした人物は既に先に来ていた。
自分と同じくらい長く黒い髪の女性だった。その顔は女性でも見とれて
しまうほどの美人だ。スタイルも抜群だ。
「ごめん、榊。待った?」
「大丈夫、私もさっき来たばかり・・・」
暦の言葉に対して榊はニッコリ微笑む。
「そ、そうか。」
その表情に暦の顔が朱色に染まる。
「それじゃあ、行こうか。」
榊が暦の手を引きながら、歩き出す。
「あ、ちょっと榊ぃ。」
いきなり手を引っ張られ困惑する暦だが、悪い気はしなかった。
榊の温かいぬくもりが伝わってきたからだ。
そして二人は最初の目的地の映画館に向かった。
361 :
ケンドロス
:2003/09/29(月) 02:22 ID:tBSEMjC6
二人が見た映画は榊の好む『ねこ』の物語だった。
榊は感動のあまり泣いてしまうほどだ。暦も実は感動していたが、
さすがに榊のように泣く事はなかった。
「ほら、榊。これで涙、拭きなよ。」
「うん、ありがとう。」
暦の差し出されたハンカチで榊は涙を拭いた。
(泣いてる姿も綺麗だよなぁ)
暦は頭の中でそんな事を考えた。
次に二人が向かったのはぬいぐるみショップだった。暦は前々から
行きたいと思っていたのだが、一人で行くのは気がひけるし、かと言って
智と一緒に行ったりしたらバカにされるので行く事が出来なかった。
しかし、今は榊と一緒にいるおかげでやっと来る事が出来たのだ。
「うわぁ〜一杯あるなぁ、私一回こういう所に来てみたかったんだ。」
「それはよかった。私もだ。」
榊が嬉しそうに言う。二人は長い間、どのぬいぐるみにするか悩んで
いたが、二人共『ねここねこ』を買う事にした。
「おそろいだな、榊。」
「うん。」
満面の笑みを浮かべて店を出る二人。周りの人達が見てもその幸せそうな
雰囲気が伝わってきた。
362 :
ケンドロス
:2003/09/29(月) 02:45 ID:tBSEMjC6
次の目的地はアミューズメントセンターだった。
そこで二人は色々なゲームをした。クレーンゲームに始まり、二人で
協力し合いながら進む体感ゲームや、もぐら叩きやエアホッケーの
ように競い合うゲームなどいろいろやった。
特にこういう場所でクレーンゲームしかやった事のない榊にとっては
他のゲームは新鮮で楽しかった。
「これ、あげる。」
榊はクレーンゲームでとったぬいぐるみを暦にあげた。
「え?いいのか?」
「うん。暦とゲームをやって凄く楽しかったからこれはそのお礼。」
「嬉しい!これ前から欲しかったんだ!ありがとう榊!」
暦は嬉しさのあまり、榊に抱きついた。榊は少し戸惑ったけれどその後、
顔を赤らめながら、「気に入ってくれて良かった」と言った。
そして、その後ファーストフードで食事を取り、二人は衣服店へと足を
運んだ。ここに行こうと言い出したのは暦だった。
363 :
ケンドロス
:2003/09/29(月) 03:15 ID:tBSEMjC6
榊と暦は色々な服を選びながら試着した。
今榊が着ているのはカーディガンにロングスカート、それに麦わら帽子
という歩がしそうな格好だった。髪はちよのようにツインテールに暦に
させられていた。リボンもつけていた。
「何か恥ずかしい・・・私には似合わない・・・」
「そんな事ないよ。とっても似合ってるよ榊。」
「だって私は背が高いし・・・」
「関係ないって、今の榊、すごくかわいい。」
「ほんとに?」
「ああ。鏡見てみなって。」
暦に言われ、鏡を見る榊。何だか暦に褒められたせいか満更でもなさそうな
顔になっていた。
「私でこうなら、暦も似合うかもしれない。」
「え?い、いいよ私は・・・遠慮しとくよ。」
「ダメ・・・着て・・・」
「あ、ちょっと榊ぃ!」
暦は強引に試着室の中に入れられあっという間に着替えさせられた。
ピンクのフリフリなワンピースに髪は榊と同じツインテールにされていた。
「ほら、かわいい。」
「そ、そか。」
暦が照れながら聞いた。
「うん、とっても。」
「な、何か照れるな。でも榊ちょっと強引だぞ。」
「ごめん。」
「いいよ。気にしてない。むしろ榊の変わった一面が見れて良かった。」
「私も暦の新たな一面を知った気がする。」
この後、何着か服を買い、外に出るともう夕方になっていた。
「あそこの店で食べていかないか?あそこのカルボナーラはうまいぞ。」
「うん、そうする。」
そうして榊と暦は一つの喫茶店に入っていった。ここはカルボナーラの
他にもここのケーキはおいしいと評判の店であった。
「あら、珍しい組み合わせですわね。」
店に入り、注文を頼んだ後聞き覚えのある声がした。
364 :
ケンドロス
:2003/09/29(月) 03:38 ID:tBSEMjC6
声の主は前髪をあげており、榊ぐらいに長い髪の女性だった。
後ろにはショートカットの女性を伴っている。
「まさか、こんな所で百合子に会うとは思わなかったよ。」
「えと・・・京子さんだっけ?初めまして。」
「あ、初めまして、弥生さん。」
二人組は平井百合子と相田京子だった。京子は百合子のクラスメイトだ。
「何でこんな所にいるんだよ?」
「私も出来ればこんな所にいないで智と遊びたくてよ。でも京子に
捕まってしまってよ。」
「何言ってるのよ!今日買い物に付き合ってくれるって約束したでしょ!」
確かに京子の手にはそれとおぼしき袋があった。
「お二人が羨ましくてよ。とても楽しそうで・・・」
「何よ!私と一緒じゃ楽しくないって言うの!百合子のバカ!!」
「大声出すのやめなさい!他のお客に迷惑でしょ!」
「お前が喧嘩吹っかけてるように見えるぞ。」
「私には二人共楽しそうに見えるな。」
「え?」
榊にそう言われて百合子と京子は黙った。そして笑顔になる。
「弥生さんにそう言われたら敵いませんわね。」
ちょうどその時、注文した品がテーブルに置かれた。
「私、暦のそんなに楽しそうな顔初めて見ますわ。」
「そ、そうかな?普通だろ。」
「私もそう思う。暦さん何だか生き生きしてる。」
「そうなんだ。」
デザートのチョコレートケーキを口に入れながら榊はそう言った。
榊や暦にとって夕方の予想外のお茶会は楽しかった。
気が付けば日もすっかり暮れ、何だかんだでこの店に2時間以上いた
四人であった。それだけ話が弾んだという事だ。
365 :
ケンドロス
:2003/09/29(月) 03:52 ID:tBSEMjC6
喫茶店で百合子と京子に別れを告げ、榊と暦は二人で歩いていた。
暦は榊に寄り添うように歩く。
「なあ、榊。」
「ん?」
「今日は本当にありがとうな。とっても楽しかったよ。」
「うん、私も。」
「こういうのってデートって言うのかな?」
「・・・・・・・・・」
言った暦も真っ赤になり、聞いていた榊も真っ赤になった。
「これは私からのささやかなお礼だ。」
暦はそう言って榊の頬にキスをした。
「な?」
少し動揺する榊。
「い、今の私にはこれが精一杯だ。ごめんな。」
「ううん、ありがとう。私からもお返し。」
と今度は暦の額に榊はキスをした。
「榊!」
感極まったのか、暦は榊の胸の中に飛び込んでいく。それを優しく
榊は抱きとめる。
「榊、お願いがあるんだ。もう少しだけこのままでいさせてくれないか?」
「うん、いいよ。」
「ありがとう、大好き榊!!」
「私もだよ、暦!!」
二人にとって今日という日は忘れない日となった。
―あなたにめぐり合えた奇跡を信じたいの 終わることのない二人の為に
嘘じゃない微笑みで私だけ見つめてくれる あなたの優しさを ずっと感じたい
強がりな 私を消して 優しく生まれ変わる あなただけが知ってる今の私に―
『素直でいたい』 FIN
366 :
◆5619859402
:2003/10/01(水) 22:32 ID:lypukK/U
進め!
367 :
ケンドロス
:2003/10/01(水) 23:29 ID:???
榊さんとよみの二人だけで話進めた方がよかったかな?
今思ったが・・・
368 :
メジロマヤー
◆JwHkm/8mPw
:2003/10/01(水) 23:30 ID:???
誰でもいいから、書きなさい!
369 :
ケンドロス
:2003/10/01(水) 23:31 ID:???
その前にテーマ決めないと・・・
370 :
八八艦隊司令大阪さん
:2003/10/01(水) 23:32 ID:???
ケンドロスちゃんがんばったな〜
371 :
ケンドロス
:2003/10/01(水) 23:33 ID:???
>>370
こ、これがテーマですか?(汗
372 :
八八艦隊司令大阪さん
:2003/10/01(水) 23:35 ID:???
・・・・あ
373 :
ケンドロス
:2003/10/01(水) 23:39 ID:???
恐らく
>>370
のテーマでは俺含めて誰も書けないでしょうから、ここは
綾瀬風香の学園生活を書いてみるって事でどうでしょう?
あずまんがキャラの絡みやオリキャラに関しては個人の判断に任せます。
374 :
◆5619859402
:2003/10/01(水) 23:39 ID:lypukK/U
じゃあ
>>370
がテーマを出すとか
375 :
八八艦隊司令大阪さん
:2003/10/01(水) 23:46 ID:???
>>373
じゃあそれで・・・
376 :
ケンドロス
:2003/10/02(木) 00:38 ID:???
では進みましょう。
377 :
へーちょ名無しさん
:2003/10/02(木) 19:19 ID:???
なんやねん
378 :
へーちょ名無しさん
:2003/10/02(木) 19:19 ID:???
なんやっちゅーねん!
379 :
へーちょ名無しさん
:2003/10/02(木) 19:19 ID:???
綾
瀬
風
香
の
学
園
生
活
380 :
なも
◆H6KIMOSAKA
:2003/10/02(木) 19:24 ID:???
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
381 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2003/10/24(金) 18:10 ID:???
1 :安梨沙 ◆ARISA/KXTc :2003/05/06 23:35 ID:DXfx3SYY
20の倍数のレス番の人がそれ以前のスレで書かれている
事をテーマとしてSSを<<即興>>書いてください。
プロ・アマ問いません。
382 :
◆5619859402
:2003/10/24(金) 19:35 ID:2oWEaggg
高速進行!
383 :
ケンドロス
:2003/10/24(金) 19:38 ID:???
あの、そこなもやんが書くとくなんだけど・・・
即興で書くとロクな出来にならないんだよな。
384 :
◆5619859402
:2003/10/24(金) 21:38 ID:2oWEaggg
散々の出来でも即興で書くことがスレの趣旨なのでは
385 :
◆5619859402
:2003/10/24(金) 21:38 ID:2oWEaggg
主旨だな
386 :
◆5KxPTaKino
:2003/10/28(火) 23:46 ID:???
=≡= ∧_∧
/ (・∀・ ) ・・・・・・・・・
〆 ┌ | | .∈≡∋
|| γ ⌒ヽヽコノ ||
|| .| |:::|∪〓 .||
./|\人 _.ノノ _||_. /|\
387 :
◆5619859402
:2003/10/30(木) 10:03 ID:75JwwWJs
さて、火曜日は過ぎたワケだが
388 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/10/30(木) 10:10 ID:???
諦めて次いきましょうか
389 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/10/30(木) 10:11 ID:???
↓お題
390 :
八八艦隊司令大阪さん
:2003/10/30(木) 15:56 ID:???
トンネルを抜けるとそこは・・・・
391 :
◆5619859402
:2003/10/30(木) 16:24 ID:75JwwWJs
>>400
「トンネルを抜けるとそこは…」
392 :
ケンドロス
:2003/10/30(木) 19:52 ID:???
風香の学園生活ってだけなら控え室2で仕上げたのがあるけど、あれは
どちらかというと百合子がメインだからなぁ。
393 :
◆5KxPTaKino
:2003/10/31(金) 23:16 ID:???
カミングアウトしたところ、そこは祭りの会場だった
394 :
へーちょ名無しさん
:2003/11/17(月) 10:41 ID:ricggzcY
何だ?ここもうやらないの?
395 :
さかちー
:2003/11/17(月) 21:48 ID:???
ネタが出てこないです。
396 :
猪木
:2003/11/18(火) 19:09 ID:???
猪木
397 :
猪木
:2003/11/18(火) 19:09 ID:???
猪木
398 :
あご猪木
:2003/11/18(火) 19:09 ID:???
あごがでかい!
399 :
じゃいあんと馬場
:2003/11/18(火) 19:09 ID:???
死んだ!
400 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2003/11/18(火) 19:10 ID:???
get
401 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2003/11/22(土) 22:33 ID:???
26 2003/11/22 賞の行方 (創作+アニメ版?話)
高校総体が終わって、とつぜん暇な日々がやってきた。
担任が顧問であることもあって宿題も免除されているので、
とくにすべきこともない。学校に行って部活でもしようかと思ったら、
立入禁止になっていた。プールの水を抜いて、
遅れていた定期点検と補修を2〜3日かけて行うという。
そういえば私たちがずっと使っていたから、
水を入れ替える暇もなかった。私が都大会で優勝し、
インターハイに出ることになった影響だ。ほかで泳ぐしかないが、
だからといってその辺のプールなどではとうてい泳げない。
私には遊ぶために泳ぐという発想がないし、
25メートルのラインなんて確保できないだろう
――まだ高1だしどこの会員でもないので、
スポーツクラブのプールで泳ぐということも出来ない。
家に帰ると、父がいきなり5万円もくれた。
どうやら総体でがんばったご褒美らしい。
断る理由もなかったので受け取り、礼をいうとはにかんで喜んでいた。
目尻にすこし皺が寄せ始めている。ああ、父も歳をもう若くない、
と不思議に感じた。
402 :
う
:2003/11/22(土) 22:34 ID:gWxoul6Y
私はその晩、考えた。あと10日、なにをしよう。
プールには数日も待てば通えるようになる。毎日朝から晩まで泳いで、
それで終わるのか、この夏は。すると父の目尻がふと浮かぶ。
年月はどんどん流れていく。一生に一度しかないこの時間、
私は他にも、なにかしておきたい。
だから私は朝になると、すでに決めていた。
「ちょっと1人で旅行に行ってくるよ。3日ほど」
朝飯のとき、そう両親にいきなり言い放った。
反対があるかな、と思ったけど、とくにそれらしい応答もなく、
母が弁当を作ってほらよっと渡してくれた。
たしか私、自分だけでどこか遠くに行くのは、
生まれてはじめてのはずなんだが――と思ったが、
言い出した勢いに任せ、とりあえず2日ぶんの着替えを用意し、
いつも使っている水泳バッグに入れてさっそうと出ていった。
403 :
う
:2003/11/22(土) 22:35 ID:gWxoul6Y
家からの1歩を踏み出てしかし、ちょっと不安が頭によぎった。
いいのかこんなんで? と。ふり返って自分の家を眺めてみる。
生まれてはじめてやるぜ、という行動の前だと、
なんだかいつもの自分の家じゃないような気がしてくる。
3日後にこの風景をまた瞳に入れて、私はどんな感想を抱くのだろうか。
門札には『神楽』という文字がはっきりと刻まれている。
うん、ここは私の家だなと、当然すぎる確認を胸に、
私はふたたび振り向き、旅に出た。
20日(はつか)遅れの、本当の夏休みがいま、始まったんだ。
404 :
う
:2003/11/22(土) 22:35 ID:gWxoul6Y
東京駅でどこに行こうか迷っていると、宮城県松島のポスターが目に入った。
日本三景か……たしか、松島、天の橋立、宮島――前のふたつは行ったことがある。
そうだ、宮島に行って日本三景を完全制覇してやろう。
目的ができれば後はひたすら進むのみだ。だけど……
「宮島、宮島……どこにあるんだ?」
「広島ですよ」
ふり返ると、おかっぱ頭の可愛らしい子がいた。
たしか同級生で3組の、えーと……顔しか知らない。
だけど、なぜここに? 見れば他にも知った顔が何人か、
荷物を抱えて立っていた。
「天体観測の合宿でー! 岡山県美星町の天文台に行くんですー!」
いきなり呼ばれもしないのに、頭のイカれたキムリンがしゃしゃり出てきた。
「一緒に星を見ようね、かおりん」
「かおりんって呼ばないでください!」
おかっぱ頭の目がつり上がってる。よほどいやなんだろう。
とりあえず行く方向がおなじということで、
岡山までキムリン率いる天文部に同行させてもらうことにした。
それにしても、みんな顧問から離れて――どうやら違うようだった。
キムリンは勝手についてきたらしい。
本当の顧問が野獣からカワイイ生徒を守っている。
いやキムリンは野獣というよりただの覗きだ。
物理的な実害はないが精神的にはちょっとイヤすぎる、
ゴキブリみたいな存在だろう。
405 :
う
:2003/11/22(土) 22:36 ID:gWxoul6Y
岡山で天文部ご一行が降りると、いよいよ私一人になった。
さあ、私の旅が再開するな。じっくりと孤独を楽しむことにしよ――
「き、木村先生!」
キムリンが私の荷物を抱えて席に座っているではないか!
「あああああの、天文部は?」
カクカクとそいつは機械的に私のほうを見上げ、止まった。
まるでロボットのようだな、人間離れしすぎてる――と思ったとき、
いきなり叫んだ。
「一等賞――!!」
人さし指をぱっと振り上げ、私の胸をまっすぐ差し、ふたたび一声。
「一等賞――!!」
み、耳が痛い。それだけではない。
周囲の視線がちょっとどころではなく激しく痛い。
406 :
う
:2003/11/22(土) 22:37 ID:gWxoul6Y
どうやら私の胸がご執心のようだ。とんでもない状況になってしまった。
なんとかしてキムリンを遠ざけようとしてみたが、
背後霊のように狭い車輌の中を付いてくる。
ストーカーだ、ストーカーだ! これはまさに恐怖だった。
力は確実に私のほうがあるし、たぶん殴っても状況的に
私が有利になるかも知れない。それどころかキムリン自身、
気にも留めない可能性が高い。だけどそういった要素をすべて考えてもなお、
いやだった。こいつがそばにいる、ということそのものが。
退けるのに対象そのものになにかするということが。
まさにゴキブリを嫌う心理そのものではないか!
やーいやーいゴキブリゴキブリ――これって完全に差別かな?
まあいいや難しいことは私にはわからない。
とにかく逃げるという選択以外はすべてイヤだった。
407 :
う
:2003/11/22(土) 22:37 ID:gWxoul6Y
私より大きな胸の女性の近くに座ったり、トイレに30分籠もってみたり、
いろいろしたがすべて徒労に終わった。見える視線、
見えない視線の双方に耐えられない。
こいつは別にハアハアしたりとかせず、ひたすらじっと眺めてるだけなのだ。
メガネをかけているので表情も読めないし、そもそも無表情――というか、
常に仮面が貼り付いたような奇形の顔。
噂では寄付をしたりするような善人の面もあるらしいし
たぶんそうした面が評価されて先生などやってられるんだろうが、
すくなくとも私にとっては生理的な嫌悪感がプラス要素のすべてを凌駕する。
408 :
う
:2003/11/22(土) 22:38 ID:gWxoul6Y
我慢できない。
気が付けば私は適当な駅で飛び降りて、
全速力で駆けて行き先も見ずに出発寸前のバスに乗っていた。
キムリンは……よし、居ない!
安心してバスの行き先を見てみると、その中に湯木町というものがあった。
気になって運転手に聞くと、どうやら温泉の町らしい。
よっしゃ、これはいい。キムリンで疲れた精神と体を、
温泉につかってゆっくりと癒そう。今日の宮島行きはなくなってしまったが、
温泉は温泉でいい。完璧にいきあたりばったりの旅だが、
そもそも明確な目的なんてないのでこれでいい。
そう思ったら、キムリンというトラブルもまあまあ良い思い出になるかな、
と思う余裕も出てきた。
1時間ほどして、まもなく目的地だよと運転手が教えてくれた。
そのときにはバスの客は私しかいなかったので、
私は最前列の席に移って正面の景色を見ていた。
田舎道を進んで、やがてバスは暗いトンネルにさしかかった。
バスの中もほとんど夜同然となる。
409 :
う
:2003/11/22(土) 22:38 ID:gWxoul6Y
「ここを抜けるとまもなく、湯木町だよ」
「へえ」
なぜか「雪国」という単語が浮かんだ。
なにかえらい作家が書いたやつで、試験でむりやり覚えさせられた。
冒頭が、『トンネルを抜けると、そこは雪国だった』みたいなやつ。
このトンネルを抜けたら、そこは私の疲れを癒してくれるパラダイス、
温泉の里が待っているのだ。雪と湯木がおなじ発音なので、
こんな連想になってしまったんだろう。
視線の先に、トンネルの出口が見えてきた。白い。
やたらと暗いところから出る先は、いつもなぜか白い。
だからまるで宝くじのようで面白い。この白いもやが晴れて、
まもなく向こう側の世界が開けてくるのだ――あれ? 出口になにかいる。
そいつはこちらに向かって手を振っていた。
運転手は不思議に思いつつ、ブレーキをすこしずつ踏んでゆく。
トンネルの出口に近づきつつ、バスの速度は落ちてゆく。
もしや。
410 :
う
:2003/11/22(土) 22:39 ID:gWxoul6Y
そんな思いが、私の頭に浮かんだ。もしやこいつ、あいつでは?
いやそんなはずがない。私の先に回って、合流できる道理があるのか?
行き先を確実に図れるとしたら、あいつは超能力者ではないのか?
そもそもどうやって先回りする? ――詳しいことを考える暇もなく、
わずかな時間は残酷にもすぎさり、みじめな現実が私の前に立ちふさがっていた。
「いっとう……」
そいつが勝利のおたけびをあげようとしている。
それに気付いた瞬間、私はついに我慢できずに突発的な行動を起こしていた。
運転手を運転席から引きずりだし、彼の怨嗟を無視して席に座るや、
ハンドルをぎゅっと握りしめ、アクセルを全開にして
そのゴキブリに突っ込んでいった!!!!
411 :
う
:2003/11/22(土) 22:40 ID:gWxoul6Y
いやな音とともに、そいつは転がり飛んでゆく。
「賞〜〜〜〜〜〜!!!!」
その日の温泉はとても気持ちよかった。
END
412 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2003/11/22(土) 22:40 ID:gWxoul6Y
次の御題は415が出す
413 :
◆f.SwudF.K6
:2003/11/22(土) 22:47 ID:???
では…1つ埋め立てレスを。
埋めた後には何がある? ―黒い文字たちでござる。
文字の中には何がある? ―たくさんの想いでござる。
想いとは何である? ―次へと繋がるレスである!
しからば拙者埋め立てん。次なるレスを呼ぶために。
414 :
ケンドロス
:2003/11/23(日) 01:02 ID:???
そこまで嫌いならキムリンとは呼ばずに木村と呼び捨てにするのでは?と
ツッコミを入れてみる。しかも轢かれても死にそうにないな。
415 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2003/11/23(日) 09:47 ID:???
>>412
ほんならリクや。
大阪さんがでてくるえっちなやつを希望〜
416 :
さかちー
:2003/11/23(日) 13:20 ID:???
>>411
か、神楽さん黒い……
417 :
へーちょ名無しさん
:2003/11/23(日) 17:06 ID:???
あんまりだw
418 :
なも
◆zQyv8380ig
:2003/11/26(水) 15:22 ID:???
やっと書けた…それじゃ風香ちゃんの語り口でどうぞ!
「私の朝は、妹の恵那のドライヤーの音とともに始まります。
恵那はあさぎお姉ちゃんみたいにロングヘアーにしているので、朝のセットがタイヘンです。
洗面台を占領するのはちょっといただけません。今日はあさぎお姉ちゃんが起きるのが遅い日ですけど、
あさぎお姉ちゃんが高校生の頃はもっとタイヘンでした。あさぎお姉ちゃんの朝シャンにドライヤー、
そのあと恵那のドライヤーですから、早く起きて二人より早めに仕立てないと、
寝癖をつけたまま学校に行く事になっちゃいます。
今日は普段どおりお母さんの作った朝ご飯を食べてお弁当を持っての登校ですけど、
お母さんも寝坊しちゃう日もあるのから、そんな日は私と恵那で、一緒に朝ご飯とお弁当を作ってます。
学校へは自転車で大体15分くらいかな?のところにある公立の高校に通ってます。
近くには他の学校も多くて、登校途中でウチの学校以外の制服の子もちらほらと見かけます。
時々、中学生の頃の友達と途中でであったりも。
でもやっぱり高校の友達と途中から一緒に行くのが多いですね。
学校での生活ですか?うーん、何も特別なことはしてないですね。
強いて言えば…私達のグループでは本の話題が出る事が多いですね、
あ、でも小説とかそんなお堅いカンジの本じゃなくて、ライトノベルとか、
画集とか、可愛い小物とかの本とか…え?ファッション雑誌ですか?
…実はみうらちゃんに言われたのがちょっとショックで、
出来る限り読もうとはおもうんですけど、載っているのがなにか、
自分の好きなのとは違うんですよね。やっぱりセンス無いですか?
419 :
なも
◆zQyv8380ig
:2003/11/26(水) 15:22 ID:???
授業中は至って真面目…ゴメンナサイ、うそついちゃいました!
ちょっとは退屈な科目もありますから、手紙を回したり雑誌やマンガを回し読みするぐらいです、
さすがにメールまではやりません!(汗
放課後はまっすぐ家に帰ってから遊びに行ったり、
家に帰るまでに友達といっしょに寄り道したりとまちまちですね。
中学校の頃の友達や高校のクラスメートで家が近い子たちと、
本屋に寄ったり、誰かの家に遊びに行ったり、ラーメン屋さんとかに寄ったり…
その、このまえよつばちゃんに教えてもらったラーメン屋さんにいったんですけど、
やっぱりおいしかったですね、もう煮タマゴが「サイコー!」ってカンジで。
家に帰る時間はまちまちですけど、少なくとも7時までには家に着いてます。
ウチ、ああ見えても結構門限厳しいんですよね。女の子だけですから、やっぱり親は心配なんですよね。
でもあさぎお姉ちゃんはバイトとか飲み会とかがあるんで、門限はちょっと緩めに見てもらってます。
やっぱり大学生にもなると自由がきくからちょっとうらやましいですね。
それから…時々よつばちゃんのおとうさんがお仕事の打ち合わせとかで遅くなる日だと、
よつばちゃんがうちに泊まりに来る事もありますね。恵那と一緒にごはんの準備をしてくれたり、
一緒によつばちゃんとお風呂に入ったり、寝るときは客間に布団を敷いて恵那も、あさぎお姉ちゃんも一緒に寝ますね。
一応、それぞれ自分の部屋を持ってるんですけど、修学旅行とかお泊まり会みたいな雰囲気だから、
布団を並べて寝るのが楽しいんですよね。
こんなところかな?私の学校生活…というか日常ですね。また機会があればぜひ、それでは!
420 :
◆SKYOSAKAKI
:2003/12/11(木) 22:37 ID:ez-XKrJzxCQ
では日曜日に書いてみます。
お題の「大阪さんが出てくる」という所ですが
必ずしも主人公ではないかも……。
421 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/12/15(月) 15:06 ID:???
歩 9歳の疑問
私、まえから不思議に思てたんやけど……。
女の子の割れ目のなかって、どないなってるんやろ?
男の子にはオチンチンが付いとるけど、
女の子には何も付いてへんし……。
お父ちゃんやお母ちゃんにも聞いてみたんやけど、
「大人になったらわかる」としか言うてくれへん。
これは、何か秘密のニオイがするで!
422 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2003/12/18(木) 20:20 ID:???
え?
おわり?
423 :
なも@リビング
:2003/12/18(木) 20:42 ID:???
この勢いで10歳11歳12歳13歳14歳15歳と…ハァハァ
424 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/12/19(金) 05:43 ID:???
>>421
から続き
ある夜のことやった。
夜中にトイレに行きとうなって目が覚めたら、
お母ちゃんの苦しげな声が聞こえてきたんや……。
「ああっ――お父ちゃん、もう堪忍してぇ――」
その声に引かれるようにして障子の隙間から覗くと……。
お父ちゃんがお母ちゃんの上にのしかかっていたんや!
お母ちゃんは汗だくになりながら真っ赤な顔で
何かを必死にこらえてる様な表情やった。
お父ちゃんは嬉々としてそんなお母ちゃんを眺めとった。
425 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/12/19(金) 05:44 ID:???
「お父ちゃん、お願いやから……もう死んでまう」
お母ちゃんは背を向けて逃れようとするんやけど、お父ちゃんの
手がガッチリ捕まえて離さへん。
「ククク……。ほら、大人しゅうせんかい!」
その声を聞いてハッと気付いた。
あかん!こんなとこ見つかったら、私まで捕まってまうで!
なんとかお父ちゃんに気付かれんように
そっと、音をたてずにその場を離れようとしたら
足元が急にふらついて、コケてしもた。
426 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/12/19(金) 05:45 ID:???
バタン!
「誰や!」
障子を破りながら部屋に飛び込んだ私に、大きな声が浴びせられる。
「あ、歩!なんでこんな時間に……」
お母ちゃんが話しかけると同時に、私は大声で叫んだった。
「やめてーお父ちゃん。お母ちゃんを殺さんといて!」
私がそう言ったとたんに、二人は顔を見合わせてキョトンとしとった。
「あ、歩?これはなあ……ちゃうねん」
「そ、そうやで?お父ちゃんとお母ちゃんは仲良しこよしやで?」
「ウソや!ほんなら二人で一体なにしとったん?」
二人はしばらく考え込んで、こう言うた。
「歩、これは……お注射やねん」
「ほんならなんでお母ちゃんは死ぬとか言うとったん!」
ここで、お母ちゃんが私を諭すように言うてくれた。
「歩、こないだ弟が欲しい言うてたやん?せやからお母ちゃんは
お父ちゃんに頼んでお注射してもろうてたんや」
「せや、この注射は痛いけど、歩の弟をつくるためやから
お母ちゃん必死で頑張ってくれてたんやで?」
誤解やったんか……。
427 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/12/19(金) 05:45 ID:???
それから十月十日ほどして、私にも弟が出来たんやけど……。
あのときお父ちゃんは、お母ちゃんのどこにお注射したんやろう?
やっぱり謎や。
428 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/12/19(金) 05:46 ID:???
>>422
これで終わりです。
429 :
なも@学校
:2003/12/19(金) 17:05 ID:???
>>428
おつです〜。弟もえぇですが妹もいいかも。
いまだに謎なのは…いまでもか!
(おとーちゃんはノーマルポジションがお好きなようですね…。)
てなわけでばんばん!
430 :
なも@学校
:2003/12/19(金) 17:07 ID:???
よつばちゃんを中心にテーマは「お風呂」でGO!
431 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2003/12/20(土) 09:57 ID:???
>>428
ありがとうございます。
そうきましたか…… 慌てて言い訳する大阪父母が面白かったです。
それにしても「お注射」って言葉は淫靡な響きがありますね。
432 :
春日すばくはく
◆kN/JYlFSNI
:2003/12/29(月) 02:13 ID:???
>>428
少々反応が遅れてしまいましたが、お疲れ様です。
なかなか面白かったです。
ネタの題材が独特ですね……w
433 :
ケンドロス
:2003/12/29(月) 19:14 ID:???
>>428
お疲れ様です。てっきり誰かと絡むと(歩さん自身が)思っていたので
この展開は意外でした。すげぇや
百合子SSの続きも待ってます。
そういえば百合子の事で最近私が書いてるものは全て創造主であるツインテール
さんのイメージからかけ離れてしまっているんでないかと思ってますが・・・
そこらへん少し不安です。
434 :
眠い名有り
:2004/01/05(月) 18:50 ID:???
↓さぁ、次はどんなSSが出るんでしょうか?
435 :
なも
◆zQyv8380ig
:2004/01/05(月) 19:02 ID:???
スレを進めてばんばんばん!
436 :
さかちー
:2004/01/05(月) 19:37 ID:???
アイディアないなあ。
よつばを登場させるのか。
437 :
眠い名有り
:2004/01/05(月) 19:57 ID:???
↓誰が次を書く!?
438 :
なも
◆zQyv8380ig
:2004/01/05(月) 22:28 ID:???
一応,「よつばちゃんのお風呂シーン」が見てみたかったらこのテーマにしますた。
てなわけでばんばん!
439 :
へーちょ名無しさん
:2004/01/05(月) 22:39 ID:???
さぁ、誰がゲトーする?
440 :
眠い名有り
:2004/01/05(月) 22:40 ID:???
犯人は私(爆)
441 :
なも
◆zQyv8380ig
:2004/01/05(月) 22:41 ID:???
>>440
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
442 :
◆5KxPTaKino
:2004/01/05(月) 22:41 ID:???
ずざ
443 :
◆5KxPTaKino
:2004/01/05(月) 22:42 ID:???
ウッ
444 :
眠い名有り
:2004/01/05(月) 22:44 ID:???
んじゃ、書いてみるか。
445 :
へーちょ名無しさん
:2004/01/05(月) 22:46 ID:8gimsLe6
お題は
>>430
。
446 :
眠い名有り
:2004/01/05(月) 23:06 ID:???
>>445
よつばと!読んだことない…(汗
447 :
眠い名有り
:2004/01/05(月) 23:11 ID:???
何か、親がうるさくなってきたので、続行が不可能な状態…
明日書かせてもらいます。
何かテーマありませんかねぇ…
ないならお正月でいきます。
448 :
なも
◆zQyv8380ig
:2004/01/05(月) 23:12 ID:???
カラ喜びだったか… _| ̄|○ ガクッ
449 :
さかちー
:2004/01/05(月) 23:30 ID:???
>>447
スレのルールは把握しといてくださいよ……
さて、次はどうしますか?
(これに関しては編集会議室のほうで話しましょう)
450 :
メジロマヤー
◆JwHkm/8mPw
:2004/01/05(月) 23:35 ID:???
次回のテーマは「大失敗」で。
451 :
へーちょ名無しさん
:2004/01/06(火) 00:14 ID:???
ルール確認
お題を出すのはx10を踏んだ香具師
それに沿ってSSを書くのはx20を踏んだ香具師
OK?
452 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/01/06(火) 01:22 ID:???
>>451
>>1
をよく見ようぜー
「即興で」
453 :
◆5KxPTaKino
:2004/01/06(火) 01:24 ID:???
即行とはいえテーマが決まってから20n到達までに少しの間があるわけだが
454 :
なも
◆zQyv8380ig
:2004/01/08(木) 23:58 ID:???
☆ チン マチクタビレター!
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)< よつばちゃんのお風呂シーンまだ〜?
\_/⊂ ⊂_)_ \____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/| マチクタビレター!
l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
455 :
ケンドロス
:2004/01/10(土) 19:33 ID:???
本当に即興で書くと何レス分まで続く場合、次の続きがUPするまで何時間も
かかるって事ザラだしな。(最悪の場合、日付変わってもまだ出来ない)
456 :
なも@リビング
:2004/01/24(土) 21:07 ID:???
ちょと進めてみる。
457 :
へーちょ名無しさん
:2004/01/25(日) 00:49 ID:???
愛よ照らせ
458 :
へーちょ名無しさん
:2004/01/25(日) 00:50 ID:???
この星の果ても
459 :
なも
◆zQyv8380ig
:2004/01/25(日) 12:53 ID:???
↓よろ〜。
460 :
伯爵 バイト中
:2004/02/05(木) 04:04 ID:???
『伯爵 バイト中』
しまった。
461 :
『伯爵 バイト中』(1)
:2004/02/05(木) 04:18 ID:???
やっちまったよ、べらぼーめ。
某ホテルフロント控え室で叫んで指を鳴らす。ぱちんぱちんぱちん。
手首はひねるのがコツだ。そうするといい音が出る。
ネットの掲示板の、雑談をかますスレで一人ぼっちになっちまったのが
元凶。なにせ客が帰ってくれば暇なのだ。ぼーっとしてれば眠くなるし
明後日ある手品の舞台のプログラムなんか立てるには集中しにくい場所
ときてる。死にスレでも斜め読みするくらいしか時間の潰し方がないって
わけ。
それがこんなところを踏んじまうとは、バカみたい。
「20の倍数がssを書くスレ」
このスレは、マターリ進行といえば聞こえがいいが、むしろ
放置に近い気すらする。始めの主旨の「即興」はまあとりあえず
と横に置かれて、その他問題とりまぜてあるから。触らぬ神にたたり
なし、藪蛇つつくは命の危険。少なくとも自分はそんなつもりで
見てたのによ!!
つまらんスリルが身の破滅。
まさか踏むとは思わなかった。
462 :
『伯爵 バイト中』(2)
:2004/02/05(木) 04:39 ID:???
「書き込むと見せかけて、書き込まない攻撃」
われながら馬鹿な遊びをやったと思う。
適当にぱかぱか打ち込んでは、書き込む欄の文字をデリって
消す。
「ふふふ、どんな物語か分かるまい」
起きてたら私が物語をつむぐさまをリアルで見れたろうに。先に
眠っちまったのがわりーんだよ。
お題は大失敗。いいお題だ。イメージは幾らでも広がる。
よつばの、おねしょ大失敗、の話をみじみじ消しながらぼんやりと
考える。ウィスキーのお湯割なんか飲んで勝手に寝やがってちくしょう。
智と神楽の、自動マッサージ器大失敗、の話を消した後書いたから
とーちゃんと絡ませるつもりが風香とになっちまった。
「消えてやる。こんな現実からは、消えてやるよお」
言いながらにやにや。台詞はキングゲイナーより。
ここに書かれた物語は自分しか知らない。まして消してしまった後では
自分でも書き返せない。消す前にうっとりと自分の美文に酔いしれる喜び。
思うにこの男は少し自分に酔いすぎている感がある。自分の書いた文章に
(2次創作とは言え)幾らかのファンと思しき人がいるのが嬉しくてたまら
ないのだ。そう自己分析して嫌な気分になる。事実その通りだし、現実では
多くの人から絶縁状態だからだ。細々とした付き合いも、今度の舞台が終わって
お互い貸し借りなしでチョン!
「やだやだ」
最近の一番の口癖はコレ。
その時フロントで音がした。
社員かもしれない。こんな遊びをしていたのが分かったらえらいこと
になる。
「お前なに書いてるんだよ。エッチな奴? みせろみせろ」
冗談じゃない! 本当にエッチな奴なんだから!!
マウスで全体表示して一挙に削除!!
それがあなた。
やっちまったよべらぼーめ!
463 :
『伯爵 バイト中』(3)
:2004/02/05(木) 04:58 ID:???
「あの、すいません、シングル空きありますか? 」
「ありません」(0.1ナノ秒)
そうですか、すみませんなんていってしょぼしょぼ立ち去る愚かな
客の背中を睨みつけて私は頭を抱えた。
どうしよう。
20の倍数を踏んでしまった。
自分で大失敗しちゃ仕方ない。おまけに出だしの、「しまった」だけが
投下されている。中途半端に文章は消えているのだ。これじゃ新たに書か
なくちゃならない。
家に帰ってから書くか?
いや、そんなことは出来ない。おおっぴらには言っていないが、私は
自分がSS書きの中でも一流と自惚れているのだ。現実世界では何一つ
取得のない三十間近の男が、2次創作を手がけるだけで随分とおだて上げ
られている。今までがお世辞だったとしても、今更けなされたくなかった。
むしろ称えられたい。こんな短時間で書くなんてすごいとか言って欲しいのだ。
――何を恐れる。お前の実力なら出来るだろう――
心の中から声が聞こえてくる。でも、まだ印刷物ファイルに閉じてないし、
それにネタだって。
――お前の仕事はなんだ? やりたいことはそれか? ネタなどなんでもいい。
適当にあずキャラの誰かを脱がして頭かきかき失敗失敗とかいわせて、いつも
の改行合わせポエムもどきでもすれば関心を誘えるであろう――
ああ、でも、そんな流れはSSで他の人がたくさんやってるし、改行合わせポエ
ムもどきは、最近なるたけ使わないようにと……。
――褒められたくはないのか? ――
「いいえ、ヴェーダー郷!! やらせていただきます!! 」
心のダークフォースに身をゆだねて、私はタイプを開始した。
もう一刻の油断もならぬ。
「即興」萌えSSに私は全能力を投入した。
464 :
『伯爵 バイト中』(4)
:2004/02/05(木) 05:17 ID:???
心の中のヴェーダー卿はいつも禄でもない囁きと、つまらない実行力を
与えてくれる。どだい、短時間が短時間ですむわけがないのだ、私の文章が。
残っている仕事は、短時間で終わるとは言え山積み。おまけに今日は受験
の客が多いから逐一モーニングコールもかけなくてはならない。全くの暇、
というわけではないのだ。しかも。
「何かいてたんだっけ、俺……」
さっきの動揺で何もかも忘れてしまった。
「えっと、よつばが、お風呂で……。違った。それは違うお題だ。
にゃもに、ともの? 」
考えている暇はない。なきそうになりながらタイプをしていれば。
「まて、ここは伏線だろ。でないと、さっきの神楽の台詞が生きてこない」
気がつけば、文字の頭とお尻を揃えようとしている。詩的な表現を探す。
けれんみたっぷりな文字の列列列。
トゥルルルルルルル!
「はい!! 」
『あの、本日そちら……』
「露営しやがれ! 糞野郎!! 」
叩きつけるように受話器を置けば、ばたんと倒れる傍らのカップ。
眠気覚ましのお茶のカップ。
「あわわわわわわあ」
急いで拭かないと、わあ、拭くものがない。脱ぎ捨てる背広の上着。
上着で辺りに飛び散ったお茶を拭き取る。しまった、プリントアウトした
資料がびしゃびしゃ。またプリントしなおさなくちゃ。でもそんなこと
してたら休憩時間内にSSなんて書き終わらない。交代は5時半。後20分。
――褒められたくはないのか? ――
当たり前だ! 書く、書きますよ。もうここしか俺には居場所がないんだ。
書かずにいられますかってーの!! 悪いのは誰だ! とっとと眠っちまった
ラウンジメンバーだ。客だ。お茶のコップだ。運命だ。私は何も悪くない!!
「すみませーん」
お客の声。肩を怒らせて控え室から出て行けば、ビックリした顔の客。
「あ、あの。出かけたいんですけど」
「鍵」
「あ、はい」
「……何だよ」
「りょ、領収書を」
ああ、これだ。ずれた眼鏡を直す。ばしばしコンピューターを
タイプして領収書発行。
「ほらよ」
「あ、あの、会社名で……」
大きな溜息。深い深い不快な溜息。
465 :
『伯爵 バイト中』(5)
:2004/02/05(木) 05:33 ID:???
ジョジョの世界では一分がやたら長い。
第三部の最後の戦いを評して人は言うが、この日の私の
戦いも、一分が長い長い戦いだった。何せ打ち込み始めれば
邪魔が入り、邪魔が入ればミスをし、その瞬間瞬間がマーブル
になって襲ってくるのだから。
新聞屋を無視し。
ホテトルを無視し。
ついには客も無視して私はタイプする。
エレベーターから大声が聞こえたときは、さすがに防犯モニター
を見たけど、よたよた女が出てきてうずくまっているだけだから
放っておく。付けっぱなしのテレビの音量は大きくして。金切り声
は集中力を阻害する。
「あ、ここで大阪でも出すか」
そう思ったのは、きらきら光るものを手に持った男が女の上に
馬乗りになっているのが見えたからで。何でもネタにするのが物
書きの宿命。騒がしいロビーが、荒い息遣いと共に静かになった。
これで集中できる。
466 :
『伯爵 バイト中』(6)
:2004/02/05(木) 05:50 ID:???
世界の全てが静かだ。
書着続けるのが幸せ。
妄想にひたり続けて。
現実から目を反らす。
ずっとしてきた事で。
これから先もずっと。
そもそもおれなんて。
生きてることが失敗。
てきとうな区切りを付けて時計を見れば、時間はジャスト。
どうにか間に合ったとぬぐう冷や汗。満足な吐息。
「ヴェーダー卿! やりました!! 」
心の中のダークフォースに語りかける。心臓高鳴る祝福の音。
後はこれをあっぷして、残った仕事を片付ける。
仕事はさっきの印刷物をファイルするだけだから楽だな。交代が来る前に
やり終えれば何も問題はない。今までイライラしていたのが嘘のような快適さ。
さて、ひっそり最後の文章を載せようか。
満足な気持ちでマウスをダブルクリックする。
あ!!
467 :
『伯爵 バイト中』(7)
:2004/02/05(木) 05:50 ID:WSPmi4b6
ageちまった……。
鬱だ……。
468 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2004/02/05(木) 06:51 ID:???
まぁ気にするな。よくある事です。
469 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/05(木) 09:40 ID:???
>>460-467
トリもオチもうまい。
470 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/05(木) 14:46 ID:???
おおおー
471 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/05(木) 14:50 ID:???
しまったお題出さなきゃならんのか
>>470
「受験」で
472 :
眠い名有り
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/05(木) 19:25 ID:???
「わーい。せんとーだ、せんとー!!!」
「よつばちゃん、走ると危ないわよ。」
ここは銭湯の脱衣所。もう夜も遅く、ここにいるのは二人きりである。
何故家族でもない二人が、しかも夜遅くに銭湯に来ているのか?
それはあまりにも単純なことである。
473 :
眠い名有り
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/05(木) 19:25 ID:???
冬の夜、テレビでたまたま銭湯のことをしていた。そして、その銭湯の看板には近くにある屋敷と同じ、大きい「ゆ」の字が…
「とーちゃん、せんとーってなんだ?」
「銭湯か?簡単に言えばでかい風呂だな。」
「おもしろいところか?」
「おもしろい…かな?」
「よつば行きてー!とーちゃん!せんとーだ、せんとー!」
よつばは寝ていたとーちゃんの上に、いきなりよつばがボディプレスをかけた。
「う゛っ!」
「とーちゃん、せんとーだ。せんとー!」
「う…今はだめだ。とーちゃんは眠いんだ。寝させてくれ…家の風呂で十分だろ… ZZZ…」
「とーちゃんはだめだ。 いーや。よつば一人で行こう!」
よつばはさっそく扉を開けた。すると…
「あっ、よつばちゃん。どうしたの?」
塾から帰途についていた風香がいた。
「せんとーに行くんだ!」
「へー銭湯に…って準備は?」
無論、銭湯を体験したことの無いよつばは風呂道具どころかお金すら持ってない。
「どーぐが必要なのか?」
「道具って言うか…タオルに…着替えに…垢すりに… あとお金も。」
「お金も必要なのか!?」
「まったく、何も知らないで行こうとしたの?お父さんは?」
「寝てる!とーちゃんはだめだ!!」
「それじゃぁ仕方ないなぁ。私がついてってあげる」
「ほんとーか!?」
「本当よ。それじゃぁ、私が準備してくるからそれまで家の中で待っててね。」
「わーい。ありがとー ふーか」
474 :
眠い名有り
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/05(木) 19:26 ID:???
こういういきさつで風香はよつばと一緒に銭湯に来ることとなった。
二人とも服を脱ぎ終え、ロッカーの鍵をかけた。よつばに関しては、あの特徴的な髪型ではなくなっている。
「よつばちゃん、じゃぁ入ろうか」
「おー!」
風香がドアを開けると、よつばは驚いた表情で中を見る。
「すげー広いふろだー!わーい!!」
「あっ、よつばちゃん、走っちゃ…」
そういった矢先だった。小さい段差によつばがつまずいて風呂の縁にぶつかり、浴槽へ…
バッシャーーーン!
「ああっ!?よつばちゃん!?」
風香はすぐさま浴槽に駆け出す。が、よつばは何事も無かったかのように潜水していた。
「はぁ…よかった…」
風香は安心してよつばが落ちたのと反対側の浴槽に入った。
「ふぅ」
―あー気持ちいい。やっぱり大きいお風呂はいいなぁ〜
そう思ってるうちに一つおかしい事に気づいた。
―あれ?よつばちゃんが上がってこない…あれから二・三分くらい立ってるのに…
心配になった風香は、浴槽に近づいて顔をのぞかせた。一瞬、最悪の事態が頭をよぎったが…
「ぷはぁ!!」
「うわっ!」
よつばがいきなり顔を出す。驚いた風香はしりもちをついてしまった。
「よっ、よつばちゃん、まさかずーーっと潜ってた?」
「おう!ずーっと潜ってたぞ。」
風香は改めてよつばのすごさを実感した。
475 :
眠い名有り
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/05(木) 19:26 ID:???
「それじゃぁ、体を洗ってきましょうか?」
「おー!」
風香はよつばの横に座り、頭にシャンプーをかけて洗ってやる。
「おー、泡ぶくだー 泡だ泡」
「よつばちゃん、楽しい?」
「おう、よつば楽しいぞー。 あいてー!」
「どっ、どうしたの?よつばちゃん!」
「目がいたいーー」
「あっ、目に入ったのね。はい」
ザァァァーーーーーーー…
風香はすぐにシャワーで洗ってやった。そして、よつばの体も洗ってやり、自分の体を洗おうとしたとき…
「ふーか、体洗うのか?」
「えっ、まぁそうだけど…」
「じゃぁさっきのお礼だ!よつばが洗ってやる!」
「…まぁいいわよ」
476 :
眠い名有り
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/05(木) 19:27 ID:???
よつばがやることなので、少々不安があったが、別にひどいことにはならないと思い、風香はすぐにOKした。
「それーふーか!つのだー!」
よつばはよく子供がやるシャンプーで髪型を変える奴をやっていた。その時ふと、よつばの手が止まった。
「どうしたの?」
「どーしてよつばだけかみが緑なの?」
「えっ、それは…」
それは、よつばが外国で拾われた子だから。
でも、そんなことを風香は言えるはずも無かった。
「よつばだけ仲間はずれか?」
よつばは今にも泣きそうな顔をして風香を見た。
「そっ、それは…ほら、誰にでもあることなのよ」
「ほんとうか?だってふーかも…」
「ほら、あさぎお姉ちゃん見てみなさいよ。あさぎお姉ちゃんも髪の色黒くないでしょ。
それに、ほら。髪の色が違うほうが…あ…強い」
「そーだな!じゃあよつばは強いんだ!!」
そう言うなりよつばは風香の身体を洗うことをすっかり忘れて浴槽に飛び込んでいった。
風香は説明の材料(?)となってくれた姉、あさぎに初めて感謝した。
そして、その日の帰り道…
「よつばちゃん。楽しかった?」
「うん!」
よつばは楽しそうに頷く。風香にとって、よつばはもう家族のような存在になっていた。
たとえ血のつながりは無くても…
「じゃぁ、今度また一緒にお風呂入ろうか?」
「おー!」
よつばは満面の笑みで返事をした。その夜、よつばは風香の家で一夜を過ごした…
477 :
眠い名有り
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/05(木) 19:27 ID:???
うわっ、ショボ…○| ̄|_
478 :
伯爵
:2004/02/05(木) 20:04 ID:???
文章も読み易く、生活感が出ておるように感じます。よつばと
風香の会話も原作の二人の雰囲気をよく捕らえており面白く拝見
致しました。
479 :
眠い名有り
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/05(木) 20:39 ID:???
>>478
ありがとうございます。
さぁ、↓たのむよ!
480 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2004/02/05(木) 21:57 ID:???
とりあえずげっと。
481 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2004/02/05(木) 23:36 ID:???
二次試験
「ともちゃ〜ん、出来たぁ〜 」
試験会場から駅へと続く並木道――
帰路につく受験生の集団を眺めながら、少女は問いかけた。
「うーん。だめだ〜 」
灰色がかった雲の間から、微かに陽が覗いているものの、
真冬の風は突き刺すように痛く、冷たい。
マフラーに首を埋めたもう一人の少女は、身体を震わせながら
大きな溜息をついた。白い塊が生まれて吹き流れていく。
「あかんのん? 」
「ほら、問3があっただろ」
智は、人差し指を口元にあてながら言った。
「あー 」
「あれが分からなくって、時間がなくなった」
彼女の表情からは、後悔の色がありありと出ている。
482 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2004/02/05(木) 23:36 ID:???
「時間配分って大切だよな〜 」
「そやな〜 」
分からない問題は置いて、次に取り掛かること。
試験の原則が脳裏に浮かんでくるが、今更どうなるものでもない。
「ところで、大阪はどうだったの? 」
「あー 私なー 」
大阪は、枝がむき出しになった街路樹を見上げながら、ぽつんと呟いた。
「ようわからへん」
「どういう事よ 」
「出来たか出来へんかったんか、わからへんねん」
こちらは、さして困ってなさそうな様子である。
「それは問題…… なのか? 」
「どやろ」
483 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2004/02/05(木) 23:37 ID:???
暫く進んでいくと、ふいに銀杏並木が途切れる。
智が後ろを振り返ると、ついさっき通ったはずの校門は
街並みに紛れて消えてしまっている。
「あのさー 」
肩まで髪を伸ばした少女を見つめながら、彼女は口を開いた。
「ん?」
「大学、受かるといいな」
「そやな〜 」
大阪は口元を緩ませながら言うと、とてとてと智に近づいていき……
冷え切った掌を握り締めた。
「な、何!? 」
クラスメートの思いがけない行為に、裏返った声をあげてしまう。
「うわぁ、ともちゃん赤くなっとる〜 」
「ば、馬鹿! 」
悪戯っぽく見つめる大きな瞳から逃れようと、智は思いっきり顔を背けた。
しかし、繋がった手までは離そうとはせずに――
(一緒にいけるといいな)
と、微かに伝わる温もりを感じながら、心の中で呟いた。
484 :
なも
◆zQyv8380ig
:2004/02/05(木) 23:52 ID:???
>>472-476
すぅ・・・
,,-' _,,-''" "''- ,,_  ̄"''-,,__ ''--,,__
,,-''" ,, --''"ニ_―- _ ''-,,_ ゞ "-
て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
(" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii
,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-"
"'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''"
 ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_ __,,-''"
._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、
._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i
.(:::::{:(i(____ i| .|i _,,-':/:::}
`''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
"--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
 ̄ ̄"..i| .|i
.i| |i
i| |i
.i| .|i
キタ━━━━━━━━━ i| (゚∀゚) .|i ━━━━━━━━━━!!!
.i| |i
.i| ,,-、 、 |i
i| ノ::::i:::トiヽ、_.|i
_,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
485 :
春日すばくはく
◆kN/JYlFSNI
:2004/02/06(金) 00:40 ID:???
>>484
それだけ萌えたって事なのだろうかw
>>472-476
どうしても、よつばのいたずらに期待しすぎてしまうw
あと、個人的には、
恵那もそれに加わって欲しかった……(w
486 :
春日すばくはく
◆kN/JYlFSNI
:2004/02/06(金) 00:40 ID:???
>>480-483
解答に関してのふたりの差の付け方なんかを見ると、ホントによく考えてらっしゃるんだなーという気がしました。
しっかし、銀杏並木ですか……
マリみての影響を色濃く受けておられるようでw
……ってか、
大阪と智の受けた大学って、まさかリリアン女子大学!?(汗
487 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/06(金) 00:46 ID:???
おー
488 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2004/02/07(土) 00:25 ID:???
感想くれた方ありがとう。
>>484
うわっびっくり。
>>486
あーなるほどぉ
確かに、影響受けまくっています。
あと、女子大の可能性も十分ありますね。
聖様の同級生か、一つ下くらいだったりしたら面白いかもです。
489 :
メジロマヤー
◆JwHkm/8mPw
:2004/02/07(土) 01:16 ID:???
↓テーマをよろしく!
490 :
なも
◆zQyv8380ig
:2004/02/07(土) 01:58 ID:???
ズザー。
491 :
なも
◆zQyv8380ig
:2004/02/07(土) 02:00 ID:???
えっと…お題は…
「かおりんが書いた榊さん宛てのラブレター,
結局出さずじまいで今もかおりんの机の中」
でGO〜!
492 :
伯爵
:2004/02/10(火) 03:38 ID:7IesajOc
さあ、につまってまいりました
493 :
なも
◆zQyv8380ig
:2004/02/10(火) 03:55 ID:???
やっと感想が書ける。w
>>480-483
彼女たちの日常のスナップショットみたいですっごいスキです。
リリアン女子大…よく知らないけど面白そうw
494 :
伯爵
:2004/02/10(火) 14:56 ID:???
智達がリリアン女子大ってのはいいアイデアだな。
紅茶さんのアイデアではないが。そうすれば大学入試
に面接という私的にはなじみのない設定もすんなり入って
いけそうだ。まァ関係ない話ですが。
495 :
伯爵
:2004/02/10(火) 15:02 ID:???
序破急がいつもながらに切り込まれておりまして、
あっさり一読できてしまう。その見晴らしのよさは
植木職人のようでして。枝葉の覆い身としては勉強
させていただいております。
人差し指を口にあてる智がかわいい。
496 :
伯爵
:2004/02/12(木) 10:59 ID:???
みじみじあげていきますよ。
みじみじみじみじ
497 :
伯爵
:2004/02/13(金) 04:28 ID:kmnvJhAs
みじみじみじみじ
498 :
メジロマヤー
◆HFDLMAyar6
:2004/02/14(土) 01:18 ID:???
正直立候補したい。
499 :
へーちょ名無しさん
:2004/02/14(土) 01:19 ID:???
ふっ
500 :
メジロマヤー
◆HFDLMAyar6
:2004/02/14(土) 01:19 ID:???
立候補!
501 :
メジロマヤー
◆HFDLMAyar6
:2004/02/14(土) 11:28 ID:???
「Love Letter」(即興で書いてきました)
時計の針は午前1時を少し過ぎたところである。
かおりんはまだ机に向かって今からあるものを書こうとしている。それは宿題でも明日
の予習でもない。彼女の最愛の人である榊に宛てたラブレターだ。
「榊さん……」
小さく最愛の人の名前を呟き、深呼吸をしてから、机の上に置いてある便箋と向かい合
いサインペンを右手に持った。
「榊さん、私はあなたのことが大好きです……って、こんなストレートに言えないわ。そ
れにたった1行で語りきれるほどじゃないし……。もっと私のこの深い想いが伝わるよう
に書かないと……」
たった1行しか書かれていない便箋を丸めてゴミ箱に捨てると、新しい便箋を用意して、
再び書き始めた。
「前略、拝啓、Dear……、えーとどれにしようかな。でも、前略や拝啓だとなんか堅苦し
いし、かと言ってDearじゃなんか軽々しいわ。普通でいいや」
――榊さんへ。
私の勇気がなくて想いを口にできないために、こうしてお手紙を書くことをお許しくだ
さい。でも、どうしても私の気持ちを、この切ない想いを知って欲しいのです。
私は初めて逢ったときから、榊さんのことが気になっていました。最初はちょっとした
憧れだったんですが、次第にその想いが昂ぶり、いつしかあなたのことが頭から離れなく
なってしまいました。私の想いはいつしか恋心へと変わっていったのです。
体育の100メートル走で誰よりも速くゴールへ駆け抜ける姿、授業中や休み時間にどこ
か淋しそうな表情を浮かべながら外を見つめる姿など、あなたの全てが気になってしまい、
瞳を閉じてもその姿が蘇っています。私の心の中は榊さんのことで満たされて今にも溢れ
出しそうなのです。もう、他の事なんて考えられないくらいに。
最初はその姿を見られるだけでも幸せと感じていました。でも、この頃はそれだけでは
物足りなくなってしまいました。もっと近くであなたの姿を見つめていたい。もっとおし
ゃべりしたい……例え、見つめ合ったときに上手く言葉が出なかったとしても、もっと榊
さんを近くに感じていたいのです。
私、榊さんのことが、大好きです。一回だけじゃ物足りないくらいに、大好きで大好き
で大大大好きです!もう、榊さんなしには私の生活が成り立たないほどに大好きです。
502 :
メジロマヤー
◆HFDLMAyar6
:2004/02/14(土) 11:29 ID:???
同じ女性だからって私、決してくじけません。あなたに私の思いが届き、それに応えて
くれる日まではずっとあなたを想い続けています。そんな壁を打ち破るほどに私の想いは
強く、固いのです。私のこの想いが榊さんに上手く届くかは分かりません。だけど、この
止まらない気持ちだけは知って欲しいのです。
「そのくらい、私は榊さんのことを心から愛しているのです……って、何か段々変な方向
に行っちゃったような気がするわ」
この段階まで書いたときに、ふと最初から読み直し、次第に自分の思いが暴走している
ことに気がつき、思わず顔を赤らめた。
「思いつくままに書いたらこんな風になっちゃった……。これじゃ、また出せそうにない
わね……。でも、この文章を基に新しいラブレターを書けばいいかな。とりあえずこれは
取っておこう」
かおりんはため息をつきながら、机の引き出しを開けた。ギーッという少し引きずった音
とともに、引き出しの中から今まで書き留めていた分のラブレターが顔を出している。
その数は2、3通ではなく軽く2桁は越えそうなほどだ。
「いつになったら、私の想いを榊さんに伝えることができるんだろう」
今まで出せずにいたラブレターの束を見つめたまま、またふぅとため息をつき、引き出
しの一つを完全に占拠している束を整理し始めた。
「でも、この手紙の分だけ榊さんへの想いが詰まっているんだわ。いつかこの想いが詰ま
った私の集大成とも言うべきラブレターを榊さんに届けるわ」
今日書いたものを含めたラブレターの束を整理し終え、再び引き出しの中にしまうと、
かおりんは椅子から立ち上がり、ベランダに出て夜空を見上げた。わずかながらに見える
星が夜空を照らしている。
「流れ星でも出ていないかなぁ……。もし、流れ星が出ていたら、榊さんが私のことを…
…、いやそんな都合のいいことなんて叶う訳ないわ。せめて、この想いを届ける勇気だけ
でも私に与えて欲しいんだけどな……」
物寂しげな表情を浮かべたまま、夜空にちりばめられたかすかな星を探してみた。しか
し、流れ星は見えず、その気配も全く感じられない。
「いや、自分の気持ちは自分で伝えないと……。いつか必ず榊さんに私の想いを届けてみ
せるわ!」
そう強く心に決意して、今日はもう眠ることにした。いつか自分の想いが届き、それが
叶う日を夢に見ながら……。
(完)
503 :
Mizuma
:2004/02/14(土) 11:44 ID:???
>>501-502
乙ですねー
宛名の無い手紙もー
崩れるほど重なった〜♪
504 :
へーちょ名無しさん
:2004/02/14(土) 21:49 ID:???
>>501-5002
(・∀・)イイ!!
505 :
ケンドロス
:2004/02/14(土) 22:58 ID:???
>>501-502
うわぁ、切ないなぁ。
何と言うか本当にあと一歩が足りないというか・・・
506 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2004/02/14(土) 23:19 ID:???
>>501-502
お疲れ様です。
かおりんの気持ちが凄く丁寧に描かれてるな〜 と思いました。
507 :
伯爵
:2004/02/14(土) 23:21 ID:???
>>501
−502
想いに引き出しが軋む。星を観るのも彼女らしくていいですね。
おつです。
508 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/16(月) 10:50 ID:WXCuf2.6
age!
509 :
伯爵
:2004/02/16(月) 12:37 ID:???
では、お題を出せさせなさせーっ!!
510 :
( ̄― ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/16(月) 21:02 ID:???
ズサー
511 :
( ̄― ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/16(月) 21:03 ID:???
じゃぁ、次は「ゆかりとにゃも、初めての出会い」で。。
512 :
さかちー
:2004/02/16(月) 23:43 ID:???
こ、これはムズイなー
かなりの創意工夫が必要になりそうだ……
513 :
伯爵
:2004/02/17(火) 00:02 ID:???
ふふふ萌えてきたぜえ
514 :
伯爵 バイト中
:2004/02/17(火) 22:47 ID:???
更に一つ進めるでござるよ。
あれ?
515 :
伯爵 バイト中
:2004/02/17(火) 22:48 ID:???
ともに愛情こもったキスを額にされる。
二ます進む。
516 :
伯爵 バイト中
:2004/02/17(火) 22:48 ID:???
やったー。
517 :
伯爵 バイト中
:2004/02/17(火) 22:48 ID:???
キムリンとフォークダンス、一回休み。
がーん。
518 :
タキノ13
◆MMMMMM.
:2004/02/17(火) 22:49 ID:???
ゆかり先生から謎のあんぱんを貰う
スタートに戻る
519 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/17(火) 23:15 ID:???
↓よろー
520 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/17(火) 23:20 ID:???
あ!
521 :
う
:2004/02/19(木) 00:22 ID:???
現在没×2
……あかん、すでに即興な時間間隔やなくなっとる!
もう1日ちょーだい。
522 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/22(日) 00:59 ID:???
まさかこんなにむつかしいとは……
523 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/22(日) 12:34 ID:NY8NI9vs
ガンバレ!
524 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/24(火) 01:41 ID:???
メモリーズ
そのとき、私は泣いていた。近所の空き地で、
顔をくしゃくしゃにして、せっかくの口紅も汚してしまって。
夕焼けが私の背中にそっと赤い灯火を落とし、
周囲を薄暗くして服の汚れを隠してくれている。
「泣くなよー」
その子は土に汚れた手で、構わず私の背中をさすってくれる。
いつもの私なら嫌がるだろうけど、そのときは余裕なんてなかった。
そして――その手が不器用に私を慰めてくれるたった
それだけのなんてないことが、たった今までの大事件で悲しみと
混乱に占領されていた私の心を癒し、支配から解き放ってくれていた。
「にあもー」
幼い声で、その子はやはり小さな手で、私をなぐさめてくれる。
心配そうな顔で、幼いその子はやはり幼い私を、本気の瞳で見つめていた。
彼女は、いつも本気で、そして本音だ。
「にあもには、けしょーはにあわねーよ」
……たった今の、なし! 瞬間的になにもかもが180度反転。
「なんだとー! ゆかりー!」
私は目元を擦らせていた腕を伸ばし、ゆかりの口を思いっきり横に引っ張る。
「ひ、ひへえひへえ――にーはーほー」
「うあぉぉぉおぉぉお」
また喧嘩がはじまる。けっきょくそのとき負けたのは私だろう。
だって、記憶が途切れている。つぎに覚えている瞬間は、
母に冷たくてしみる塗り薬を傷口に塗り込められている場面だった。
隣にはその日出会ったばかりのゆかりがいて、
やはりゆかりの母に怪我の手当を――してもらってなく、
げんこつでしこたま殴られ、それにゆかりが果敢に、いや、
無謀に抵抗するという大立ち回りだった。勝てるはずがない、
と思ったけど、同時に負けてなるものか、とも思った。
そういえばなぜ私とゆかりは喧嘩してたんだっけ――
525 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/24(火) 01:42 ID:???
「――なに黙ってるの、にゃも? まさか道に迷ったとかー?」
「え? ああ。思いだしてたのよ。さっき通ったビルの前でね」
「ん――?」
助手席のゆかりが後ろを振り向くが、もちろんそのビルはとっくに彼方だ。
「もしかして、中1まで空き地だったとこ?」
「え? わかったの?」
「わからいでかー。この辺は庭だったしねえ。
どこになにがあったっかもみんな覚えてるし、
あちこちに戦歴を刻んできたからねえ」
「そうね――それで私はいつも連れ回されて、ゆかりに」
「子分Aだったもんなー」
「うるさい黙れ」
「なんだよー、本当のことじゃないかー」
「うっとうしい。首にまとわりつくな」
「もう、にゃもったら恥ずかしがってー」
私は激しくハンドルを切った。
「うわっ、事故を起こしたらどうするんだよ」
「あらごめんなさい」
「わざとのくせに、わざとのくせにー」
まったく、自分で運転するときはどんなに激しい横Gでも
大声で笑ってるくせに、人が運転してるときはちょっとのことで騒ぐ。
「ゆかり、ついたわよ。ここでいいんでしょ?」
私は車を停めた。
「うん、ありがと」
その2階建てのアパートはとても古ぼけていて、
ほんの10年近く前まで住んでいたとは、とても思えないほど
落ちぶれてひどい有様だった。外側備え付けの階段に足をかけると、
錆びてぼろぼろになった赤い鉄が垢のように落ちる。
それはそのまま、歳月の重みのように感じられる。
とっくに寿命が来ているアパートはしかし、
借家としての命数はまだ切れてはいないようだった。
階段を数段登ったところに、備え付けの手紙入れが幾つか針金で吊されている。
その中で広告に呑まれてない現役のものは、2つ。
「まだ2世帯、2階に暮らしているんだ」
「にゃもと私がいたころと、おなじ数だね」
「こんなに痛んでしまったのに、誰が借りるんだろ」
「さあてね? まあいいじゃん、行こうぜ」
526 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/24(火) 01:58 ID:???
思春期を迎えるか迎えないかという年齢まで住んでいた私の部屋は、
今は誰も借りてなかった。鍵さえも壊れたドアを開けると、
風圧でいきなり周囲が灰色に染まった。
「うわひどい埃! すごいね、畳なんて完全に腐ってるよ」
とっくの昔に管理を放棄され、もはや日本ブレイク工業辺りに
解体されるまで永遠に誰も住むことはないであろう私の思い出の場。
あまりの変貌ぶりに、感慨などまるでない。
「それでゆかり? いったいここに、なんの用があるの?」
「いやね、ちょっと忘れ物があってね。まだあれば、だけど」
ゆかりはおもむろに押入れのほうに向かってゆく。
押し入れの上段によじのぼると、そのまま天井板を外し始めた。
いったいなにをしようというのだろう。
私の部屋にたしかにゆかりも良く来ていたが、幼いころ、
隠しものでもしたのだろうか? ――空き地に宝箱を埋めたことはあったけど。
「スカートが汚れるわよ、ゆかり」
「だいじょうぶにゃも、だいじょうぶ」
板を外し終えたゆかりは、そのまま天井裏によじのぼっていった。
「グンゼで熊さん柄なんて、お子さまよ、ゆかり」
「よけいなもの見るんじゃねー」
数分間、天井からごそごそと、まるでねずみが走りまわってるような音が
聞こえてきた。もし私に槍があったなら、
そのままぶすりと刺していたかも知れない。ゆかり、運が良かったな。
「お、あったあった」
目的のものを見つけたようで、ゆかりはネズミのように染まって降りてきた。
「埃だらけよ、車にのせたげないから」
「いいじゃんいいじゃん。そんな小さなこと、
気にしない気にしない。ほれ、これだよ」
それは――小さなお菓子の箱だった。
でもこれ、どこかで見たことがあるような……
「え、これ、もしかして……小学校卒業のときの、タイムカプセル?」
「ふふふ、その通り。えへん」
「でも、それって、空き地がビルになってしまって、その」
「ゆかりちゃんにぬかりなし。夜のうちに忍び込んで、
ショベルカーでごそっと」
……そういえば、新聞でちらっと見た気がする。
何者かがショベルカーで暴れていろいろ壊したとかなんとか。
そのせいで、ビルの完成が1月延びたって聞いたけど――
「あの、その――でもなぜ私のとこに? というか、当時教えてくれても」
「だってうちに隠せねーもん。かーちゃん怖いしー」
……そういう問題じゃないよーな気がする。
527 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/24(火) 02:00 ID:???
――つづく――24日22:00までにまた投稿します。
528 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/24(火) 02:37 ID:???
キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━ !!!!!
529 :
伯爵
:2004/02/24(火) 13:53 ID:???
もつかれー。完成したら、ageていただけると、嬉しい。
530 :
なも
◆zQyv8380ig
:2004/02/24(火) 18:30 ID:???
えぇ雰囲気ですなぁ…少女時代だけど今と同じ…。
続き期待!
↓お題はアナタね。
531 :
伯爵
:2004/02/24(火) 20:20 ID:???
『おせんべいとチョコとソフトクリームの関係』
と言う題名で。一本。
ただし、バレンタインネタは不可。
532 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/24(火) 20:46 ID:???
キタァーーーーーーー
あえて次を読むまで感想は書かない。。
>>531
大阪が言いそうなことを…
>>540
よろ〜っと
533 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/24(火) 23:05 ID:???
「さてと」
部屋の真ん中に置いた箱。それをゆかりは、
なんの躊躇もなしに開けようとした。
「ちょ、ちょーっと待った!」
私はあわててゆかりの腕を掴む。
かつてと違っていまの私は体力的にゆかりを圧倒している。
ちょっと力を入れたら、ゆかりは逆らえない。
込められた力の強さに戸惑ったか、ゆかりは小さな悲鳴をあげ、そして抗議した。
「な、なにするのよ」
「だって、感動もなにもないじゃない!」
「えー、なんでー。ていうかさあ、タイムカプセル埋めてた空き地が
工事で消えるって聞いても、にゃもほとんど関心示さなかったじゃん。
あーそーか、当時片思い中だった近くの中学の男子生徒とかの
写真なんか入れてあったの? 中房になってそうそう失恋しちゃってたから
どうでもよかったというか、かえって安心してたー?」
図星っ!
「が……学校行事のことは1年で忘れるのに、
そんなどうでもいいことは覚えてるのね」
「あんな禿頭のどこが良かったんかねえ」
「もう! 怒るわよ!」
「隙ありぃ!」
「しまった」
私がゆかりのからかいに気を逸らした一瞬、こいつめ、
まんまと私の腕を払って箱を開けやがった。ったく、ちょっとした策士だ。
ゆかりは興味津々にかつて私やゆかり、そして数名の仲良しグループで
埋めたいろんなものを物色している。
「わー、見てこれ。メア助のやつ、自分の描いたへたくそな漫画なんて
入れてるよ。そういやあいつ、まだ漫画家目指してるのかな――うえっ、
なにこれ汚い人形。食パンマン……ああ! 五十三次のじゃん!
なんでこんなの入れてるかなー」
メア助とか五十三次とか言ってるが、なんてことはない、
堂々とした日本人で、ちゃんとした本名がある。
徒名にするにはあまりにも無体な呼称だが、
これがゆかりの変態的能力のひとつでかつ皆にその呼び名の多くを
浸透させてしまうのだから恐ろしい力だ。ゆかりに目を付けられたら、
平和な日常はあきらめろ。それは誇張ではあっても、絵空事ではない。
私だってどうしてみなもでにゃもなのかさっぱり判らなかったが、
なつみでメア助とか、東堂で五十三次よりははるかにましだった。
さすがに多少大人になったのか、大学以降は下火になったが――
534 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/24(火) 23:05 ID:???
「……あ! やっぱりこいつ好きだったんだ」
「え?」
う、はっきり映っている、恥ずかしい思い出!
「わっ! いやっ、待って!」
「へへへーん。まったくこのときから基本的な好みって変わってないんだねー。奥手ー」
「きゃーきゃー!」
もうなにがなんだかわからない。見られたくない赤点のテストが
親にばれたときのような、恥ずかしさが脳天から足先まで貫いた
衝動が私を駆り立て、一刻一瞬でもはやくこの心理を解決しようと私を急かす。
だがゆかりの奴は冷静に私の動きを掴んでいて、
まるで私は赤いマントにただひたすら突進する猛牛のように追いすがっては
宙を掴むということを繰り返していた。
「やめて、やめて! ゆかりー!」
「青いねぇー。青春だねえー。かわいいねー、にゃもー?」
「もう! もお!」
どたばたと狭い部屋の中を走りまわる。まだひよっことはいえ
就職もしてるいい大人が、2人してこんなところでなにしてるんだか――と
頭の片隅が冷静に警告を出しているが、体の大半を支配している本能が
それを封殺している。私はいま、ただのニワトリだ。
餌をおいかける馬だ。ドッグレースの犬っころだ。
「うるせぇバカ!!」
535 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/24(火) 23:06 ID:???
当方にとっての悲劇、他方にとっての喜劇は、
鶴に等しい一声にして終息してしまった。
扉がばたんと開かれ、もうもうと舞う埃のむこうに、
仁王立ちになった女性のシルエット。背中がすこし曲がり、
背もすっかり低くなっているが、聞き覚えのあるその声の主を、
私が忘れるはずもなかった。
「やべっ」
ゆかりがそっぽを向き、窓にかけよってそこからぱっと飛び降りる。
私も床に置いてあった小箱を思わず拾い、ゆかりの後を追った。
「こらぁー、こわっぱども! ゆかアホ! みなバカ!」
管理人のおばあさん、相変わらずご息災でなにより。
――ゆかりは足を挫いていた。
私が肩を貸し、鬼管理人が降りてくる寸前で車を発進させ、
なんとか逃げ出すことに成功した。就職して半年も経たずに、
いきなり住居不法侵入で検挙だなんて、格好が悪すぎる。
子どものときに何年もお世話になった人だけど、挨拶を仇にかえて悪いけど、
ここは連絡先を知らないことをいいことに、とんずらさせてください。
心の中でだけ謝って、私は助手席で痛そうに足をさすっているゆかりを見てみる。
「ちくしょう。あのババア、今度会ったら見ていろよ、目にもの見せてくれるわ!」
「はいはい、でも悪いのは私たちよ」
「うるせぇバカ!」
「はいはい、それ彼女の口癖ね」
「う……」
口をつぐむゆかりだが、管理人に鍛えられた関係か、
ずいぶんと似ているところも多い。親と格闘し、管理人とやりあい、
そんな中でゆかりの性格は形作られている――なんで先生になったのかだけは
謎だけど。一番向いてない職業のように思えるかも、知れない。
私はさっと左手を伸ばした。
「なに?」
「返して、写真」
「あー、ないや」
「なに!」
「落としちゃった」
苦笑いをする。うっ、私の恥ずかしい写真が、まだあそこにあるのか……
「戻らないでね?」
なにやらかわいげにお頼みモードのゆかり。相手があの管理人でなければ、
私はこの糞バカの嘆願なぞ無視してUターンしていたであろうが、
いまはさすがに……
「やりぃ」
私の無言の返答で安心したのか、ゆかりはにわかにくつろぎだす。
後部座席に私が放り込んだタイムカプセルならぬ汚れた菓子箱を、
よいしょと手に取り、残っているものをごそごそとまさぐった。
「あー、あったあった」
「なんなの?」
ちょうど信号で停まったので、私はまともにそれを見ることになった。
536 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/24(火) 23:07 ID:???
それは一本の、おそらく口紅だった。おそらくというのは、
すっかり使い切り、黒い芯と持ち手しかのこっておらず、
それもかなり年月が経っていることがあきらかに見て取れるほど、
プラスチックが劣化して表面に粉を吹いていたからだ。
「……これは?」
「これはって、覚えてないのー? 私がにゃもから貰った、人生初の戦利品じゃない」
「え!」
得意げにいまやガラクタ以下となった物体を、ふるふると振ってみせる。
「覚えてるー? 私とにゃもが、はじめって会ったときのことを」
「……え。もしかして、これが……それ?」
「思いだしたー?」
「ええ……ちょっとずつ」
そうだった。あの日私は引っ越しのトラックの中で暇をもてあまし、
ちょっとぐずついたので母が口紅を渡してくれて、
私はコンパクトの小さな鏡で化粧した自分をいつまでも眺め、
すっかりご機嫌だった。
トラックが停車し、父が付いたと言って降りたところに、ゆかりが立っていた。
537 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/24(火) 23:09 ID:7OAF7lhQ
最初は男の子かと思った。なぜならば、ズボンを穿いていたし、
膝小僧に絆創膏を貼っていたし、帽子を被っていた。
そしてちょっとかっこよく見えた。だから口紅を付けて
すこし綺麗になってると思っていたおしゃまな私は、
その子の前でくるりと回って挨拶をした。
「はじめまして。わたし、くろさわみなもっていいます」
母はちょっと上流社会に憧れていた部分もあって、
私にこういったことを仕込んでいた。
それが専門の先生に習うお金もなかっため、
まったく素人教師もいいところ。すべてが我流であったため、
私の仕草はすっかり芝居がかっており、それも彼女には
気にくわなかったんだろう。
「べー!」
といきなり舌を出すと、私が手に持っていた口紅を奪い、走って逃げていった。
「……ま、待ってー!!」
追いかけっこがはじまった。
私は当時、体育が得意だった。母はまず体力はないといけないと言って、
私を体育好きに仕込んでいた。だから足も速いというかものすごいほうだった。
「つかまえたー!」
しばらくして追いついて、口紅を奪い返した。その子は驚いた目をして、
そしていきなり笑った。
「え?」
私はすこし戸惑った。どうして笑ったんだろう、と。
「すごい速いね。私にかけっこで勝つ子なんて、
クラスにも学年にも、ひとつ上にも誰もいないのに」
「ええ?」
「いきなり奪ってごめん。私はゆかり、よろしく」
風が吹いて、ゆかりの帽子が飛んでいった。
その下から長くて、きれいな黒髪がふわりと宙に舞い、
私はおおきな勘違いを悟って平謝りにあやまった。
538 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/24(火) 23:10 ID:???
たった1時間ほどで、私とゆかりはまるで生まれてこのかたの親友みたいに
仲良くなっていた。ゆかりは私が女の子っぽすぎるように無理をしているように
見えたのが、ちょっと変だと言った。私はいままでそんなことを言われたことが
なかったので、新鮮な気持ちでその意見を受け容れた。
「わたし、お母さんの言うことをちょっと破ったほうがいいのー?」
「そうさ。かーちゃんなんて、うるさくてイヤなことしか言わないんだ。
顔をみるたび、それ宿題しろー、やれ手伝いしろー」
「ふうん。私のお母さんはそんなこと言わないよ? 口紅もくれるし。塗ってみる?」
「よせやい、にあわねーよ私になんか」
「にあうよー。だってわたしだって綺麗になったんだよ」
「にあもにもにあわねーよ」
「にあも?」
「みなもだとだめだ、いめーじじゃない」
「いめえじ?」
「だからさあ、かーちゃんの言いなりになんてならずにさあ、
もっとこう、ふりーだむでえくせれんとだぜー?」
「ふりい? えくせー?」
よくわからなかったけど、なにか心に決めた意志みたいなものを感じ、
幼心にうらやましくなった。ゆかりは、すごい。なんとなくそう感じ、
私はますます彼女が好きになった。だけど、同時にくやしくなって、ヘソを曲げた。
「いやー。わたしは口紅がにあうのー。きれいになっていたー」
私は口紅をゆかりに渡そうとした。
「あげる。きれいになれるよ。もっと可愛くなれるよ」
「私は可愛くないよ、やめろよ」
お互いに意地になって、口紅のなすりつけあいになってしまった。
キャップが外れ、おたがいの顔や服、手に口紅がぬめーっと塗られてしまう。
「あげるー」
「いやー」
いつのまにか、おっかけっこになっていた。ゆかりが逃げ、わたしが追いかける。
それをどれほどつづけただろうか、気が付いたのは、吼え声に呼び止められたときだった。
「なに?」
ふりむいたところに、おおきな犬がいた。
「え――」
野良犬だったのか、飼い犬だったのか、いまではもう、覚えていない。
私は犬と視線があった瞬間から、本能的な恐ろしさに体が動かなくなり、
ただ、震えていた。犬が噛みつこうとしたのか、ただ甘えようとしていたのかも
覚えていない。近寄ってきたことだけは、覚えている。いやそれも怪しい。
常識論として、近づく、ということをそれとして後付けしているだけかも知れない。
それほど私はショックを受けていた。なにしろ突発的だったからだ。
だがそれは正しかったのだろう、なにしろ、つぎの記憶では私はすでに
犬に組み伏せられ、犬の重みにひたすら泣きわめき、あらぬ助けを乞うていたからだ。
――ふつう、こういうときには助けの神は現れないと相場が決まっている
はずだが、そのときは違っていた。スーパーマンならぬスーパーガールが、
近くにいたからだ。どこかで調達した棒らしきものを持ったゆかりが、
犬の背中を数回叩き、哀れな犬はきゃんきゃんと吠えて逃げ出した。
539 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/24(火) 23:12 ID:???
それだけ。
たったこれだけのなんてことはない事件だったが、当時の私にとっては
地球が爆発するかのような一大事だった。引っ越しという大事でこれまでの友達とも
みんな別れ、おいおい泣いていたのはつい1日前である。
それも口紅という格好の相手と、ゆかりという魅力的な子に出会えたことで
すべてが飛んでいたのだが、別れという事件以上のなにかがすぐわずか
1日後に起こるなんて、私にはまるで信じられなかったのだ。
おおきな犬はいなかった、みだりに近寄ってくる犬もいなかった。
10年も生きてない短い経験で、物心ついてからはまだ数年にしかならない
期間が人生のすべてで、だからちょっと大きなことはそれが普通であっても、
みんな大大大大事件だったんだ。
そして慰めてくれたゆかりがいらない一言をいって、
さらにわけもわからず喧嘩した。それはおそらく、安心した反動だったんだと思う。
気を失ったことは、そう、疲れたんだ。別れて、引っ越しして、出会って、
事件が起こって――短時間でいろんなことがありすぎたんだ。
「ゆかり……あのとき私、この口紅すっかりなくしたと思っていた。
でも、持ってたんだね」
「うん? どうしたんだ急にしおらしいとゆーかそんな態度して。
こちらが気恥ずかしいじゃないか」
頬を掻くゆかり。妙に可愛らしく見える。
いや、いまの彼女はじつに、そう、きれいだった。
「ねえゆかり」
「あん?」
「どうして私が体育教師になったかわかる?」
「なんでだ?」
「それはね、ゆかりに出会ったからよ」
ゆかりはしばらく私を見つめ、そして何気なく言った。
「……ふーん」
数分ほど互いに言葉はなかった。
私もゆかりも、当時の思い出をいろいろと回想するのに忙しかったんだ。
「ねえにゃも」
「はい?」
「わたしもねー、教師になったよねー」
「うん」
「なんで英語なんだろ」
「……はあ?」
「にゃはははははは。さ、夕方にもなってきたし、レッツゴー居酒屋!」
「――ったく、そんなこと出来るわけないじゃない。一度家に置いて、それからよ」
「えー、代行あるじゃん。それとも隠れて運転しても、ばれやしねー」
「あんまり余計なお金遣いたくないし、それに私たち教師よ!」
「公務員じゃねーっつーの。私学だから、重くないって」
「だー! そんなことだから彼氏できないのよ!」
「にゃんだとー? これだから幸せな女はいやだってんだ。
ネクタイ結びの練習させてあげないぞ」
「え、こまる、それ困る。私まだよくわからないのよー」
「よしよし。だから今夜は、にゃもの奢りの日だよ?」
にぱっと満面の笑みを向けてきたひまわりに、私は苦笑して答えるしかなかった。
「わかったわよ。でもね、まずは家にこれ置いてからよ。わかった?」
「やったー!」
私はおそらくこうやって、ゆかりとまだまだ、
長く不思議なつきあいを続けていくんだろう。
何気ない思い出と共に、車は成長した私と彼女を乗せ、
赤くなった夕方の世界を走ってゆく――
END
540 :
伯爵
:2004/02/24(火) 23:13 ID:???
おつかれさま。
時間軸と、お互いの気持ちの交差がいいですねえ。
541 :
伯爵
:2004/02/24(火) 23:14 ID:???
あれ? 踏んだのは? おれ?
なんか自分で踏むとつまらんなあ。
542 :
伯爵
:2004/02/24(火) 23:23 ID:???
では、自分で踏んだから、
>>546
よろー
543 :
うさぢ
:2004/02/24(火) 23:29 ID:???
…ほあぁ〜(感動
普段文章とか殆ど読まないし、書けない自分やけど
何となく読み出して、つらつらと最後まで読んでしまって…
なんかうまく言えないけど、スッゲーーーーーーーーーー!!!
544 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/25(水) 20:15 ID:???
ゆかりとにゃもの性格をすごくリアルに表現されてる…
子供時代は発音が平仮名だったり…
すごいなぁ。
>>546
よっろー
545 :
う
:2004/02/26(木) 01:03 ID:???
>>544
ぜんぜん「即興」じゃないしー
5日もかけたら書けます書けます。
546 :
へーちょ名無しさん
:2004/03/16(火) 15:31 ID:???
agetehamazuinoka?
547 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2004/03/16(火) 15:35 ID:???
>>546
さん
>>542
は読みましたか?
548 :
へーちょ名無しさん
:2004/03/16(火) 16:57 ID:???
531nonetade watasini kaketo ?
549 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2004/03/16(火) 17:06 ID:???
>>548
そうです。
もしダメなら私が書きますけど、
できればチャレンジしてみてください。
550 :
へーちょ名無しさん
:2004/03/16(火) 17:11 ID:???
itumade matte kurerunon ?
551 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/03/16(火) 17:44 ID:???
>>550
貴方が書くまで(ぇ
552 :
名無しさんちゃうねん
:2004/03/16(火) 17:45 ID:???
ok yattemiru
de odaiha oiraga dasiteiinon ?
553 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/03/16(火) 17:46 ID:???
お題は
>>530
ついでに
>>560
へのお代は貴方が出す
554 :
名無しさんちゃうねん
:2004/03/16(火) 18:15 ID:???
deha odaiha
「人生はかくも素晴らしく美しい」
toihukotode
555 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/03/19(金) 21:20 ID:???
>>554
貴方も
>>530
のお題のSSを書くように
556 :
名無しさんちゃうねん
:2004/03/22(月) 12:33 ID:???
gangaru
557 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/04/10(土) 09:55 ID:???
期待あげ
558 :
へーちょ名無しさん
:2004/04/27(火) 00:37 ID:???
age
559 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2004/04/30(金) 02:30 ID:???
さて何が出るかな?
560 :
『おせんべとチョコとソフトクリームの関係』
:2004/05/05(水) 05:00 ID:???
「おせんべはな」
あ、きたと神楽は思った。
うららかな春の日のことである。
「人気者で、チョコも人気者」
ほならやー、バレンタインに当たるのは、何の日? かくん、と首をかしげる愛らしい少女。もう今年で二十歳になる。
高校時代の同級生で、今は休日を二人で過ごす中になった春日歩のぶっ飛んだ会話は、今となっては珍しいものではない。神楽は話題の中心になっている煎餅を齧って少し考えた。
つまり愛しい人にチョコをあげる風習がバレンタインデーとするならば、おせんべをあげる風習があるとすればそれはいつかと彼女は尋ねたいのだ。
あげる対象はどんな人なのか、シュチュえーションは、そんなことをしばらく考えて、神楽は応える。
「敬老の日」
「なるほど」
ぽん、と手のひらを打つ、歩。
そして陽だまりでお茶啜る音。
「あ、でもそれはおかしいな」
「なにが」
「お年よりは、歯が悪い」
あー。
神楽は素直に感心した。とたんに、ぶっ、と淑女らしからぬラッパの音。歩は黙ってからからと窓を開ける。さっと、春の風。
そ知らぬ顔して、神楽。
「しゃぶって食うんじゃないか? そんでゆっくり噛み割る」
「なるほど」
また、ぽん、と手を打って歩はお茶をまた一啜りし、ぶ、やて、と呟いた。その呟きを聞いて、神楽が笑いをかみ殺す。
遠くから、物干し竿売りのテープの呼びかけ。戦争反対の街頭演説車のアジ。猫を呼ぶ子供の声。
「同じしゃぶるんならやー」
「ん? 」
「ソフトクリームのほうが良くないかなあ」
あー。
同意とも感心ともとれる曖昧な返事で神楽は応える。
うつぶせていた身体をぐるんとひっくり返して神楽は、自宅の天井を眺める。波上の木目がうねっていた。
561 :
『おせんべとチョコとソフトクリームの関係』
:2004/05/05(水) 05:25 ID:???
「でも、ソフトクリームは、お年寄りに関係ないだろ」
「それもそうやー」
近いところから声が聞こえたので目だけ声の方向に向けると、歩もそばに寝ていた。少し背伸びして歩の手をつかんでみる。細い手首だ。
「けど柔らかくておいしいという点では、ソフトクリームの勝ちやな」
「ああ、よかったなー」
たるんとした口調に反して、神楽の手はせわしなく動く。歩の手首を撫でる、愛しげに。
「神楽ちゃん」
「あ? 」
「煎餅齧るよ」
「あ、待って、取ってやるから」
空の手をぶらぶらさせて煎餅の袋を探したら、もう片方の手がぐいっと引っ張られて肩に痛みが走る。突っ張ってる腕。但しそれは一瞬のこと。
腕が引っ張られる感触が緩んだ瞬間、ちくり、と指に固い感覚。そしてとろりと溶ける感覚。
「お前はお年寄りか」
「なんれ? 」
「しゃぶって煎餅食ってるからさ」
くふふ、と笑う声がする。歩の筋肉の細かい動きが、肌を通して全身に広がっていく。そして手のひらが、ひらたく柔らかい部分に押し付けられたのを感じる。
神楽にとって、この感触はとてもとても愛しい。
大阪の柔らかな頬の感触。
歩の手が、神楽の手のひらに頬擦りしている感触。
(続 感想などはしばし待て あるいは会議室
562 :
『おせんべとチョコとソフトクリームの関係』
:2004/05/05(水) 14:06 ID:???
「あ、逆転ハッソーとびー」
確かに発想は飛んでるけどな、との神楽の独り言を聞いてか聞かずか、この天然ボケ娘は脳天気に言葉を続ける。
「全部ひっくるめて」
「チョコソフトクリーム煎餅とか言ったら、別れる」
「えー? どーしてー? 今日の神楽ちゃんみたいで美味しいのに」
「今日の私みたいって、なんだよ」
「ミスマッチで」
「どおおおおおせ、私にスカートは似合わないよ! 」
腹筋に力をこめて叫ぶと、その恋人のようなものであるところの春日歩は、これまた脳天気にあはははは、と笑った。
「怒ることないやん。ミスマッチで、美味しいんよ? 煎餅の塩味と、ソフトクリームの甘さがこう混然となってな」
「そんなゲテモン食えるか」
「それどんなポケモン? 」
「おまえみたいな奴だ! 」
くいっと神楽が力を入れると、歩の肘の蝶番がすうっと開く。とすんと預けられる歩の白い手のひら。優しく撫ぜると、五月の日を吸ってじんわり暖かい。
「そーか、私はゲテモン」
ぽかんとした関西訛り。神楽の耳に心地いい。
「そんなゲテモンを食べる神楽ちゃんはゲテモノ食い」
真夏には煎餅の焦げ色から、こってりとしたチョコレートの肌になる神楽の身体がまた反転する。春の影を落した部屋の中、歩の上にまた一段と濃い影が、さした。
そして、ゲテモノ食いが味見。
長い、それでも唇だけのあっさりしたキスの後、唇を離した神楽の髪を、白く細い指がすいた。子供用の、アイスのミルクキャンディーみたいな指。融けるような歩の囁き。
髪、長くなったな。ん、ああ、もう肩まで、伸びた。こうすると、あたしの顔にもあたんねん。ああ……、あの、歩。何? やっぱり、髪長いの、似合わないかな?
「確かに高校の時とはまるで違って見える」
「ど、どういう風に? 」
むっちゃべっぴんさんや。
歩の顔が近づく。首筋が伸びて、襟元から柔らかい鎖骨が覗く。鼻の頭と鼻の頭が、すりすりした。
「大阪も随分大人っぽくなった」
「それは嘘」
「ああ」
笑いを堪えた神楽の唇に、神楽からそういわれるの久しぶりや、と囁く唇が重なる。
大阪の肌から、優しいミルクの香りがした。
563 :
『おせんべとチョコとソフトクリームの関係』
:2004/05/05(水) 14:30 ID:???
二人の黄金週間。
風がさらさら気持ちいいね。
触れ合う鼻と鼻、温かいね。
かぐら、って真剣な声に、なあにって尋ねたら。
オレ、神楽のこと本気で愛してるゼ、だって。丁寧な標準語で、大阪が。
思わず腹筋がつって、笑いが抑えられない。
「うるさいな、いきなり、ブ、とか言う音を立てる神楽には言われたくない! 」
ブ、やて、ブ。そんな囁きに、堪えきれなくなってひっくり返り、笑いに悶絶する神楽。
涙まで出るほど笑う美しい褐色の娘の、萌黄色のワンピースが、笑い身をよじるたび、すその形をさらさら変える。床に広がる神楽の、緩やかに伸びたウェーブの髪。
その上に、ふわりと歩が舞い降りた。
うっとりと目を細めて囁く白い天使。
「けどよかった」
「なにが? 」
笑いがひくひくいっている神楽の問いに、恋人の少し斜めに曲がった答え。
よう似合うとって。
春日歩の選んだワンピースに包まれて、昔の体力勝負バカはちょっと赤面する。
静かな部屋と静かな二人の中に、外からの雑音だけが低く低く。
ゴールデンウィーク五月二日、晴れ。
行楽日和で、日中一杯穏やかな日差しが注ぐでしょう。
了)
564 :
伯爵
◆LordI
:2004/05/05(水) 14:31 ID:6AfLy.Co
長いこととまっていたので、責任もって書きました反省
565 :
『人生は書くも素晴らしく美しい』
:2004/05/06(木) 13:11 ID:???
カーテンを開けてみる。
しぱしぱした目に手のひらを外に翳すと、夏の日差しに骨が透けて見えた。この肉体は生きている、そう思う。
軽く伸びをする。長い間同じ姿勢で固まっていた身体がじわじわと強張りを解く。欠伸が出た。
もう少し頑張らなくてはならない進行状況なので、この小休止が終わったらまた再開しなくてはならない。欠伸の名残を目尻から人差し指で拭った。涙一筋。
なのに気がつけば、自分で決めていた時間以上に、ボーっとしてしまう。
何となくまた手を窓に向かって翳した。いい天気だった。
我が家の娘が手のひらを翳して空を見ていたのは、いつのことだったろう? 確か父母の住む田舎での光景だったに違いない。自分が幼い頃過ごした雑木林の風景がその想い出に重なる。
「太陽は直接見たら、危ない」
「ああ、目がしぱしぱするぞ!! 」
そんなことを言いながら、娘は手のひら越しに太陽を見ていた。さて何が面白いのか。あんまり見続けるので、私は彼女の目を手で覆って止めさせて。どれ、とーちゃんにも見せてみなさい。
「とーちゃん、自分の手じゃダメなのか!? 」
「とーちゃんの手は、お前の手より厚いから、透けて見えないのだよ。
ほら、今見えないだろ? 」
ふーん不便な手だな。彼女はそう言って、高く高く手を掲げた。とーちゃん、見ろ。私は屈み込む。娘の手のひら越しに空を見上げる。
柔らかい蜜柑の温かさと命のピンク、その中に細い骨は融けたように、見えた。
この肉体は、生きている。
ああ、そうだ。
私はあの後、何故だかどっと涙が止まらなかった。声を殺して泣いた。
「とーちゃん、どーした!? どこか痛いのか!? 」
私は大きくうなづいて見せた。
「目が、痛い。痛いよう」
「え!? 目か!? 」
彼女は容易く騙されてくれた。親の身としては、目をいためてしまう太陽の直視をさせたくなかったのも理由の一つだ。けれど大部分は、泣いてる理由を悟られたくない大人の見栄だった。
泣いている理由も、自分にはわからないのだが。
「あたしは平気だよ? 」
歳をとると目が弱くなるんだよ。喉を詰まらせながらそう言うと、彼女はもう一度自分の手のひらを翳して、なるほど目がしぱしぱする、と呟いた。
566 :
『人生はかくも素晴らしく美しい』
:2004/05/06(木) 13:12 ID:???
今思い返せば、あの時の自分の涙の説明もつくのだが、そんな事はどうでもいい。
目を閉じる。
瞼の下の闇の中に、その小さな手のひらを思い描く。
首を左右に曲げる。いい音がした。
「勉強はしてるのか? 」
私の後ろにこっそりと近づく影に話し掛ける。その影は、見つかっちゃったか、と言ってエヘヘと笑った。
「父上殿はまた家で仕事ですか」
「仕方ないだろ。お前こそ、受験大丈夫なのか? 」
選んでいいのは二校だけだからな、最近受験料まで高くなって親は敵わん、と説教すると、へいへーいとやる気のない返事。
「お前な……」
「あ! 今日もいい天気だ父上様! うはーでっかい太陽!! 」
窓際まで駆け寄って、彼女は手を翳す。少し離れたこの位置でも、その指先が透けて命のきらめく姿が見えた。
「どれどれ? そんなにでっかいか? 」
私は側に近寄って、さっきのように手を翳そうとした。その時。
「だめ!! 」
彼女の背伸びした手のひらが、私の両目をすっぽりと覆った。温かな手のひら。
「なななな、どうした!? 」
「歳とったら、目が弱くなるんだぞ! 太陽なんか見たら涙が止まらなくなる!! 」
567 :
『人生はかくも素晴らしく美しい』
:2004/05/06(木) 13:12 ID:???
暑さに蝉すら静まりそうな正午。
遠くの工場から食休告げる放送。
ゆるく静かに鳴り響くサイレン。
今更のように感じる床の冷たさ。
そして私の瞼を覆う闇、温かい。
先に沈黙を破ったのは、私の吹き出した音だ。くすくす笑い、それがやがて大笑いに。恥かしそうにしかし急いで、私の瞼から下ろされる手。
「な、なんだよ!! なんか間違ってたのかよ!? ほんとだぞ! 聞いたんだぞ!! 」
誰にだよ、と聞こうとしたら、ソーメンゆだったわよー、と階下からの声が中断する。
「はーい! 」
元気よく答えてからこの生意気な娘は、さてそーめんつるつるしようかね父上、と母親譲りのくりくりした目をさせた。
私は大きく欠伸をする。とてもとても長い欠伸なので、目尻に涙がたまってしまう。幾度も欠伸が出るから、手で顔を覆わずにはいられない。人差し指と親指で涙を拭った。
嗚咽を漏らしてしまうほど、もう若くない。
「なんだよー、仕事もいいけどちゃんと寝ろよ」
「……ああ、すまんすまん。今忙しくて、な」
容易く騙されてくれた彼女は、ぱっと私に背を向けて。全く気をつけろよーと呟いた。何故か声が、震えていた。涙を堪えているようにも、見えた。
「にいさーん! ともー!! ごはんよー!! 」
少し苛立った妹の声が、ぱちんと余韻を遮る。あ、おねーちゃん怒ってる、急ごう!! 振り返った智は満面の笑顔だ。とすれば、泣きそうに見えたのは気のせいだったのだな。
「よし! つるつるするか!! 」
「つるつるしよー!! 」
私は思い切り伸びをする。
大きく大きく伸びをする。
廊下に駆け出す娘の後姿。
残された私は大きな欠伸。
ふう、息をつく。
伸ばされた腕を窓に向けると、手のひらの骨が透けて見えた。この肉体は生きている。
とーちゃん、おせーぞー!!
智の、一際大きな声に、おーう! と叫んで。
「さて、つるつるしますか」
しゃっと、薄手のカーテンを閉める。安らかな暗がりが部屋を覆った。ときおり外からの風でカーテンのすそ、はたはた。
今日はいい天気だ。
あしたもきっと、晴れるだろう。
了)
568 :
546
:2004/05/07(金) 14:31 ID:???
aaa,mosottomattehosikatta...gomen
569 :
伯爵
◆LordI
:2004/05/07(金) 18:29 ID:???
>>568
申し訳ありません。もともとこのお題の20の倍数を踏んだのは私でしたし、ここまで止まってたのも、私の絡みにくい御代のせいでもありましたから
つまらない真似してすいませんでした
570 :
546
:2004/05/08(土) 09:13 ID:???
eeto,kakikakeno butu ,donaisimahyoka?
571 :
伯爵
◆LordI
:2004/05/08(土) 12:36 ID:???
>>570
控え室あたりにアップしたらいかがでしょう?
……それから、御題hundemasuyo?
お題よろ〜
572 :
546
:2004/05/08(土) 14:11 ID:???
azumanga de yaroutositara muridattanode mattaku no orijinaru
a,sousakuban to iu tega arimasita
de,odaidesuka?
「あずまんがのキャラ一名を選び、そのフルネームを折り句にして、一本」
573 :
へーちょ名無しさん
:2004/05/08(土) 14:55 ID:???
こんなこと聞いたらバカみたいに思われるかもしれないけど。
折り句ってなに?
574 :
へーちょ名無しさん
:2004/05/08(土) 15:29 ID:???
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%C0%DE%B6%E7&kind=jn&mode=1
575 :
さかちー
:2004/05/08(土) 17:30 ID:???
短歌や俳句を作ろうとすると、
「みはまちよ」「たきのとも」
「さかき」「かぐら」「ちひろ」なんてとこしか使えないけど……
行の頭にその文字が来る(つまり縦読み)ではなく、
短歌や俳句じゃないとダメ?
576 :
へーちょ名無しさん
:2004/05/08(土) 17:36 ID:???
縦読みってことでいいんじゃない?
>>572
もそこまで細かいこと言わないと思うし。
577 :
546
:2004/05/09(日) 08:49 ID:???
kakudanraku mosikuha kakusyou de oriku ni natteru SS toiukotode.
578 :
へーちょ名無しさん
:2004/05/09(日) 19:31 ID:???
さくさくススム。
579 :
伯爵バイト中
◆xTfHc.nBiE
:2004/05/11(火) 02:39 ID:???
どんどこ進む
580 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/05/27(木) 22:14 ID:???
ずさ
かいがらひろって
すすみゆく
がすけつのくるまをおいて
あるいたかえりみち
ゆっくりおっとりのせいかくは
むかしもいまもかわらない
>>572
俳句とか、短歌じゃなくちゃだめ?
もしダメだったら、破調と言う事で許して(ぉぃ
うそです作り直しますよ。
581 :
546
:2004/05/30(日) 14:21 ID:???
iya,arigatougozaimasita.
582 :
へーちょ名無しさん
:2004/05/31(月) 11:18 ID:???
>>580
GJ!!!
583 :
へーちょ名無しさん
:2004/06/06(日) 09:13 ID:???
さぁ、どんどん行きましょう
584 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/06/08(火) 00:27 ID:???
じゃ、便乗してどこどこ
585 :
へーちょ名無しさん
:2004/06/09(水) 19:05 ID:???
あと5
586 :
へーちょ名無しさん
:2004/06/09(水) 21:52 ID:???
4
587 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/06/11(金) 21:43 ID:???
3
588 :
花菱充博(・▽・)Part2
◆LmVRdwDmLY
:2004/06/11(金) 22:06 ID:???
deux
589 :
へーちょ名無しさん
:2004/06/12(土) 00:23 ID:???
↓よろ
590 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/06/12(土) 00:47 ID:???
どさー
591 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/06/12(土) 00:50 ID:???
お題は…
「死んだ友の幻影」
で。
592 :
へーちょ名無しさん
:2004/06/12(土) 01:20 ID:???
>>591
キミはそんなのばっかしやなー。
そういう年頃かもしれんけどな。
593 :
メジロマヤー
◆HFDLMAyar6
:2004/06/12(土) 01:24 ID:???
いずれにせよ立候補はしないので誰か適当によろしくー
594 :
ケンドロス
◆ax0bwpYU
:2004/06/12(土) 02:28 ID:???
死んだ友の幻影・・・・・・
何か特撮系とか戦争系によくありそうなパターンな気がする。
どっちみち俺は書かないっす。
595 :
なも
◆RoRiKONI2M
:2004/06/12(土) 02:48 ID:???
上におなじく〜。
596 :
( ̄〇 ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/06/12(土) 09:14 ID:???
>>952
実は999の「青春の幻影」ってので、思いついたりしていて…
597 :
さかちー
:2004/06/18(金) 03:08 ID:???
埋め
598 :
さかちー
:2004/06/18(金) 03:08 ID:???
もういっちょ
599 :
さかちー
:2004/06/18(金) 03:11 ID:???
先に申し上げておきますと、SSを書くときに原作と矛盾がないように
しているつもりですが、自分の書いたSS同士が矛盾していることは
多々あります。俺が書くSSは基本的に繋がりを想定していません。
要は俺の他の作品と言ってることが違っても気にするなということで。
600 :
死んだ友の幻影
:2004/06/18(金) 03:12 ID:???
ともは墓の前にしゃがみこみ、両手を合わせ、目を瞑り、ただ黙っていた。
ともは何を考えているのだろうか。もちろん黙祷を捧げているわけだが、
私が気になるのはともが何を考えて黙祷を捧げているかということだ。
一年生の頃からずっと同じクラスだった。家は近所だったし、学校があるときも
そうでないときも毎日のように一緒に遊んでいた。私はおてんばでやんちゃで
何をやっても騒動を巻き起こす天然トラブルメーカーなともを放っておけず、
ずっとそばにいてフォローにまわった。というよりも、視界にともが入っていないと
何をやらかすか気が気でない。そんなわけで私はともと出会って以来この数年、
とものいろんな姿を見てきたが、こんなふうにただ黙って死者に祈りを捧げているともを
見るのは初めてだった。
だから気になるのだ。今ともが何を考えているのか。私は今ここでどうしても
ともの気持ちを知っておかなければならない。そんな気がした。
しかし、私にはわからなかったのだ。なぜ、ただ庭に小さい穴を掘って、亡骸を埋めて
土を盛り立てて、小さな棒を突き立てた、ただの小さいハムスターが埋まっているだけの、
このお墓と呼べるかどうかも怪しいシロモノにこんなに感慨を込められるのか。
601 :
さかちー
:2004/06/18(金) 03:13 ID:???
ともがハムスターを飼い始めたのは小学四年生のときだった。
私はその話を聞いたとき脊髄反射的に言い返した。お前がちゃんとペットの世話を
できるものかと。とも自身、親にも同じことを言われたようだが、それでもともは反対を
押し切ったそうだ。絶対大切にするからと。一生懸命世話するからと。
ハムちゃんなどという安易な命名にとものいい加減さを見たようで不安を覚えたが、
もう飼い始めてしまったものを反対してもしょうがない。ただ、よりによってともに
飼われることになってしまったハムスターの身を案ずるばかりだった。
だが、そこから先のともは私の予想を裏切った。専用の本を買ってハムスターの
飼い方を勉強し、その内容に従ってエサや寝床もしっかりと揃えてやった。
ともを見ていてわかったことだが、ペットを飼うというのはなかなかに大変なことで、
飼い主はそのために自分のわがままを押し殺さなければならなくなる。
ハムスターの場合は毎日規則正しくエサを与えてやらなければならない。ちょっとでも
目を離すと脱走する恐れがある。敵の多い外に出すときは特に注意しなければならない。
下手に手を差し出すとビックリして噛み付いてくるかもしれない。手乗りハムスター
なんてやってみたくても、高いところは普通嫌がる。そもそも、ハムスターは人間の
言うことを聞いてくれる動物ではない。小動物ゆえのストレスに弱いのも特徴である。
ただ生かしているだけなら誰にでもできるだろうが、大切にするとなると
なかなかそうはいかない。生活の中でそちらのほうを優先しなければならない。
それゆえ、ともが私の家に泊まりにくることはなくなったし、ともは放課後さっさと
家に帰ることになり、私と一緒にいる時間も減った。それがおもしろくなくて
ともの家に押しかけたときも、私よりもハムスターとじゃれている時間のほうが長くて
余計におもしろくなかった。
そんなにハムスターといることがおもしろいのか。私には理解できなかった。
所詮相手は動物なのに。言葉なんか通じないのに。心が通じるはずないのに。
――そもそもペットを飼ったことのない私には到底理解できない感覚だったのだ。
602 :
死んだ友の幻影
:2004/06/18(金) 03:14 ID:???
小学校の卒業式のときのともはさっぱりしたものだった。中学校への進学で
別れる人なんかいないとわかっていても、理屈では説明できない感情に突き動かされて
ほとんどの人は涙してしまうものだ。特に女の子は。私は……まあ、どうでもいい。
とにかく、その点ともは他のみんなと違って涙ひとつ流さなかった。腹立たしいほどに
清々しく笑っていたものだ。決してともがドライな人間というわけではないが、
泣き顔のともというのはやっぱり想像しにくいものだった。
だから、その日家に帰って自分の部屋でハムスターが死んでいたことにあんなにも
泣きじゃくったことが意外でならなかった。ハムスターの寿命は二、三年程度らしい。
ともが大切に飼っていたことも知っている。間違いなく天寿を全うしたのであって、
その死に関してともに全く非はない。それでもともは自分を責め続けていた。
私はいたたまれなくなって泣きじゃくるともを連れ立って庭の隅に小さな穴を掘り、
亡骸を埋めて、土を盛り立て、申し訳程度の小さな木の棒を立てた。
ともが黙祷を始めたために、もう泣き声は聞かずにすむようになった。
しかし、普段なら十分と黙っていられないともが、もうずっと沈黙を保ったままなのだ。
三十分か、一時間か。いや、私がそう感じているだけで、実はもっと短い時間
だったのかもしれないが。それほど、今のこの場所は静かで窮屈だった。
もうやめよう、なんて言えない。一人でここを立ち去ることもできない。
今ここでともの気持ちを知るには、そんなことをしてはいけない。
603 :
死んだ友の幻影
:2004/06/18(金) 03:15 ID:???
結局ともを真似して私も祈りを捧げることにした。墓の前でしゃがみ、目を瞑り、
両手を合わせる。でも私は何を祈ればいいだろう。墓の中にいるのは、私にはまったく
無関係のものなのだ。
あのハムスターのことを思い出す。あいつはともにも劣らないトラブルメーカーだった。
トイレの場所は守らなかった、エサの好みがうるさかった、週に一回は脱走した、
週に三回はともに噛み付いた。よくこんなやつをかわいがったものだ。
苦労しただろうに、なんでそんなにも世話を焼くんだか、気が……知れ……。
「とも」
私は呼びかけるが、返事はない。が、かまわず先を続ける。
「ハムちゃんは、友達だったんだよな?」
また返事はない。しかし、髪と衣擦れの音が一回だけ聞こえた。
ならば私も祈ろう。友達の友達と、友達を亡くしてしまった親友のために。
思い出すのは、ともとハムちゃんがじゃれている姿。それはとても楽しそうで……
目から何かがこぼれそうなのを感じて、強く目を瞑った。
どれほどの時間がたっただろう。次に私が目を開けたときには、ともはすでに
黙祷を終えたのか、立ち上がっていた。私もそれに続いて立ち上がる。
「よみ、ありがと」
「お墓のことなら、お礼はいらないぞ。私が勝手にやったんだからな」
「そうじゃないよ。……一緒に泣いてくれたこと、ありがと」
「バ、バカ! 私がいつ泣いたんだよ!」
「よみってば照れちゃってもー、かわいいなー!」
「照れてねー! こら、逃げんな!」
「ほーら捕まえてごらーん」
あまり広くない庭で、ともは逃げ回る。私は追う。こういう光景、どっかで見たような
……もしかして、私は遊ばれてるのか!?
604 :
死んだ友の幻影
:2004/06/18(金) 03:16 ID:???
それから一年もたっていない。ともが犬を飼い始めたのは。黒い犬だから名前はクロ。
またもや安易な名前だけど私にはわかる。ともはクロのことも大切にするだろう。
しかし……それでも……。
「とも、いいのか?」
「何が?」
――ハムちゃんのときと同じ思いを繰り返してもいいのか?
言えなかった。代わりに庭の一角をちらっと見る。ハムちゃんのお墓のあったところ。
雨と風に晒されたそこは、今では他の土となんら違うところはない。
そこに何か見えるとしたら、もはや幻影でしかない。
ともがいつのまにか私と視線をそろえていた。
「また泣くかもしれない」
今度は私の方を見ながら。
「でも、私は泣くために飼うんじゃないよ」
ともは黒い子犬を抱きしめる。クロはまだ赤ちゃんである。普通に二つの手で
持てるくらい小さい。
「ほら、よみも抱いてみてよ」
ともの腕から差し出されたクロを受け止める。思わず体も使ってぎゅっと抱きしめる。
そうしないと、この小さな体が、儚い命がこぼれ落ちてしまいそうで。
すごくかわいい。とてもあったかい。ずっと包んでいたい。
――今度は、私も泣くかもしれないな。
「かわいいでしょ」
私は何も言わずに頷いた。
泣いてしまったとしてもいい。きっと私はそれ以上に笑ってみせる。
泣くときのことなんか考えなくていい。幻影を追わなくたっていい。
今はただ、この素敵な命を抱きしめて微笑んでいよう。
(おわり)
605 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/06/18(金) 03:17 ID:???
書き始めがあと2分遅かったら踏んでるところだったw
606 :
伯爵
:2004/06/18(金) 11:41 ID:???
>>605
そのカキコは、この話の後で、どうよw
>600-604
非常にきれいにまとまっていますね。すぱっと積年の肩のこりの取れた文章です
>クロはまだ赤ちゃんである
の一文が秀逸。この一文に全てが込められているような気さえします
>お墓と呼ぶのが怪しいシロモノ
を作ったのはよみで、それは生命を葬るための儀式であり生への決別であり
>ほら、よみも抱いてみてよ
と生まれたての生命を、よみの手にゆだねる智の行為は、生の復活にも思え
そんな物語の中で『クロはまだ赤ちゃんである』という客観は、テレでもあり第三者の観察であり、また素直な感想でもあるわけです
それゆえ
>――今度は私も泣くかもしれないな
と言う文章が生きてきているように思います
なんかぐだぐだ書きましたけれど
良作おつかれさま
607 :
へーちょ名無しさん
:2004/06/21(月) 18:35 ID:89eEt6UA
一週間もたたずによくこのクオリティで書けるもんですね…
継続して書き続けてほしいですが、無理なお願いでしょうか…
たまたま電波が降りてきただけ? にしても、やはり大したもので…
うーん…
単純にGJ!と言っておいたほうがよかったみたいです。すみません。
608 :
( ̄〇 ̄).。oO(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/06/21(月) 21:53 ID:???
うぉぉぉぉ、想像して退場の秀作がっ!
ご苦労様でした。
609 :
花菱充博(・▽・)
◆aYUMUDPc
:2004/06/21(月) 21:56 ID:???
想像してた以上……
610 :
( ̄〇 ̄).。oO(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/06/21(月) 21:58 ID:???
>>608-609
あ゛
訂正
想像してた以上ですね
611 :
( ̄〇 ̄).。oO(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/06/21(月) 21:59 ID:???
あ、10倍数ゲットや…
同じ人だとつまんないから
↓よろ
612 :
後藤
◆FO6YAHU8i6
:2004/06/21(月) 22:45 ID:???
後藤君が主役のSSを希望。
613 :
へーちょ名無しさん
:2004/06/21(月) 22:46 ID:???
ゲフンゲフン
後藤君が主役のSSを希望。
614 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2004/06/22(火) 01:13 ID:???
すげぇなさかちーさん。
もっと話を見て見たい気もするが、それは流石に無理か。
615 :
メジロマヤー
◆HFDLMAyar6
:2004/06/22(火) 01:18 ID:???
今回もパスするので、誰かよろしく。
616 :
なも
◆RoRiKONI2M
:2004/06/22(火) 01:32 ID:???
アィアムパス!
617 :
へーちょ名無しさん
:2004/06/22(火) 13:02 ID:eSc4ri9w
>>613
ゲフンゲフン
618 :
( ̄〇 ̄).。oO(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/06/23(水) 21:41 ID:???
自分もパッス。
>>620
よろんよろん
619 :
へーちょ名無しさん
:2004/07/08(木) 21:19 ID:???
さあ
620 :
◆./rIHj.W0M
:2004/08/03(火) 02:20 ID:???
一月放置されてるので、
発表スレッドにSSを投稿した余勢を駆って、
こっちにも書いてみます。
621 :
◆./rIHj.W0M
:2004/08/03(火) 02:23 ID:???
アメリカ
夏休み、家族でアメリカへ行くと決まった。
ある日の夕食の席上で、両親から突然の発表があったのだ。
何泊何日、何州を回り、どこに宿泊、予算何円、細かいことは何も告げられなかったけれども、
まだ四ヶ月も先のことだから仕方がない。
ずいぶん気の早い、と息子である後藤某は思ったが、
両親の浮かれぶりが微笑ましいようにも感じられた。
去年から、お前が高校に無事入学出来たらかならず何かしてあげよう、と父親が言っていたのは、
このアメリカ旅行のことだったと納得し、
もしかしたら、計画自体はずいぶん前からあったのかもしれないとも考えた。
それは息子たっての希望というものではなく、単に両親が行きたかっただけなのだった。
622 :
◆./rIHj.W0M
:2004/08/03(火) 02:25 ID:???
しかし、後藤も、海外旅行の話が出たときはまんざらでもない思いだった。
それどころか、両親と一緒になって、浮かれはじめてしまったのである。
そして、一家の話題は、しばらくの間、アメリカに関するものばかりになっていった。
六月を過ぎるころになって、後藤家には旅行会社のパンフレットや、
アメリカ情報の雑誌などが、何冊も集まった。
後藤は、リビングに入り、ニューヨーク市街の写真ばかりが掲載された本を手に取ると、、
そわそわし、落ち着かなくなり、
自分が夏休みを迎える前に事故で死んだらどうしよう、とさえ思うようになった。
期末試験が過ぎ、いよいよ夏休みは目の前であった。
アメリカ行きに備え、勉強に力を入れていた後藤の英語の成績は、他の教科より図抜けてよかった。
後藤が席に着いたまま、返却された答案用紙をながめ、
正解した英訳の文章を、いつアメリカで実際に使えるか、入念に思い描いていると、
机においた肘ぐらいの高さから、呼ぶ声がした。(2/6)
623 :
◆./rIHj.W0M
:2004/08/03(火) 02:25 ID:???
「後藤さん、英語、よかったんですか?」
「あ、ちよちゃん」声をかけてきたのは、美浜ちよだった。隣には、春日歩――大阪も立っていた。
「確か、後藤さんは、アメリカに行くんですよねー。すごいです」
「そんなことはないって」顔はにやけていた。
「アメリカに行って、何を見てくるんですか?」
「ああ、東海岸を中心に。ニューヨークにも行くし、ワシントンにも行くし。
やっぱりアメリカのフロンティアの出発点は押さえなきゃね。
あ、フロリダのディズニーランドにもいくんだよ」ついつい多弁になる。
「たのしそうですねー」ちよも、自分がアメリカに行くかのように、楽しそうに笑った。
「でもな、そんなんやったら、
後藤君、きっとともちゃんに、アメリカいう名前つけられてまうでー」
大阪から来たと言うだけで大阪と名付けられた少女が、笑いながら言った。
「そりゃないって」後藤も笑った。けれど、そのように呼ばれることがあるならば、
ほんの少し誇らしいような気がしてきた。
大阪は続けた。
「私な、大阪って呼ばれてるやんかー。でも、生まれは和歌山やし、小学校の頃は神戸やったしな、
せやから、なんやこう、大阪言われるの、恥ずかしいわー。
間違って大阪代表になってもうた気がしてなー」
「そうなんだ」後藤は相づちを打つ。まだ上機嫌である。
「そうや。ともちゃんに、安直に大阪言うあだ名つけられてもーたんやけど、
ホントのこというとな、大阪ってのはな、一言では言われへんねん」(3/6)
624 :
◆./rIHj.W0M
:2004/08/03(火) 02:26 ID:???
「どういうことですか?」ちよが聞き返す。
「あんなー、大阪ってのはな、私みたいにぼーっとしたところやなしに、
……ものすごいとこやねん」大阪は少し脅すように言った。。
「それは……よくないこと、ですか?」ちよが、大阪の顔色を伺いながら、小さな声で尋ねた。
「せや。吉本だけが大阪ちゃうねん。
大きい声では言われへんし、私ももとから居ったわけやないから、
詳しいことはよう言わへんのやけどな」
「うーん、大阪も、大変なんだな」後藤の発言は投げやりであった。
「せやから、大阪のそういうとこ、あんまりよう知らへん私が、
大阪言われてるの、最初の頃、ちょっとだけいややったんよ。あ、今は平気やで?」
「大阪さん……」ちよが申し訳なさそうにしながらつぶやく。
「じゃあ、後藤さんも、アメリカって名前つけられたら大変ですねー」
「へ? 俺の話になるの?」アメリカと呼ばれる自分を想像し、また少し鼻が高くなる思いがした。
「はい! アメリカのいろんなところ知っておかないと、名前にまけちゃいますよ。
……アメリカ、怖いところも、いっぱいあるんですよね。頑張ってたくさん見てきて下さいね!」
「せやなー。アメリカ言われるようになったら、
後藤君がうちらにとっての、アメリカの象徴になってまうからなー。
あ、そうなったら、自由の後藤像っちゅうの、出来るやろか?」
「……出来ないと思います……」(4/6)
625 :
◆./rIHj.W0M
:2004/08/03(火) 02:27 ID:???
夏休みに入り、後藤は両親とともに、アメリカ東海岸を巡る旅に出た。
メガロポリスを回り、多くの物品を買った。ショーを見た。人々の入り交じる雜沓を歩いた。
店員は、総じて親切だった。
「日本人は、金を落とすって思われてるからな」父親はそう言って笑っていた。
好天も、悪天も、ハイウェイを走る車から見る光景も、
列車から見える町並みも、すべてが、まるで写真のように記憶に焼き付いた。
ディズニーランドで絶叫し、焼けるような日差しのフロリダでバーベキューをする。
観光先は、どこも驚きに満ち、不満を覚える日は一日としてなかった。
後藤にとって、間違いなく、これまでの人生の中で最高の一月となった。
「最高のセレクトだったでしょ」母親が笑顔で後藤に言う。
ああ、最高の思い出になる、と後藤は返事をした。ありがとう、父さん、母さん。(5/6)
626 :
◆./rIHj.W0M
:2004/08/03(火) 02:28 ID:???
一月が夢のように過ぎ、九月になった。
夏休みを終えた生徒たちが、再び学校に通い始める季節である。
「後藤さん、アメリカ、どうでしたか?」
「ああ、ちよちゃん、すごく楽しかったよ!」
「あ、後藤君おひさしぶりや。楽しかったんかー。ええなー」
後藤はアメリカの日々を、身振り手振りを交えて楽しそうに回りに語って聞かせた。
クラスのみんなが、興味津々な様子であった。
「おー! 後藤! てめ――! ホントにアメリカに行きやがって――!」
滝野智が大声で、後藤をなじりはじめた。
「くっそー! くやし――――! お前なんかスリにでも遭ってひーひー言ってればよかったんだ!
お前のこと、アメリカって呼んでやろうかと思ったけど、絶対によばねーもんねー!!!」
後藤と、ちよと、大阪が顔を見合わせた。
「後藤さん……」
「ああ……忘れてたけど……」
「よかったなー。アメリカ代表は大変やねん」
「……そうだな」
それからの後藤は、アメリカの話をぱったりとしなくなった。(終わり)
627 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/03(火) 03:03 ID:???
>>620-626
「アメリカに行ったらアメリカってあだ名を付けられてしまう」という部分が
いかにもあずまんが的ですね。
ちよちゃんや大阪、智の絡みかたも実に効果的でした。
後藤くんというキャラでこれだけの話を作るとはたいしたものです。
628 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2004/08/04(水) 02:21 ID:???
後藤のキャラが立ってて良かったです。
そして面白かった。
629 :
◆./rIHj.W0M
:2004/08/06(金) 15:10 ID:???
>>627
>>628
ありがとうございます。
それでは次の方リクエストどうぞ↓
630 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/06(金) 16:04 ID:???
お題
「この先生きのこる」または「先生きのこ」を使って
文章を作りなさい。
631 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2004/08/06(金) 20:55 ID:???
>>629
また控え室で何か書いて欲しいです。
632 :
( ̄〇 ̄∋眠)<.。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/08/07(土) 12:28 ID:???
>>620-626
おお、あずまんがで男子が主人公のもので、ここまで上手に書かれているものは少ないですなぁ。
乙
次は……
気がついたらゲットるかも
633 :
メジロマヤー
◆HFDLMAyar6
:2004/08/09(月) 01:28 ID:???
今回もやる気ないので、パス。
とりあえず、レスを進めると言う無責任なことだけしておこう。
634 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2004/08/09(月) 01:47 ID:???
創作板のキャラを使っていいなら考えるけど、どうかな?
635 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/09(月) 09:35 ID:???
>>634
iinodeha
636 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2004/08/10(火) 02:09 ID:???
思いつけば書いてみるか。思いつけば。
637 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/12(木) 08:32 ID:???
梅
638 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/12(木) 22:21 ID:???
また1ヶ月放置のヨカ━━━ン
639 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/14(土) 08:38 ID:???
『凶器』
この先生きのこるのは誰だろう。それは恐らく生きることをあきらめない者たちだ。そんなことを、
先ほどから僕は考えている。
僕は弱い。僕だけじゃない。僕らの仲間はみんな弱い。それでもこれまでこうして
生きてこれたのは、どんな状況にも決して生きることを投げ出さなかったからだ。
でも、今僕はピンチだった。まさかこんなことになるなんて。奴らの手の届かない安全な場所を求めて
きたというのに、たどりついたのがよりによって奴らの巣窟だったなんて。
気づかれないうちにと、出口を見つける前に、かん高い叫び声が起こる。奴らの仲間
の一人が僕を見つけたのだ。辺りが騒然となる。
奴らの力は圧倒的なのに、たった僕一人を殺すために一斉に襲いかかってくる。ああ、もう
このままやられてしまうのか。
いや、あきらめない。僕は最後まで生きる。最後まであがき続けて、そして
ぐしゃ
「先生〜〜」
「何?」
「さっきのゴキブリ、教科書で殺しちゃった――」
「ギャ――ッ!!」
640 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/14(土) 08:39 ID:???
↑
ふらいんぐですた。
641 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/14(土) 13:27 ID:???
>>639
オチが実にイイ!
やっぱりこういうのはアイディア勝負ですね。
642 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/14(土) 20:34 ID:???
素で『先生きのこ』るって読んだorz
643 :
(〇 ̄∋眠)<.。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/08/15(日) 13:21 ID:???
>>639
乙ー
ああかわいそうなゴキちゃん
>>642
さぁ(ぇ
644 :
気づいたのなら誰か何か言ってヨorz
:2004/08/16(月) 09:11 ID:???
この先生きのこるのは誰だろう。それは恐らく生きることをあきらめない者たちだ。そんなことを、
先 ほどから僕は考えている。
僕は弱い。僕だけじゃない。僕らの仲間はみんな弱い。それでもこれまでこうして
生 きてこれたのは、どんな状況にも決して生きることを投げ出さなかったからだ。
でも、今僕はピンチだった。まさかこんなことになるなんて。奴らの手の届かない安全な場所を求めて
き たというのに、たどりついたのがよりによって奴らの巣窟だったなんて。
気づかれないうちにと、出口を見つける前に、かん高い叫び声が起こる。奴らの仲間
の 一人が僕を見つけたのだ。辺りが騒然となる。
奴らの力は圧倒的なのに、たった僕一人を殺すために一斉に襲いかかってくる。ああ、もう
こ のままやられてしまうのか。
645 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/17(火) 07:31 ID:Een0hMn6
せんせいきのこる?せんせいきのこ?
646 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/17(火) 08:14 ID:???
>>645
創作板など参照のこと
647 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2004/08/18(水) 00:29 ID:???
>>644
全然気づかんかった。
>>645
ぶっちゃけて言えばあず青先生の新しい名前
648 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/19(木) 17:29 ID:???
>>645
「このさき、いきのこる」です。
649 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/19(木) 21:05 ID:???
↓お題を
650 :
(〇 ̄∋眠)<.。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/08/19(木) 21:32 ID:???
げっちゅぅ
お題
テストでボンクラーズvsちよ、よみ、榊
651 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/21(土) 15:45 ID:???
うわ、勝負にならねーw
652 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/24(火) 17:01 ID:???
このままだとまた放置の予感!!
653 :
メジロマヤー
◆HFDLMAyar6
:2004/08/25(水) 01:18 ID:???
だって、やる気ないんだもん。
今回も当然の如くパスをして、無責任にスレを進めてみるか。
654 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2004/08/25(水) 02:22 ID:???
俺も他の人に任せよう。
655 :
(。-∋眠)<.。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/08/25(水) 09:08 ID:???
(´・ω・`)サョボーン
やっぱり自分のお題がだめなのだろうか……
656 :
へーちょ名無しさん
:2004/08/25(水) 14:53 ID:???
そういうことじゃないんでは。
やる気が出るお題というのがあったら面白いけど。
あるの?
657 :
伯爵
:2004/08/25(水) 17:10 ID:???
まあなんだろう
やる気の出るお題なんて、ないんじゃないかな
ようするに四の五の文句を言っていたいだけにも思える
しかしまあ、書き込まないからといって、お題に期待していない人ばかりじゃないと思うよ
658 :
へーちょ
:へーちょ
へーちょ
659 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2004/09/06(月) 01:38 ID:???
またまた進める
660 :
浜松
◆hLbpMN.kmY
:2004/09/21(火) 16:54 ID:wR.zpTiE
satu
661 :
へーちょ名無しさん
:2004/09/21(火) 21:59 ID:8m/SkNAs
↑よろ
662 :
THE・GEME
:2004/09/23(木) 19:01 ID:???
∧_∧
∩(゜∀゜)∩
|〜 〜 |
| 〜 〜 |
|〜 〜 〜 |
| 〜 〜 〜|
|_______|
663 :
◆AM2/SAKAKI
:2004/10/06(水) 02:35 ID:???
>>650
のお題で
「今日はテストの答案を返すぞ、名前を呼ばれたヤツは取りにこーい!」
次々と答案を受け取りにゆく生徒たち。
教室のあちこちでため息や喜びの声が入り混じる。
そして、ここでも……。
「よー、神楽。点数どうだった?」
「うるさいな、お前こそどうなんだよ!」
「私はボチボチやなー」
ボンクラーズの3人が互いの点数を尋ねあっていた。
「それなら3人同時に見せっこしよーぜ、せーの」
664 :
◆AM2/SAKAKI
:2004/10/06(水) 02:35 ID:???
「31てん」
「30てん」
「42てーん」
3人同時にため息が出た。
「なんだかなぁ……自分がバカだってのはわかってるけど」
「まあ体力バカは仕方ないよな」
「バカにバカって言われたくないっ!」
「2人とも仲良しやなあ」
「まあ点数のことはともかく、問題は他のヤツらに勝っているのかどうかではないだろうか!」
「そーは言っても榊やよみだって頭いいし、ちよちゃんにはどーやっても勝てないだろ」
「これだから体力バカは困る」
「なんだとー!」
「1人1人の力は弱くても、私たちはボンクラーズ!3人の力を合わせればいいじゃないか!」
「なるほどー、それはええかもしれんなー」
「まずは、よみと勝負だー!」
665 :
◆AM2/SAKAKI
:2004/10/06(水) 02:47 ID:???
「よみー」
「ん?」
突然呼ばれて暦が振り向く。
「何だよ智、テストの答え合わせでもしたいのか?」
「誰がそんなものするかー!いいから点数教えろ!」
「何だよ……91点だけど」
3人がズイっと暦に詰め寄る。
「31点!」「30点!」「42点!」
「3人合わせて103点!ボンクラーズの勝ち〜!」
あまりの迫力にたじろいだ暦だったが、
「ちょっと待て、なんだそりゃ!卑怯だぞ!」
「卑怯は敗者のたわごとだ!三十六計逃げるが勝ち〜♪」
素早く逃げ去る3人を見て、あきれる暦だった。
666 :
◆AM2/SAKAKI
:2004/10/06(水) 03:16 ID:???
「どうだ!ちゃんと勝ったろ?」
「う〜ん、コレでいいのかなあ」
「ええんちゃう?」
強引な勝利で勢いづく3人。
「この勢いで、榊ちゃんにも勝利だ!」
「よ、よ〜し」
「いくで〜」
しかしその頃、一方的に言い負かされて悔しがる暦は……。
「くそー、あいつら一体なんなんだ!」
怒りを抑えきれない暦だったが、ふと頭に閃くモノがあった。
「あいつらが数で来るなら、こっちも数で勝負すれば……」
ニヤリと笑みを浮かべて、榊の姿を探しに行く。
667 :
◆AM2/SAKAKI
:2004/10/06(水) 03:26 ID:???
そして3人は次の目標、榊へ。
「榊ちゃん見〜っけ!」
「よし、行くか!」
「ちょっと待ってや〜、なんかよみちゃんと話してるで〜」
見ると榊と暦はテストの答案を見せ合っているようだ。
「これはマズいな〜」
「よみが91点だから、榊と組まれるとヤバいぞ」
「ここは撤退やな〜」
円陣を組んで作戦を立て直す。
「とにかく一人ずつ相手にしなきゃダメだ」
「それなら、よみがちよちゃんに話しかける前に勝負だ!」
「いそいでちよちゃんを探さんと〜」
668 :
へーちょ名無しさん
:2004/10/09(土) 10:59 ID:.2S0bwUM
む、そう来たか。まずは乙
669 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2004/10/09(土) 17:02 ID:???
なるほどそういうやり取りがあってちよちゃんの所に行ったのか。
納得。そして乙
670 :
へーちょ名無しさん
:2004/10/10(日) 21:38 ID:???
登場人物は不問。ストーリー内容もお任せで。
ただし、次の3つの言葉を必ず入れて書いて下さい。
「営業」「篭(かご)」「レンタルビデオ(DVDでも可)」
落語の三題噺(さんだいばなし)をイメージして出してみました。
671 :
(。-∋眠)<.。oO(眠い名有り)
◆4sS6D/pkQc
:2004/10/10(日) 23:42 ID:???
>>663
すっげー乙。
そんな裏事情があったのか〜〜
>>980
によろですね。
672 :
へーちょ名無しさん
:2004/10/12(火) 01:07 ID:???
>>663-667
原作の意外な裏事情で、筋が通っている。
アイディアの勝利ですね。
面白い。ブラヴォー
673 :
へーちょ名無しさん
:2004/10/13(水) 00:46 ID:???
とりあえず一つ進めてみます。
次のお題は「営業」をどう使うかが鍵かも。
あずまんがにはあんまり縁のない言葉だと思いますし。
674 :
(。-∋眠)<.。oO(眠い名有り)
◆4sS6D/pkQc
:2004/10/14(木) 22:06 ID:???
さぁ、進めてみますよ
675 :
へーちょ名無しさん
:2004/11/09(火) 19:03 ID:H1Qxmyog
age
676 :
へーちょ名無しさん
:2004/11/24(水) 20:18 ID:yqr5XaV2
誰も書かないのかにゃ?
677 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2004/11/25(木) 02:06 ID:???
レンタルビデオ店での話・・・・・・
だめだ、しょっぱいのしか浮かばないorz
678 :
(。-∋眠)<.。oO(眠い名有り)
◆4sS6D/pkQc
:2004/11/26(金) 19:03 ID:???
気が向いたら書いてみようと思いつつすすめてみる
679 :
へーちょ名無しさん
:2005/01/15(土) 14:53 ID:sWrLtc3k
↓さぁ
680 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2005/01/17(月) 23:50 ID:???
えーと先に言っておくとキャラはあずまんがじゃありません。
創作板の奴を使いまわしております。(あずまんがだと思いつかなかった)
681 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2005/01/18(火) 00:04 ID:???
ここは都内某所にある私立桜花学園・・・・・・・
「おはよう百合子さん」
「よっ、ゆりゆり」
「ごきげんよう、静さん、咲月」
教室に入ってきた縦ロールの髪をした女子と、長身で金髪の女子にワンレングス
ヘアーで目付きの鋭い女子が挨拶を交わした。縦ロールは三千院静(さんぜんいんしずる)、
金髪は赤羽咲月(あかばさつき)、ワンレングスは平井百合子(ひらいゆりこ)という。
さらにもう一人ショートカットでこの中で一番小柄な少女が元気なさそうに
教室に入ってきた。
「おはよう京子。どうしたの?元気ないわね」
「うん。ちょっとね」
彼女の名前は相田京子(あいだきょうこ)という。
「ははーん。さてはキョロ、昨日TVでやってた踊る大捜査線2録りそこなったな」
ニヤリと笑って咲月は指を京子に突きつけ指摘する。
「何で分るの?」
「だって京子さん、前々から楽しみにしてましたもの」
京子の顔を見れば大体分ると静は言いたいのだ。それくらい京子は顔に出るのだ。
682 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2005/01/18(火) 00:16 ID:???
「DVDに録画しなかったの?」
「それが弟の京介が年末にK-1とか録画してたせいで容量足りなくて
全然録画されてないのよ」
百合子が尋ねると、京子はがっくりと肩を落としてそう答えた。
「あーそれはしょうがねぇなぁ」
「でもどうして京子さんはその時いなかったんですの?」
「家族旅行してて帰ってきたのがその翌日だったのよ」
京子はそう言って自分の席に座る。咲月は百合子の机の上に座っており、
百合子は自分の席で早くも寝る体勢だ。静は立っている。
「よし、じゃああたし達が詳細を教えてやろうじゃないか」
「ちょ、ちょっとやめてよ!今度レンタルして見ようと思ってんだから」
「見れなかった京子さんの為ですわ!レインボーブリッジ封鎖出来ません!」
「事件は現場で起きてるんじゃないのよ!会議室で起きてるのよ!勘違いしないで!」
「やめてって言ってるでしょ〜!百合子も〜」
ネタバレしだす静。面白そうとばかりに百合子も加わってくる。
683 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2005/01/18(火) 00:32 ID:???
京子は耳を塞ごうとするが、咲月はそれを遮った。
「ダメダメ、ゆりゆりも静も。セリフだけじゃ伝わんないって。ちゃんと
説明しないと」
「きーっ!あなた達って本当に性格悪いわねぇ〜」
ほとんど奇声に近い声をあげる京子。
「えーとだな。まあ最初にレンタルビデオ店が何者かに爆破されてくんだけど、
それはこの後待ってる展開の序章に過ぎないんだわ。その後も爆破事件は
続いて、ついには犯行グループはレインボーブリッジを爆破する予告するんだ」
「そこに篭に乗った青島さんが颯爽と現れるのですわ」
「篭〜〜〜〜〜〜?」
京子は目を丸くする。この段階で百合子は引いていた。
「ええ。今までそれで営業してましたから」
「営業〜〜〜〜〜!?」
684 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2005/01/18(火) 00:39 ID:???
「篭と青島の活躍で何とかレインボーブリッジ爆破は回避出来たんだけど、
それに怒った犯行グループが青島を狙う!青島の危機に現れたのがスナイパー
となった室井だよ」
「な、何であの人スナイパーになってる訳!?」
「そこら辺は次回作で語るそうですわ」
「本当なの、百合子!?」
百合子は半分呆れ顔で首を横に振った。
「そんな物語だったら、私が見たいわよ」
「あーよかったぁ。本当じゃないんだ」
「というか普通は信じないわよ。あんまりに突拍子ないじゃないのよ。
篭で営業って何よ。京子も単純ねぇ」
「あーゆりゆりもそう思うか。でもあんまりキョロが本気にするもんだから」
「ついつい調子に乗ってしまいましたわ」
685 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2005/01/18(火) 00:54 ID:???
「どうせ私は単純よ!ふん!!」
京子はぷぅと頬をふくらませてそっぽ向いてしまった。
ため息をついた後、百合子は京子を振り向かせて言った。
「一応、録画しておいたからそれでよければ貸すわよ」
「本当!?ありがとう百合子」
パッと表情を輝かせる京子に百合子は釘を指す。
「その代わり、今日は私が授業エスケープしても追いかけない事。いいわね」
「う・・・・・・しょうがないわね」
迷ったものの録画したのを見るのを選ぶ京子だった。
「さすがですわ百合子さん。用意周到ですわ」
「ただの偶然だろ」
そこに担任の教師が教室に入ってきた。それを見るなり速攻でエスケープ
する百合子であった。
「待ちなさい!」
今日もまた波乱に満ちた一日が始まろうとしている。 終
686 :
へーちょ名無しさん
:2005/01/24(月) 22:57 ID:???
無理やり話しにした感がイイ(w
687 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2005/02/03(木) 22:18 ID:???
よくよく考えたら、あずまんがキャラでも出来ない事もなかったな。
688 :
へーちょ名無しさん
:2005/02/13(日) 21:37 ID:???
別にあずまんがキャラでなくてもいいわけだし、前例があるし。
しかしまた流れが止まってしまったなぁ。
689 :
へーちょ名無しさん
:2005/02/14(月) 23:55 ID:???
次の方、お題をよろしく。
690 :
National defense Secretary(国防委員長)
◆pD5R0lbW0.
:2005/02/15(火) 00:01 ID:???
お題
「スキー」などいかがでしょうか?
691 :
へーちょ名無しさん
:2005/02/16(水) 06:33 ID:???
それじゃ「スキー」で回転スタート
692 :
へーちょ名無しさん
:2005/02/17(木) 00:15 ID:???
スーパー大回転
693 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2005/02/19(土) 01:55 ID:???
進めておくとするか
694 :
へーちょ名無しさん
:2005/02/24(木) 18:27 ID:Of2Pubc6
スキーの季節が終わる前にはよ書かな!
695 :
27
◆gZ3JFQh5g6
:2005/02/24(木) 19:10 ID:???
初カキコ
自分の作品はただ今制作中
696 :
へーちょ名無しさん
:2005/02/24(木) 22:19 ID:???
スキーといったらシュプールとかモーグルとか
横文字を使ったトリックが有名
697 :
へーちょ名無しさん
:2005/02/24(木) 22:21 ID:???
よつばと系キボンヌ
698 :
27
◆gZ3JFQh5g6
:2005/03/15(火) 20:04 ID:???
とりあえず埋めとくか
699 :
へーちょ名無しさん
:2005/03/15(火) 23:41 ID:???
↓
700 :
いつまでも一緒 in skiing
:2005/05/22(日) 23:36 ID:P/ibJcxE
真っ白な銀世界。
あたり一面が宝石のように輝いている。
日付は12月24日長野県白馬。
ちよ以下智、暦、神楽、榊、かおりんは、ちよの別荘にきていた。
そして現在スキー場に来ており、リフトで山を登り、頂上にいる。
「こんなところにまで別荘あんのかよ……」
「やっぱり山の空気は綺麗ですね―――」
「そうだな」
ちなみに言わなくてもわかるだろうが、かおりんの頭の中は榊のことで一杯である。
――クリスマスイブに榊さんと…… キャー!!
と、5人は頂上からその綺麗な景色を見ている…… 五人!?
「あれ!大阪さんは!?」
そう。大阪の姿が見えない。どこにも……
「大阪ぁ―――どこだぁ―――?」
「みんなぁ〜〜〜」
小さい声が聞こえる。全員がそっちのほうを見ると―――
「「ああっ!!」」
全員が一斉に驚いた。
大阪はリフトに乗っていた。しかも下りの。
「おりれなかったのかよ……」
スポーツ万能の神楽にとっては信じられない光景だ。
「おーい大阪ぁ。1周して戻って来―――い」
「わかったぁ〜〜〜」
その声が聞こえた時には、すでに姿は見えなくなっていた……
701 :
いつまでも一緒 in skiing
:2005/05/22(日) 23:37 ID:P/ibJcxE
そして1周した大阪がとうとう着陸(?)の瞬間を迎える。
ズサァ――――ッ、ドテ!
雪の上に、かなり派手に突っ込んだ。
神楽が近寄って起こしにいく。
「大丈夫か?」
起き上がりながら、大阪はこんな事を呟く。
「あかん。やっぱり雪は滑って危険や……」
「…………」
と、こんなことがあって、全員が滑れる状況になる。
「よっしゃぁ!行くぞぉ〜〜!」
「神楽!勝負だぁ!!」
智が神楽の横に並ぶ。
「ほぅ、いい度胸だ」
二人がストックで斜面のすぐ側まで進んで行く。
「スキーには自信があるんだ。じゃぁ行くぞ!3、2、1」
「「0!!」」
最期は同時に言って智と神楽が同時に滑り始めた。
「それじゃぁ私たちも」
「そうですね」
「うん」
「そうだな」
「せやね」
続いて残りの面々がゴーグルをかけ、滑り始める。
すでに神楽と智は豆粒だ。
彼女たちも一斉に滑り始めたのだが、榊と暦はパラレルターンでザッザッザッと斜面を下っていくのに対し、
ちよ、大阪、かおりんの通称なまこチームは…… 遅い。かおりんと大阪に関してはボーゲンすら怪しい状況である。
「ああっ榊さ……」
ドテ!
何とか榊について行きたいかおりんだが、滑れないものは仕方ない。転んで右のスキー板が飛んでってしまった。
そのまま少し滑り落ちたので、板は自分より結構上にある。
体重が分散されないので、右足が雪に埋まってしまう。この調子では登って取りに行くのは大変だ。
丁度、板の近くにちよと大阪がいるのが目に入った。
「かおりんさ〜〜ん。大丈夫ですかぁ?」
「大丈夫〜〜。ちよちゃん、板取ってぇ〜〜」
かおりんの板を見つけたちよはそれを取ろうと腰をかがめた。
が、慣れてない素人が斜面で腰を曲げると……
「あっ、ああ!!」
板を掴む事は出来たが、そのまま転んでしまう。このままだとかおりんのように斜面を転がる羽目になる。
「ちよちゃんあかん!」
大阪が機転を利かせてちよの手を掴む。しかし、こんな事をすればどうなるか。一目瞭然だ。
きりもみ状態になって斜面を滑走して行く。
「あ〜〜〜ああぁ〜〜〜」
「あ、あ、誰か止めてくださ〜〜い〜〜〜」
2人が線香花火になったように、そこから板やらストックやら雪やらが弾け飛ぶ。
結局止まったのは、かおりんが豆粒に見えるような所。立ち往生することになってしまった。
「あかん。やっぱり雪はあかん」
「あーあー、どうしましょう」
702 :
いつまでも一緒 in skiing
:2005/05/22(日) 23:37 ID:P/ibJcxE
ドサァン!
「よっしゃぁ!私の勝ちぃ〜〜〜!」
智の滑り方は派手だった。
ゲレンデの殆どを直滑降で滑り降りたのだ。
そして終わりの100メートルほどは自分で転んで、斜面の終わりの木の下で丁度止まった。ある意味神業である。
「にしてもお前は……」
そのすぐ後に神楽と榊が降りてきた。
ほぼ直滑降した智のすぐ後に到着できたことを考えると、やはりこの2人の運動能力はすごい。
「やーいやーい!ほらみろ!ともちゃんの勝ちだぁ!!」
「はいはいわかったよ」
自慢する智を無視して、神楽と榊は再びリフトへと向かって行く。
「な、なんだよ〜〜無視すんなよぉ〜〜」
2人を追って、智もリフトへ乗り込もうとしたら、隣へ暦が降りてきた。
「おう、遅いじゃないか」
「怪我して迷惑かけるなよ」
「するわけね〜〜〜じゃん!」
と、その時木の上からドサドサ!と雪が落ちてきた。
無論、智とその側にいた暦は雪まみれだ。
「くけ――――っ!!この木めぇ〜〜〜!」
「バカッ!よせ……」
怒った智は暦の静止も聞かず、木に思いっきり蹴りを入れる。2人が雪だるまになりかけたのは言うまでもない。
「はぁ……」
「どないしよ〜〜」
一方大阪とちよはゴーグルをはずして、斜面に寝転んで青空を見上げていた。
「ちよちゃん」
「なんですか?」
「こんなに空が綺麗やったらなぁ……」
「?」
「雪崩とか起きそうやなぁ」
「!」
何故そんな考えになるのだろうか。
「この前聞いてんけどなぁ、雪崩の直撃受けて、腹掻っ捌けて内臓露出した死体運んだて警察の人が言うとったよ」
「!!」
ちよはそれを想像してしまい、もうガクガクブルブルである。
ザッザッ、ザザァッ
と、二人の横で、スキーの止まる音がした。榊と神楽だ。
「これ」
「ほら、滑らねーとスキーじゃねーぞ」
榊と神楽が二人のスキー板を担いで滑って来てくれた。
「あ、ありがとうございます」
「いいっていいって。悪いな。先に行っちまって。今度は一緒に滑ろうな」
礼を言って、二人はスキーを履く。
「ちよちゃんも、まだボーゲンが完全に出来ているわけじゃないから、一緒に滑りながら行こう」
「じゃ、大阪はどれくらい出来るの?」
「今日がスキー初めてやねん」
「は?」
「だから〜〜 今日が始めてやねん。スキー履くのも」
神楽は言葉を失う。
「だったら、なんでリフトに乗ったんだ?」
「皆乗ったし……」
もう「はぁ〜〜」とため息をついて、顔を押えた。
確かに、スキーしたことある人物ならリフトぐらい乗れるな、と神楽は思った。
「それじゃぁ、とにかく滑って降りれるようにするぞ。」
「よろしくおねがいします」
ということで、ちよには榊、大阪には神楽がついて教えることになった。
703 :
いつまでも一緒 in skiing
:2005/05/22(日) 23:39 ID:P/ibJcxE
「すみません。わざわざ」
「気にしなくていいよ」
ちよは何回か転びそうになりながらパラレルの練習をしている。
「あっ!」
と、ちよが足を滑らせ転びそうになる、と―――
はしっ!
榊が手を掴む。さっきから彼女のおかげで、ちよは一回も転んでいない。やはり、並大抵の運動能力では出来ない技だ。
と、その横を―――
「何やってんだぁ――――!!」
智が直滑降で滑り降りて行く。最後の言葉を言い終わる頃には、すでに豆粒である。
その様子はまるでスキー場の暴走族とでも言ったところだろうか?
一方上を見ると……
大阪の方はフラフラと超低速で迷走している―――こっちはスキー場の迷惑運転だ。
ただでさえ教えるのが苦手な神楽は、かなり苦戦しているようだ。
「なんかさ、かわらないいよね」
榊が微笑んだ。少し珍しい光景だ。
「はい?」
「大学にいってもさ、皆同じだなぁって思ったんだ」
おそらく、ここにいる全員が思ったことはあるだろう。
皆、いつまでも一緒だと。たとえ、実際に側にいなくても、心のどこかに皆がいる、と。
「そうですね!」
「また、来年も一緒にいろんなことできるよね」
「もちろんですよー!来年も、さ来年も!その次の年も、ず〜〜〜〜っと一緒ですよ!」
ちよも満面の笑みで榊に返答した。
「さぁ、滑ろうか」
「はい」
「じゃぁ足をこうして――――」
スキーが終わり、5人が山のふもとまで降りてきた…… またしても五人である。
さて、いない一人は……
「あっ〜〜〜〜っ!かおりん!!」
智に言われて、ちよと大阪はハッとなった。
「そういえば私たち……」
「かおりんちゃんのスキー板……」
その頃、山の中腹では……
「あーあ、結局私は忘れられたままかぁ……」
ため息をついた。
彼女は高校生時代から不幸に見舞われていた。榊とは良くすれ違ってしまい、木村には好かれてしまい……
――それに影も薄いしなぁ……
そんなことを思っている彼女の前に、一人の女性が駆け寄った。
高い身長。スラッとしたスタイル。サラリとした長い髪。間違いない。彼女の憧れの女性、榊である。
「かおりん」
「さ、さささ、さかきさ……」
「ごめん。忘れてて。板は下にあるから、背負って行く」
「え?え?」
突然のことに、かおりんはなかなか正しい思考判断が出来ない。まさか、まさかまさか……
「ほら」
「え……ああ、あああああ!!」
正に、彼女の理想していた現実である。まさか、夢でしか体験できないと思っていた事が、今現実に起きている。
今、榊が彼女を背負って、颯爽と銀世界を滑っているのだ。
――こ、これ夢じゃないよね!現実よね!!榊さんが…… 榊さんが私を背負って……!!!!
もうかおりんの胸はときめきと幸せで一杯である。
かおりんはこの夢心地で山のふもとまで降りて行った……
704 :
いつまでも一緒 in skiing
:2005/05/22(日) 23:39 ID:P/ibJcxE
数日後。別荘にて
「ごほっ!ごほっごほっ!!」
かおりんは風邪になった。無理も無い。運動もせずに、ずっと雪の中でいたのだから。
でも、彼女は今も幸せである。
獣医を目指してる学生といっても、榊は医者の卵。その責任感故に、かおりんを看病している。
「大丈夫か?」
「いいえ。榊さんが横にいてくれてますッ、ヘックシュン!」
「ああ、あまり動いちゃダメだ」
その様子をちよ、大阪、暦、神楽が見ている。
「へーちょ」
「大阪さんも風邪ですか?」
「少なくとも花粉症やないな。にしてもかおりんちゃん幸せそうやなぁ〜〜〜」
「ま、榊はかおりんの憧れだったからなぁ……」
「それに比べてともは―――」
冷たい目で、暦が智に視線を送る。
「直滑降で建物に突っ込んで骨にヒビとはな」
智の右手にはギブスがしっかりと巻かれていた。
「本当、目も当てられねぇな」
「しかも、次の日に遊んでから気づくんだしなぁ……」
「えーい!!別に骨折ぐらいなぁ〜〜〜っ!!」
「ともちゃん、無理しちゃいけませんよぉ。治療費、15万はあるんですから」
流石にちよのこの現実的な一撃は、智にもキツかった。
「うぐ……」
「お母さんやお父さんに必要以上の心配をかけるのはよくないですよ」
「うるさいうるさ〜〜〜い!ちよすけ!!今日という今日は許さん!!ともちゃんチョ――――ップ!!」
「あっ、ともちゃんまっ……」
と、チョップをちよの頭に振り下ろしたわけだが、いつもの癖で忘れていた。
振り下ろしたのが折れているほうの手(右手)だった事を……
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――っっ!!!!」
「バカ……」
「痛いです……」
「ちよちゃん、大丈夫?」
「あーあー、これで手術費上がる羽目になったかもしんねーぞ」
そんな光景を、榊は少し楽しそうに見ていた。
皆いつもと同じ。彼女の側で、彼女の事をじっと見つめているかおりんも。そして、その光景を見ている自分も同じ。
――本当に、いつまでも続くよね。きっと……
榊は空を見上げた。
スキーしたときと同様に、窓の外にはこのまま変らないんじゃないかと思えるくらい、透き通った青空が広がっている……
705 :
(ー・∋眠)<.。oO(眠い名有り)
◆4sS6D/pkQc
:2005/05/22(日) 23:42 ID:???
いやぁ〜〜すみません!
最後らへんの榊がかおりんを背負うのを書きたくて書いちゃいました。(その割にはその部分短くなったけど)
ささ、次もgo!go!go!
706 :
へーちょ名無しさん
:2005/05/22(日) 23:44 ID:???
>>705
自作キャラでよければ構想はあったのにぃ!!
707 :
へーちょ名無しさん
:2005/05/24(火) 18:00 ID:???
早いモン勝ちね。
708 :
27GETTER
◆pXWVmj9lto
:2005/05/25(水) 21:01 ID:???
ストナー・サンシャ埋め
709 :
へーちょ名無しさん
:2005/05/26(木) 21:49 ID:???
>>706-708
お前らはSSを書いた人に乙の一言も言えないのか?
>>705
乙
710 :
へーちょ名無しさん
:2005/05/26(木) 21:51 ID:???
>>700
チョー乙。
携帯で読んじゃったからパケ代コワイ…
711 :
国防委員長
◆Ps6jeUWgS6
:2005/05/26(木) 21:51 ID:???
>>705
乙
712 :
へーちょ名無しさん
:2005/05/26(木) 21:51 ID:???
ちうことでお題は…「授業開始前の朝の学校で,ゆかりとにゃもが…なストーリー。」でゴー!
713 :
限界
◆QkRJTXcpFI
:2005/05/27(金) 12:22 ID:???
ラウンジ初書子 ついでに埋め。
714 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2005/05/27(金) 20:44 ID:???
>>705
乙です。千尋だったら本当に忘れ去られてそうだ。
715 :
(ー・∋眠)<.。oO(眠い名有り)
◆4sS6D/pkQc
:2005/05/29(日) 20:08 ID:???
うめまふ
716 :
へーちょ名無しさん
:2005/05/29(日) 22:05 ID:???
埋めるの忘れてた
717 :
限界
◆QkRJTXcpFI
:2005/06/02(木) 19:30 ID:???
埋め埋め
718 :
&
◆xjZa72AaqY
:2005/06/16(木) 21:53 ID:???
埋めです。…しかし
>>712
さん、ちょっと何かズルいですよ〜。20の倍数−10じゃないのに
お題出しちゃったりして〜
719 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2005/06/16(木) 23:11 ID:???
さーて誰が書くかな?
720 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2005/06/26(日) 23:18 ID:???
とまっているのもなんなんで、今から書くね。
721 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2005/06/27(月) 00:48 ID:???
『朝靄』
空梅雨という話がちらほらと聞こえ出す、6月初旬のある日。
薄い朝靄が立ち込める車の中で、ゆかりは大きく欠伸をした。
「にゃもー。ねむいよー」
「もう。ホントにだらしないんだから…… 」
社会人として、もうちょっと何とかならないのだろうか、と半ば諦め
ながらも、深い溜息をつく。
「しょーがないだろ〜 朝6時に学校に着くなんて、とても信じられん」
ぼさぼさの頭をかきながら、ゆかりは眠そうに目を擦った。
「それにしても、よく覚えていたなー 」
感心したような、からかうような口調に、みなもの頬が少しだけ
紅く染まる。
「忘れるはずないじゃない…… 」
暫くいつもの道を走ると、みなもの車は、職員専用の駐車場に滑り込み、
振動音がとまる。
722 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2005/06/27(月) 00:48 ID:???
「いきましょ」
車から降りた二人は、トランクを開けて荷物を取り出す。
校舎を横切り、裏庭まで歩いていく。誰もいない早朝の学校は、微かに
響く小鳥の泣き声以外は、本当の意味での静寂に包まれている。
みなもは桜の木の根元まで着くと、小さく頷いた。
「そろそろ、いいわね」
真剣な表情で、ゆかりを見つめる。
「あーいいよ」
いつもはお気楽な調子のゆかりも、少し真面目な顔つきに変わっている。
二人は抱えていた荷物の袋から、スコップを取り出した。
「確か、この辺りだったわね」
桜の根を傷つけないように、地中の物を壊さないように、慎重に掘り返
していく。
十センチ程進むと、先端にカチリとした音が鼓膜に響く。
「あった! 」
二人の女教師は顔を見合わせて、小さく叫んだ。ここからは軍手をはめた
手を使って、慎重に掘り進んでいく。
白い紙が入ったビンが。土の中から取り出されるのには、さほど時間は
かからなかった。
723 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2005/06/27(月) 00:49 ID:???
「十年…… 経ったのね」
タイムカプセルを埋めて十年後に掘り出そうと、卒業式の日に言って
二人は分かれた。でも奇妙な縁は、彼女達を再び母校に結び付けて……
今日を迎えた。
「あけようか 」
頷いたみなもが指先をビンにからめて、紙を取り出す。
小さく、しかし丁寧に折りたたまれた紙と、多少折り目がずれた紙が
同時に、もう一方の掌に転がった。
「ゆかり、相手が書いた紙を見ない? 」
「いいわよ」
「同時にね」
「おっけ」
軽い視線のやりとりの後、二人は封印された紙を開いた。
「にゃも、変な男に捕まりませんよーに」
「ゆかりの、いい加減な性格がなおりますよーに」
お互いの顔を見合わせて…… 噴き出してしまった。
(了)
724 :
へーちょ名無しさん
:2005/06/27(月) 21:32 ID:???
乙です・で、なぜ二人はタイムカプセルにそんなものを?
725 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2005/06/29(水) 00:59 ID:???
>>724
なんでだろ……若気のいたりってことでorz
即興で書くのはむずいですね。
726 :
へーちょ名無しさん
:2005/06/29(水) 01:18 ID:???
お疲れさまです。それと埋め
727 :
へーちょ名無しさん
:2005/06/29(水) 06:28 ID:???
>>723
> 「にゃも、変な男に捕まりませんよーに」
> 「ゆかりの、いい加減な性格がなおりますよーに」
今でも変わってないですねw
728 :
へーちょ名無しさん
:2005/07/01(金) 21:53 ID:???
>>221-223
乙!…それと埋めっす
729 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2005/07/02(土) 01:07 ID:???
感想くれたひとありがと。あずキャラで書くのはやっぱ楽しいですね。
とりあえず一歩進めとこ。
730 :
へーちょ名無しさん
:2005/07/02(土) 01:43 ID:???
えー、ではお題。…
主人公がよみで
悪役がゆかり&みなも(黒幕的司令塔役)と大阪(実働役)な
エロい(ソフトかハードかは問わず)SS…
…という条件さえ守ればなんでもいいのでレッツらゴー!
731 :
へーちょ名無しさん
:2005/07/03(日) 18:28 ID:RhiyAhMI
>>723
乙
埋めぇーうめぇー梅ぇー上手ぇー(掛詞
732 :
へーちょ名無しさん
:2005/07/03(日) 20:10 ID:???
>>723
お疲れさまです。…それと「スーパーさげ」と「埋め」で御座います。
733 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2005/07/04(月) 21:41 ID:???
>>723
お疲れ様です。やっぱり二人は変わってないですね
734 :
へーちょ名無しさん
:2005/07/06(水) 22:37 ID:???
>>723
乙!
>>730
………「キューティー○ニー」?…
735 :
へーちょ名無しさん
:2005/07/08(金) 23:09 ID:???
とりあえず、一つぐらい進めておきますね。
736 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2005/07/12(火) 00:59 ID:???
いっこ進めるよ。
>>730
垂涎もののお題ですね……
737 :
いいんちょ
:2005/07/12(火) 01:00 ID:???
ポーンを前に進めましょう
738 :
へーちょ名無しさん
:2005/07/19(火) 00:51 ID:???
進行させよう
739 :
へーちょ名無しさん
:2005/07/23(土) 23:02 ID:???
こんなときだが進め。
↓どぞ
740 :
蛍石
◆tzCaF2EULM
:2005/11/03(木) 18:50 ID:???
なんか困っていらっしゃるようなので、気に入るかどうかわかりませんが
【よみみたR】
741 :
蛍石
◆tzCaF2EULM
:2005/11/03(木) 18:51 ID:???
はぁ、はぁ、はぁ。
ようやく校門までたどり着くと、一息つく。
慌てて逃げ出してきたけれど。
こんな時簡に、一体誰が。
夜の学校。
英語の宿題が出されたんだけど、不覚にも教科書を忘れたから、取りに戻ったんだ。
そしたら、教室は真っ暗だったのに何かがうごめく音がするじゃないか。
おまけに何かくぐもった女の人の声。
それが嬌声だと気付いた時、私は音の主も確かめないまま、全速力でその場を遠ざかっていた。
越せそうだけど躊躇してしまう壁の、向こう側の世界。
今でも心臓がドキドキしている。
「あれ、よみちゃん。こんなところでどうしたん?」
「おふぁぁ!」
突然声をかけられて、びっくりして振り向くと大阪がいた。
「せやったんか。なるほどなぁ」
事の経緯を説明すると大阪は大きく頷いた。
「全く、うちの生徒に学校をホテル代わりに使うような奴がいるなんて意外だよ」
思わずため息が出る。
「生徒やないと思うけどな」
「は?」
私が首をかしげかけたら、着メロが流れた。
私のじゃない。
「ちょっとまっとってやー」
大阪が胸ポケットから携帯を取り出す。
「もしもし、春日ですー」
……時間にして一分くらいだろうか。
その間に、大阪は一瞬だけちらりとこちらを見た。
なんなんだろうと思ったから聞いてみた。
「誰から?」
でも、大阪ははぐらかした。
「いや、なんでもあらへん。気にしたらあかん。それより、そういうことなら宿題一緒にやらへんか?
よみちゃんは教科書を見ることができる。私はよみちゃんに宿題教えてもらえる。二人ともハッピーや」
そのありがたい申し出に、私もはぐらかされることにした。
今から教室に戻って件の音の主と鉢合わせするのも嫌だし、時間を置いたら学校は鍵がかけられてしまう
だろうし、そのことに比べたら、こちらをちらりと見たことなんてどうでもいいことだったから。
742 :
蛍石
◆tzCaF2EULM
:2005/11/03(木) 18:51 ID:???
大阪の家は思ったより近くにあった。
大きさも、ちよちゃん家と比べたら小さいが、うちよりは大きい。
大阪は鍵を開け、私を中に入れてくれた。
私は「お邪魔します」と言ったけれど、何も返答がなかった。
「今日はお父さんもお母さんも帰りが遅いねん」
「そうなんだ」
「せや、コーヒー淹れて来るから、私の部屋で待っとって。階段あがってすぐ右の部屋やねん」
「あ、おかまいなく」
私はそう言ったけど、大阪は廊下の奥に吸い込まれていった。
仕方なく1人で階段を上り、「AYUMU」と書かれたプレートの下がったドアを開ける。
が、中は真っ暗だったので、やっぱりドアの前で部屋の持ち主を待つことにした。
間もなく大阪が階段を上って来て、電気をつけてくれた。
小さなカラーボックスに、飾り気のない木の机。レモン色のシーツのかかったベッド。
意外に普通の部屋だった。
もちろん机の横に鎮座する信楽焼のたぬきを除けばの話だが。
大阪はひとまず机の上にお盆を置くと、小さなテーブルを引き出してきた。
「まぁ、座って」
コースターを机に置き、その上にコーヒーカップを乗せた。
「ありがとう」
いろいろあってのどが渇いていた私は、とりあえず口をつけた。
「……コーヒーってこんな味だっけ?なんかちょっと苦いような」
「コーヒーなんだから苦いのは当たり前やん」
「うーん、そうじゃなくて、うまくいえないんだけどなんかコーヒーの苦味と違うような。それに匂いも
ちょっと変な気がする。なんかまとわりつくような甘ったるい香りが混じってるっぽい」
「ふーん」
「ところでこの部屋、なんか暑くないか?」
「ふーん」
ふと顔を上げると、大阪が嫌な笑顔を浮かべていた。
743 :
蛍石
◆tzCaF2EULM
:2005/11/03(木) 18:52 ID:???
そこはかとない危険を感じて立ち上がろうとして、思わずよろけた。
身体に力が入らない。
おまけに異常に暑い。
いや、違う。
私の身体が熱いんだ。
細い腕が、蛇のようにぬるりと首を絡めとる。
何時の間にか大阪は私の後ろに回りこんでいた。
不意に、耳に熱い息が吹きかけられる。
「ひゃ……」
思わず声が漏れた。
「ごめんな、よみちゃん。教室で愛しあっとったのはゆかり先生とにゃも先生やねん」
「なっ」
「ほんでな、私は二人のネコやねん。さっきも実は呼び出されてましたー。よみちゃんに見られたから急遽
中止の電話が入ったけどなー」
「じゃあ、さっきの電話は」
「せや。で、見たのがよみちゃんだって話をしたら、媚薬使ってええからこまして口封じしなさいって言わ
れました」
大阪の指が、襟口から泥棒みたいに忍び込んできていた。
「で、でも私は今まで先生たちなんて知らなかった」
「わかっとる。でも、2人は見られたと思っとる。ちょうどいいから便乗したんや」
「び……んじょう?」
「私もタチやりたいねん。イかされるだけは嫌やねんで」
普段とはぜんぜん違う、ねっとりとした艶やかな声。
「大丈夫。悪いようにはせぇへん。早く観念して身を任せてしまったほうがえーで?」
そんなこと言われても。
躊躇していると、不意に大阪が私の唇を吸った。
もう、頷くしかなかった。
曇りかけた眼鏡を外して机に置いたところで、理性が消えた。
だから、大阪が「にゃもちゃんに教えてもらった技で、たっぷりかわいがってあげるから」って言ったのは、
夢か現かわからない。
(Fin)
744 :
へーちょ名無しさん
:2005/11/06(日) 14:38 ID:HFeCEwJE
>>740-743
お疲れ様です。ところで、よみちゃんと大阪たんは私服なんですか?(メインキャラ達が通っている高校の女子の制服には
胸ポケットなんて無かったハズ)
745 :
眠名有
:2005/11/06(日) 19:10 ID:???
>>740-743
おー、乙乙ーーー
この後どうなったかすごく気になりますなー
とりあえずまたマターリと先へ進みませう
746 :
蛍石
◆tzCaF2EULM
:2005/11/06(日) 22:01 ID:???
>>744
よみは制服ですが大阪は私服ですね。
でも、あずの高校の制服に胸ポケットがついてないのは、おそらく作画上の省略じゃないかと思います。
私も制服に詳しい訳じゃないので本当のところはどうかわかりませんが、生徒手帳の定位置として
胸ポケットは必ずあるものではないでしょうか?
(少なくとも私の場合は中学・高校共に制服には胸ポケットがついていました)
747 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2005/11/07(月) 00:12 ID:???
>>740-743
お疲れ様です。
暦にふぅと息を吹きかける描写が色っぽくてよかったです。
こういうので歩さんが攻めだと妙に納得してしまうです。
748 :
へーちょ名無しさん
:2005/11/07(月) 19:47 ID:???
>>740-743
乙です。・・・・・・良い・・・ですな。ただ、大阪さんのバックで糸を引いているであろう
ゆかりちゃんとにゃもちゃんが、なんと言うか、弱いと思いました。
749 :
へーちょ名無しさん
:2005/11/08(火) 01:25 ID:???
>>740-743
乙!…では、次の方、お題をどうぞ!↓
750 :
へーちょ名無しさん
:2005/11/08(火) 01:30 ID:???
>>740-743
お疲れ様です!
・・・お題「アオザイ」で、回転スタート!
751 :
眠名有
:2005/11/08(火) 22:22 ID:???
今回はやってみようかな
埋め
752 :
国防委員長携帯
◆pPcaXz35xY
:2005/11/08(火) 22:26 ID:???
アオザイねぇ
生春巻きもええなぁ
753 :
へーちょ名無しさん
:2005/11/10(木) 06:26 ID:???
埋め
>>752
あ、あの、もしかしてアオザイのことを「青菜」と勘違いしてません!?
754 :
蛍石
◆tzCaF2EULM
:2005/11/10(木) 18:38 ID:???
埋め
>>753
ベトナムつながりということだと思います。
755 :
へーちょ名無しさん
:2005/11/10(木) 20:15 ID:???
埋めます
>>754
…え、生の春巻きって中華料理じゃなくてベトナム料理なんですか?
756 :
へーちょ名無しさん
:2005/11/10(木) 21:54 ID:???
生春巻き ベトナムでググってみた
ttp://www.akabanebashi.com/pages/vietnam/viet1a/viet1a.html
757 :
へーちょ名無しさん
:2005/11/13(日) 02:21 ID:???
進行させましょう
758 :
へーちょ名無しさん
:2005/11/14(月) 02:58 ID:???
さらに進める
759 :
いいんちょ
◆Ps6jeUWgS6
:2005/11/14(月) 03:01 ID:???
そしてとまる。
生春巻きはニョクマムでも旨い。
760 :
アオザイ論争
:2005/12/01(木) 22:29 ID:ATZ6YkAg
「ベトナムって行ってみたいなぁ〜〜」
大阪がそんなことを言い出したのはテスト数日前、宿敵水原暦をギャフンと言わせんと猛勉強に励んでいる時だった。
「は?何なんだ突然」
「せやからベトナム行ってみたいねん」
先ほどブルースリーだかブルーファイブだかで止められた手がまたしても止められてしまう。
「まめちしきー ベトナム行ったらなぁ、100円でご馳走が食べられるんやー」
「んなもんこっちだって肉まんくえるじゃん」
「ちゃうねん。もっとすごいご馳走やねん。おなか一杯食えるらしいで〜」
「生春巻きとかか?」
そういった神楽に対して、二人の視線が釘付けになる。
「あははははは」
「な、なんだよ!?」
「ばっかで〜 "春巻き"て言うんだから、生春巻きは中華料理に決まってるじゃん」
「そうやそうや」
二人に言われてみれば、確かにつじつまは合っている。
春巻きは中華料理なんだから、生春巻きも中華料理というのも納得できる。
「そうだったのかぁ。私今まで勘違いしてた。すごいなぁお前ら」
「へへーん、ことのともちゃんはなーんでも知ってるんだぞ」
智が自慢げに胸を叩く横で、大阪の頭の中にはちよちゃんのおさげが浮かんでいる。
それを生春巻きの皮で巻いてみると、それなりにおいしそうだ。
ということで口に運ぶと……
『なんやっちゅーねん』
不気味な声が脳内に響き渡るのと同時に大阪は首を振ってその想像を消し去った。
二人がどうしたのかと彼女を見たとき、彼女の頭の中にハッとあるベトナム料理が思い浮かんだ。
「ベトナム料理言うたら…… アオザイやなぁ」
「あ、それ私も聞いたことある。すっごく美味しいんだってね」
「私は名前くらいなら……」
しかし、ここで大問題が発生する。
「けど名前だけで食べたことなければ見たこともないねん」
「わたしもー」
「一体どんな形でどんな味なんだろ……」
三人とももう勉強などそっちのけである。
「う〜ん」と未知の食べ物『アオザイ』に対する想像力が膨らんでゆく。
「やっぱりさぁ、青いサイなんじゃない?」
「せやな。きっとそれや」
「それっぽいなー、でも…… どんな料理なんだ?」
智の意見に賛成した二人は、今度はどんな姿をしているのかという相談をし始めた。
「やっぱり、見た目が青いサイみたいな形なんやろうか」
大阪がノートに書いたのは……
お皿の上にサイが乗っていて湯気が立っているというまるで魚の姿煮のようなものだ。
無論パンダの時と同様に、絵心は榊に負けず劣らずである。
「いや、青いサイの肉使ってるんじゃないのか?」
神楽が考えたのはま野菜炒めのようなものである。
絵はそれなりに上手く、まぁ野菜炒めに見えなくも無い。
「ばっかでー、そんなの青いサイじゃなくてもいいじゃん。やっぱこれだろー?」
そうやって智が出したのは……
761 :
アオザイ論争
:2005/12/01(木) 22:29 ID:ATZ6YkAg
「おおー」
「ともちゃん絵上手いんやなぁ」
誰が見ても七輪の上に肉が乗っていると見える絵。
流石はちよの別荘に行くときに「お宅拝見!!」とかいう絵を描いただけのことはある。
「ほら、豚の肉とかさぁ『豚バラ』とか『豚タン』とか言うじゃん」
「あ」
「あー」
智に言われて納得してしまう二人。
「それじゃぁベトナムの焼肉屋に行ったら「アオザイタン一つくださーい」て言えばいいのか!」
「そうだ。そうできるようになれば私もベトナム通だな」
「あー、せやけど私焼肉弱いねん」
そうやってボンクラーズが雑談に沸いているところに……
「あ、勉強会ですか」
ボンクラーズ最大の宿敵とも言えるちよがやってきた。
「ちよちゃん、アオザイてどんな味なん?」
「へ?」
とんでもない質問に、ちよが思わず声を裏返らせてしまう。
「せやから、アオザイってどういう食感で舌触りで肌触りなん?」
ちょっと最後の質問がおかしい。
「……お、大阪さん?」
やっと状況が理解できたのだろう。
ダラ汗をかきながら説明を開始した。
「アオザイというのはベトナムの伝統衣装です。
『長い着物』て意味で、上衣とズボンを組み合わせています。上衣には大きいスリットが入っているんですよ。
体のラインをクッキリと見せるということで人気がありますね」
「あー、そうやったんかぁ」
ここでやっと三人は『アオザイ』の意味を知った。
「ラインをクッキリなぁ……」
自然に皆の視線が神楽の胸に集まる。
「な、なんだよ」
「ええなぁ、私もそんなんなりたいなぁ」
「!!!!」
包み隠さない単刀直入な表現に神楽の頬が赤く染まる。
「そういえば神楽の誕生日ていつだっけ?」
「再来週だけど?」
「よし、神楽クン。誕生日プレゼントにアオサイを送ろう。
そんでその日着てもらおう。お前のスタイルならもうすげーことに」
「ちょちょっと待てよ、恥ずかしいだろ!」
「ええやん。胸大きいのええやん」
「…………」
本当に大阪は遠回りに表現するということを知らないらしい。
「それと、ベトナムの料理といったら生春巻きですよ」
「「へ!?」」
この指摘に智と大阪がすっとんきょうな声を上げた。
横で神楽は「何だ、私の方が正しかったんじゃん」という目でこちらを見ている。
「「…………」」
しばしの沈黙の後―――
「くそう、バカじゃないもん!ちょっと勘違いしてたんだからな〜〜〜!!」
「人間知らへんこととかあるんや〜、バカにしたらあかん!」
「生春巻き知ってたことをそんなにを自慢したいかー!!そんなんならなー、誕生日はケーキの代わりに生春巻き食ってればいいんだーい!」
「誕生日に贈りつけたるで〜〜〜!!」
数日後、智と大阪がデパートでアオザイと生春巻きを買っているのを見たという暦の証言が入るが、二人が否定しているので真相は定かではない。
762 :
眠名有
:2005/12/01(木) 22:30 ID:???
>>754
の勘違いが面白かったので転用させてもらいました。
とりあえず駄文ですが、投下しました。
763 :
蛍石
◆tzCaF2EULM
:2005/12/03(土) 12:35 ID:???
>>762
勘違い?なんで?
764 :
眠名有
:2005/12/03(土) 15:01 ID:???
>>763
○| ̄|_押し間違いだ……
>>753
のことです。ハイ
765 :
蛍石
◆tzCaF2EULM
:2005/12/04(日) 20:09 ID:???
ええよー 私は心が広いから許したげるでー
海のように広い心ー
……具体的に言えば死海くらい
766 :
へーちょ名無しさん
:2005/12/04(日) 23:52 ID:???
せめてカスピ海くらいで
767 :
眠名有
:2005/12/05(月) 22:35 ID:???
>>765-766
瀬戸内海とどっちが広いんやろー?
私は日本中の温泉の浴槽の体積分くらいでっかいです。
768 :
へーちょ名無しさん
:2005/12/07(水) 21:17 ID:???
進行させましょう
769 :
へーちょ名無しさん
:2005/12/07(水) 21:34 ID:???
さらに進める。・・・次の方、お題をどうぞ↓
770 :
レウルーラ
◆iCj5r1a15w
:2005/12/07(水) 22:02 ID:???
>>760-761
お疲れ様です!
…お題
「『擬人化』
マヤー→美少年
カミネコ→美女
忠吉さん→渋いおっちゃん」
……回転すたーと
771 :
眠名有
:2005/12/08(木) 22:10 ID:???
↓ちょっとイメージがわかんから、あんたやってみぃへん?
772 :
へーちょ名無しさん
:2005/12/12(月) 18:39 ID:???
>>771
えーと・・・それは、どういう意味でしょう?
773 :
眠名有
:2005/12/12(月) 19:00 ID:???
↑君が書いてみないかということさ
774 :
772
:2005/12/12(月) 19:22 ID:???
>>773
え!?・・・・・・ギャグ?(というか、冗談ですよね?)
775 :
眠名有
:2005/12/12(月) 20:26 ID:???
>>774
もしも書いてくれるなら
>>780
をゲットしてくれ。
776 :
へーちょ名無しさん
:2005/12/21(水) 18:17 ID:???
がんばれ
777 :
へーちょ名無しさん
:2005/12/22(木) 05:28 ID:???
マヤーが榊さんとラブラブで、それに嫉妬してかみつく噛み猫、
それをやんわりとめる忠吉さんってのが何となく浮かんだ。
778 :
へーちょ名無しさん
:2005/12/30(金) 00:31 ID:0U4uobkc
では、進行させましょう
779 :
眠名有
:2005/12/30(金) 10:18 ID:???
↓どぞー
780 :
BLIZ
◆ZARD8U
:2006/01/15(日) 02:51 ID:???
とりあえず、予約だけさせてもらいます。
781 :
BLIZ
◆ZARD8U
:2006/01/15(日) 13:22 ID:???
では、投下します。
覚えているのは彼女の手の温もりと、ほのかな甘さを醸し出した髪の匂い、「サカキ」とい
う名前ぐらいだ。
僕はそのわずかな手がかりだけで、東京までやってきた。ただ一度、ただ一日だけの出
会いでしかなかった彼女に会うために。
七月でも特に暑かったあの日のことは決して忘れられない。ここから遥かに離れた沖縄
の西表島で、運命的な出会いを果たしたあの日のことは。
あの日まで、僕にはこれといった名前などなかった。でも、サカキさんがヤママヤーと
いう素敵な名前をつけてくれた。それから、僕の心の中には彼女が住み着いた。その想い
は日ごとに募り、お母さんを事故で失ってからはその想いに歯止めをかけることができな
くなっていた。
もう一度会いたい。強く願った気持ちが、彼女が住んでいる東京まで僕を連れてきた原
動力となったのだ。
ただ、改めて思えば、無謀だったのかもしれない。サカキさんの住所も、電話番号も知
らないのにここまで来たのだから。でも、彼女はこの都会のどこかにいる。それだけを信
じてやって来たのだ。決して諦めるわけには行かない。今の僕を支えているのは「もう一
度会いたい」という、この気持ちだけなのだ。
気がつけば、東京へ来てからもう一週間が経っていた。
太陽が西へと傾き、秋風が身体に吹きつけている。時計を持っていないから正確な時間
は分からないけど、もう夕方のようだ。
当てもなく街中を歩き続けたけど、今日もサカキさんの姿は見つけられなかった。
公園であまり美味しくない水を飲むと、ため息まじりに、両側をブロック塀に囲まれた
道をとぼとぼ歩き始めた。とりあえず、今日の寝床を探さなくちゃいけない。この冷たい
秋風を防げる場所を探さなくては。
「ちょっと待ちな!」
突然、目の前のT字型交差点から、怒気に満ちた声が響いてきた。僕に対して向けられ
た声ではないようだけど、ちょっと気になる。
何だろう……?
自分には関係ないと思いつつも、覗きこんでみることにした。
782 :
BLIZ
◆ZARD8U
:2006/01/15(日) 13:23 ID:???
何かを囲むようにしてたくさんの人がいるのが見える。男の人もいれば、女の人もいる。
これらの人がブロック塀を囲むようにして立っており、いびつな半円が描かれている。
今度は半円の中に目をやった。その瞬間、僕は驚きのあまり目をじっと見開いて、その
場を見つめていた。
サカキさんだ!
あの日と同じ長い髪、凛とした顔立ち、他の人よりも少し高い背丈、間違いない。自分
が捜し求めていた人に間違いない。
やっと見つけることができた。
僕はすぐさま彼女の元へと近付こうとした。しかし、彼女を囲んでいる人達の殺気立っ
た雰囲気がそれを邪魔しようとしている。
「アンタのその人を見下すような目が気に入らないんだよ!」
彼女を囲んでいる人の中から一人の女の人が、切り裂くような鋭い口調で叫んだ。声色
が同じなので、さっきの叫び声もこの人のものだったのかもしれない。
色黒で目つきの鋭い女が、サカキさんをキッと睨みつけている。
「かみね子さん、やっちゃって下さい!」
「あぁ、今まで世話になった分、ちゃんとお返しさせてもらうよ!」
かみね子という名の女が白い歯をむき出しにして、右手を高く上げた。
「お前達! この女を懲らしめてやりな!」
右手が振り下ろされると同時に、周りを取り囲んでいた人達が、サカキさんに襲いかか
ろうとしている。
早くしないと、サカキさんが危ない!
僕は急いで半円の中に飛び込み、彼女を守るように前に立ちはだかった。
「ヤママヤー!」
背後からサカキさんの叫び声が聞こえた。
僕のことを覚えてくれていた。それだけで嬉しかった。今まで探し続けていた苦労も全
て吹き飛びそうなくらいだ。
だとしたら、今の僕にできることは彼女を守ることだけだ。例え、他の奴らよりも幼く、背
丈が低かろうとも、僕はサカキさんを守るんだ!
僕が現れたことで、サカキさんに襲いかかろうとした連中の動きが、立ち止まっている。
出方を伺っているのだろうか。だとしたら、こっちだって負けるわけにはいかない。
大きく一度、息を吸い込む。西表島よりも空気は汚れているけど、気合を入れるには十
分だ。
783 :
BLIZ
◆ZARD8U
:2006/01/15(日) 13:23 ID:???
「サカキさんに指一本でも触れてみろ! ただじゃ置かないからな!」
声を限りに叫び、自分の目の前にいる連中を睨みつけた。
ちょっとでも妙なマネをしたら、この研ぎ澄まされた爪で引っかいてやるという気持ち
で満ち溢れているせいか、指先がかぎ状になっている。臨戦態勢は万全だ。
「か、かみね子さん。こいつ、ヤバいですよ!」
「うるさい! 相手はたった一人じゃないか!」
彼女の怒鳴り声がむなしく響いた。しかし、周りの連中は僕の発した闘気に気圧されて、
戦意喪失気味だ。
「いや、こいつのさっきは他の奴とは桁違いですよ。どんな修羅場を潜り抜けたか知らな
いけど、俺達じゃ太刀打ちできませんよ!」
「おい、逃げよう!」
「あぁ、こんな奴とやりあってもかなわねぇよ」
一人、また一人と目の前の奴らが慌てて逃げ出していった。もはや残っているのはかみ
ね子だけだ。
「お前はどうするんだ!」
僕はサカキさんに襲いかかろうとしたかみね子に対して、今まで以上に視線をきつくし
て彼女を睨みつけた。
「サカキさんを傷つけたら、お前のそのきれいな肌にもサカキさんの何倍もの傷がつくこ
とを覚悟しておけ!」
かみね子は何も言わず黙っている。少しして、彼女は何も言わずにそそくさとその場か
ら逃げ出した。
「すごい! 追い払った!」
西表島でもサカキさんと一緒だったおさげの女の子が嬉しそうに叫んだ。
しかし、僕はそれには気を留めず、サカキさんの顔をじっと見つめた。
「ヤママヤー……」
「やっと、やっと会えたんだ……」
僕は彼女に笑みを浮かべた。不意に彼女の顔が斜めに傾いていった。いや、斜めに傾い
ているのは彼女ではない。僕の方だ。
次の瞬間、僕は地面に横たわっていた。
「おい! 大丈夫か!」
サカキさんの叫び声が聴こえたが、薄れ行く意識の中で僕は返事をすることさえできな
かった。
784 :
BLIZ
◆ZARD8U
:2006/01/15(日) 13:23 ID:???
「うぅ……」
無意識にこぼれ落ちた言葉とともに、僕はゆっくりと瞳を開けた。しかし、目の前に見
える異常に気が付き、急いで体を起こした。
僕が目を覚ました場所は、今まで僕が見たことのないものに囲まれた部屋だ。あの壁に
あるものも、自分のお尻の下にある四角いものも得体の知れないものだ。
あれ、僕は一体……?
僕は自分の身に起こったことを思い出そうとした。サカキさんを助けようと必死に飛び
出し、守りきることができた。でも、直後に今までの疲れがどっと出て、倒れてしまった
んだ。
そうだ、サカキさんは……?
サカキさんに会いたい気持ちが、まだ少しフラフラするにも拘らず、身体をゆっくりと
立ち上がらせた。
「まだ寝てないとダメだ!」
しかし、一人の中年男性が突然、僕の行く手を遮った。
強く言い切った言葉とは裏腹に、その人は僕に微笑みかけている。疑うことを知らない
ような穏やかな笑みだ。
「君はまだ体力的に衰弱しきっている。今はゆっくり休んだ方がいい」
両手を伸ばし、僕の肩に乗せると、今度は優しく語りかけてきた。
「あの、ここは……?」
「ここはちよ様の部屋だ」
ちよ様? あぁ、サカキさんと一緒にいたおさげの女の子のことか。
「そして、私はちよ様の下でお仕えしている忠吉という者だ」
僕は忠吉さんの顔をじっと見つめた。穏やかな顔のあちこちにあるしわが中年の渋みを
感じさせる。
「あの、忠吉さん。サカキさんは……?」
「サカキさん? あぁ、彼女はとってもいい人だよ。いつもちよ様と仲良くしてもらって
いるし、私とも親しくしてもらっているからな」
「いや、そういうことじゃなくて。あれから、僕が倒れてからどうなったんですか?」
「何だ、そういうことか。実はキミは一度病院へ運ばれていたんだ。このとき、キミをと
ても大事そうに抱き、病院の中でずっと助かることを祈っていたんだ。でも、身体に異常
がないことが分かり、心から喜んでいたよ」
サカキさんに心配をかけてしまったことに、僕は申し訳なさを感じた。ただ、それ以上
に僕が無事であることを喜んでくれたことが、とても嬉しかった。
785 :
BLIZ
◆ZARD8U
:2006/01/15(日) 13:23 ID:???
「あと、彼女の家ではキミの面倒を見ることはできないそうだ。だけど、来年の春になれ
ば、彼女は君と一緒に暮らそうと思っているようだ。それまではここでしばらく暮らすと
いい」
「えっ、いいんですか?」
突然の申し出に僕は思わず聞き返してしまった。忠吉さんはゆっくりとうなずくと、話
を続けた。
「あぁ、ちよ様もそれを望んでいる。あと、榊さんは今日は帰ったけど、明日キミに会い
に来ると言っていた。だから、今はゆっくり休んで、明日は元気な姿を彼女に見せてやら
ないとな」
忠吉さんが僕の肩をポンと軽く叩いた。その仕草に促されるように、僕は小さく「はい」
と返事をした。
本当ならもっと元気よく返事をしたほうが良かったのかもしれない。ただ、僕の疲れた
体がそれを阻んでいた。いや、それだけではない。むしろ、こんなにも温かく受け入れて
くれた忠吉さんやちよちゃんの心遣いがとても嬉しかったことの方が大きい。言葉にでき
ない程の感謝の気持ちを胸に抱きしめていると、不意にいい匂いがどこからか漂ってきた。
「あっ、忠吉さんとマヤーは仲良くしているみたいですね」
ちよちゃんが何かを持って部屋へとやってきた。どうやらいい匂いはそこから来ている
ようだ。
「マヤー、お腹が空いたでしょ。これを食べて元気を出して」
どうやら、僕に食事を用意してくれたようだ。まともな食事にありつくのは何日ぶりだ
ろう。思わず一気にがっついてしまった。ただ、一つ気になることがある。
「あの、マヤーっていうのは……?」
「榊さんが名付けてくれたんですよ」
「そうなんだ。とっても素敵な名前だな」
サカキさんが僕のために名前をつけてくれた、それだけで十分嬉しい。
「さて、ごはんを食べ終わったら、もう一眠りをするといい。明日になれば、榊さんが来
るんだからな」
早くサカキさんに会いたいと言う気持ちもあったため、笑いながら言った忠吉さんの言
葉に素直に従うことにした。
待ち遠しい明日のことを考え、幸せな気分に浸りながら、僕は眠りにつくことにした。
あぁ、早く明日にならないかなぁ。明日になれば、サカキさんに会えるのだから。
(終わり)
786 :
眠名有
:2006/01/15(日) 13:54 ID:???
>>781-785
乙。
話が原作のままという事もあり、スラスラと読めるのに、心に残る作品でした。
いやー、擬人化という難しいお題を、ここまですんなりとする技術はすごいと思います。
787 :
レウルーラ
◆iCj5r1a15w
:2006/01/18(水) 19:04 ID:???
>>781-785
お疲れ様です!!
788 :
へーちょ名無しさん
:2006/01/19(木) 08:04 ID:???
>>781-785
お疲れ様です。
では、進行させましょう。
789 :
BLIZ
◆ZARD8U
:2006/01/20(金) 01:44 ID:???
>>786-788
レスを頂き、誠にありがとうございます。
過去にSSを書いていたのですが、今回久しぶりに書いたのでどんなものかちょっと不安でした。
また機会があれば書いてみたいと思います。
↓次のお題を願いします。
790 :
眠名有
:2006/01/20(金) 16:40 ID:???
ズサー
それでは、お題は……
寒中水泳
791 :
へーちょ名無しさん
:2006/01/25(水) 10:02 ID:???
すすめよう
792 :
へーちょ名無しさん
:2006/01/25(水) 22:14 ID:???
海の中のほうが温かかったなぁ〜
793 :
へーちょ名無しさん
:2006/01/28(土) 06:23 ID:bD5U6sEU
1個すすめる
794 :
へーちょ名無しさん
:2006/01/29(日) 01:25 ID:???
ガンガンいこいぜ
1だけ
795 :
へーちょ名無しさん
:2006/02/07(火) 01:32 ID:???
全速前進!
796 :
へーちょ名無しさん
:2006/02/17(金) 23:50 ID:???
進めます
797 :
伯爵
:2006/02/19(日) 15:22 ID:ez-UNrHSscs
白キュアの服着た幼女発見
髪型も
798 :
伯爵
:2006/02/19(日) 15:23 ID:ez-7j82wB26
あー書き込み間違えた
申し訳ない
799 :
へーちょ名無しさん
:2006/02/24(金) 21:14 ID:k7Jk8b/E
では、次の方どうぞ!
800 :
へーちょ名無しさん
:2006/02/27(月) 23:43 ID:???
てすと
801 :
800
:2006/02/27(月) 23:44 ID:???
ぐぁぁ!スレタイ無視してしまった!
か、書けないよSSなんて・・・
802 :
へーちょ名無しさん
:2006/02/27(月) 23:47 ID:???
>>801
スレタイを見なかったあんたが悪い。
下手でもいいから書けー
803 :
800
:2006/02/28(火) 00:25 ID:???
見つめあう二人・・・
智「神楽は、榊ちゃんと・・・してる」
暦「ああ・・・」
智「大阪はちよちゃんとだろ?」
暦「ああ・・・」
智「で、私はあんたと・・・」
暦「・・・うん」
智「よみ・・・」
暦「とも・・・」
二人「・・・フォークダンス」
暦「足踏むな」
以上、体育祭のひとコマデシタ!怒らないで・・・
804 :
へーちょ名無しさん
:2006/02/28(火) 00:28 ID:???
ふむ。
君はわかっていないようだ。
このスレでは20以外の10の倍数の人間の出したテーマのSSを書く。
だから今回は
>>790
の「寒中水泳」をテーマにして書くのだ。
805 :
800
:2006/02/28(火) 00:51 ID:???
>>804
指摘サンクス。そして謝罪。すみません。
寒中水泳
「神楽ちゃんってやー。寒中水泳とかせーへんの?」
「は・・・?するわけねー・・・ってか出来ねーよ」
「そうそう、前から疑問に思てたことがあんねん」
「聞けよ」
「冬に水泳する事は寒中水泳ゆーやん?せやけどなんで
夏に露天風呂入る事を暑中入浴って言わへんのやろなー?」
「・・・いや・・・良く分かんないけど・・・」
「あ、逆転ホームラン!」
「今度は何だよ」
「冬にプール入るんが寒くてダメなんやったら、お湯をプールに入れて
冬も泳げばええんやん!大発見や!」
「えっと・・・それって・・・ホームラン・・・?」
806 :
へーちょ名無しさん
:2006/02/28(火) 11:02 ID:???
>>805
お疲れ様。
即興で書いた割には面白かったです。
807 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2006/02/28(火) 21:42 ID:???
>>800
透明削除のあおりでスレ一覧のレス数とずれてたからなー・・(汗
おつおつぐっぞぶ
808 :
眠名有
◆GtfGIppaeU
:2006/02/28(火) 21:44 ID:???
>>803
も含めて、シンプルでイイ!
おつかれさまでしたー
809 :
風児
◆iQwkicAw
:2006/03/02(木) 00:25 ID:???
スレを一つ伸ばします。
810 :
蛍石
◆tzCaF2EULM
:2006/03/05(日) 07:32 ID:???
ふらっと来てみたらチャンスやん。
チャンスは逃したらあかんねん。
というわけで
お題:ジャージャー麺
811 :
へーちょ名無しさん
:2006/03/05(日) 23:09 ID:???
では進行
812 :
眠名有
◆GtfGIppaeU
:2006/03/05(日) 23:30 ID:???
ジャージャー麺かぁ。
あれは美味いよな!
813 :
へーちょ名無しさん
:2006/03/07(火) 23:06 ID:tGllapmM
進行させます
814 :
風児
◆iQwkicAw
:2006/03/08(水) 00:02 ID:???
食べた事無いや・・・
あれはやっぱり辛いの?
815 :
へーちょ名無しさん
:2006/03/09(木) 22:04 ID:???
タンタン麺とは、どう違うんでしょうかね?
816 :
へーちょ名無しさん
:2006/03/14(火) 23:59 ID:???
1個進めますね
817 :
BLIZ
◆ZARD8U
:2006/03/15(水) 01:21 ID:???
>>815
ジャージャー麺→スープがない
タンタン麺→スープがある
ってところでしょうか。
ただし、これは日本限定です。中国ではタンタン麺にスープはないので。
818 :
へーちょ名無しさん
:2006/03/24(金) 20:11 ID:???
1個進める
819 :
へーちょ名無しさん
:2006/04/04(火) 00:11 ID:56/cuHbU
進行
820 :
メジロマヤー
◆xoTOMayar6
:2006/06/28(水) 01:27 ID:???
お久しぶりでございます。
先日、久方ぶりにラウンジを覗いたときに、このスレが停滞しているのを発見し、
久々にSSでも投下しようかなと思い、ちょっと書いてきました。
821 :
お題:ジャージャー麺
:2006/06/28(水) 01:28 ID:???
「ちよちゃーん、何読んどるのー?」
休み時間、妙に間延びした声に気付き、ちよは顔を上げた。不思議そうに覗き込む大阪
の顔が目の前に現れ、思わずのけぞってしまった。
「あー、ビックリした。大阪さん、何してるんですかー?」
「ごめんな、ちょっと近付きすぎたわ。で、何を読んどるの?」
「料理の本ですよー」
「ほー、料理の本かー。ちよちゃんは学校の勉強以外にも勉強熱心やな。で、どんな料理
を作ろうと思っとるの?」
「今回はこれなんです」
本を持ち上げると、『お手軽で楽しく作れる中華料理』と書かれている表紙を見せた。
「中華料理かー。どんな料理を作ろうと思ってるのん?」
「まだはっきりとは決めてないんですけど、これなんて、いいかなーって思うんですよ」
数ページほど前に戻すと、一枚の写真を指さした。そこには麺料理の写真が載っている。
「えっと、ジャージャー麺か」
「はい。これから夏に向けて麺類が美味しくなる季節ですし、これなら夏バテ対策にもい
いかなって思いまして――」
話の途中で、視線を本から大阪の顔へとずらした。妙に難しい顔を浮かべているのが見
える。考えごとをしているようで、とても話を聞いているとは思えない。
「あれ? 大阪さん、どうかしましたか?」
「あんなー、このジャージャー麺って辛そうやなって思って。私、辛いのはあかんから、
これは食べられそうにないわ」
「確かに、豆板醤を使っているものもありますけど、ジャージャー麺自体は甜麺醤(てん
めんじゃん)と呼ばれる中華甘味噌を使っているので、それほど辛くないと思います」
この説明に納得していないのか、表情はまだ険しいままだ。
「私はタンタン麺もダメなんやで? せやから、このつゆがないタンタン麺なんて、スー
プで辛さを和らげる分もあらへんから、やっぱり無理やわ」
大阪がジャージャー麺の隣のページにあるタンタン麺の写真を指さした。スープの上に
ラー油が浮いていて、見るからに辛そうだ。
822 :
お題:ジャージャー麺
:2006/06/28(水) 01:28 ID:???
「あー、確かにこのタンタン麺は辛そうですね」
「な、そうやろ? せやけど、ジャー麺なら食べられると思うねん」
「ジャー麺、ですか?」
予期せぬ名前が出たことで、一瞬、クエスチョンマークが頭上に漂った。
「せや、タンタン麺の辛くないバージョンとして、タン麺があるやろ? それと同じで、
ジャージャー麺の辛くないバージョンとしてジャー麺があるはずや。それならきっと食べ
られると思うんやけどな」
言葉の意味が分かったものの、どう答えたらいいか返事に窮した。
「お、大阪さん。タン麺とタンタン麺はまったく別です……」
何とか考えを巡らせて、その言葉だけを口にすることがで来た。
「何やって! 辛さの数だけタンがあるから、タン麺とタンタン麺って分けているとちゃ
うんか? せやから、よみちゃんみたいに辛いものが好きな人にはタンタンタン麺がうっ
てつけとか思っていたんやけどな」
「タン麺は鶏がらスープをベースに野菜や肉を塩・胡椒で炒めた塩味のラーメンのことで
す。タンタン麺とは全然違います」
「えーっ、そうやったんか。私でも平気で食べられると思うたら、そういうことやったん
かー。これは考えを改めなあかん」
感心しきった様子で、何度もうなずいている。どうやら、本当にタン麺はタンタン麺の
辛くないバージョンだと思っていたようだ。
「ほんなら、ジャージャー麺に対して、ジャー麺とかジャージャージャー麺ってのもあら
へんのか?」
「そう言えば、麺を油で揚げた中国料理を総称してジャー麺って言うらしいんですよ。さ
っきは、突然その名前が出たから忘れていましたけど、今思い出しました。あと、ジャー
ジャージャー麺という料理はさすがにないと思います」
「そうやったんか。中国料理は奥が深いな。さすが中国四千年の歴史を誇るだけのことが
あるわ」
どことなく見当違いの感心をしている大阪を見て、ちよは冷や汗を浮かべた。
823 :
お題:ジャージャー麺
:2006/06/28(水) 01:28 ID:???
「でも、私もそんなに辛いものは得意じゃないので、辛くないジャージャー麺を作ろうか
と思っています。だから、大阪さんでも食べられると思いますよ。今度作ったら、大阪さ
んにもご馳走しますよ」
「ほんまか。ちよちゃんが作るジャー麺なら、安心や。よみちゃんの激辛唐辛子コロッケ
とは大違いやな」
「さすがにあそこまで辛いのは無理ですね」
「ほんまや、あのコロッケを食べたときはほんまに死ぬかと思ったわ」
辛さのあまりに絶叫したり、しゃっくりが止まらなかったりして大変な目に遭ったのを
思い出したらしく、大阪がしかめっ面を浮かべている。
「そうや、ちよちゃん。ちょっとその本を見せてくれへんか」
何かを思い出したかのように表情を変えると、机の上の本を自分の手元に引き寄せ、ペ
ージを繰り始めた。
「いいですけど、何を探しているんですか?」
「いやな、ちょっとジャー麺に関する料理を探しているんや」
「ジャー麺に関する料理、ですか?」
大阪に言うわけでもなく、独り言のように呟いたが、一体どんな料理を探しているかは
全く見当がつかなかった。
「せやけど、辛そうな料理ばっかりやなー」
「四川料理は辛い料理が多いですね。中国四大料理でも一番辛いんですよ。麻婆豆腐や
回鍋肉、タンタン麺も四川料理です。でも、ジャージャー麺は北京料理ですね」
「あかん、全然見つからへん」
何を探していたかは分からないが、お目当ての料理が見つからず、残念そうにため息を
ついている。
「大阪さん、何を探していたんですか? 探しているのが麺類ならば、麺類の特集ページ
にあると思いますけど」
「なぁ、ちよちゃん。この料理の本にジャーメンポテトはないんか?」
その突飛な発想に、ちよは一瞬、頭の中が真っ白になった。
「大阪さん、それはジャーメンじゃなくて、ジャーマンです。ついでに、ジャーマンポテトは
ドイツ料理です……」
(終わり)
824 :
へーちょ名無しさん
:2006/06/28(水) 02:34 ID:???
>>821-823
とてもわかりやすくていい話ですね。
オチもきいてるし。
825 :
ケンドロス
◆KPax0bwpYU
:2006/06/28(水) 21:08 ID:???
>>821-823
お久しぶりです。
いかにも歩さんらしい反応でした。ちよちゃんもここまでボケられると
フォローするの大変だなw
826 :
眠名有
◆h8AqQULsMs
:2006/06/29(木) 16:48 ID:???
>>821-823
お久しぶりですねー。
いや、あずまんがの世界観がそのままSSになったみたいですよ。
ちよちゃん、大阪さんへのフォロー乙ですw
827 :
へーちょ名無しさん
:2006/07/07(金) 07:49 ID:snY0wM2k
>>821-823
乙ですー
それでは、進行させましょう
828 :
へーちょ名無しさん
:2006/07/10(月) 23:11 ID:???
進めます。
829 :
へーちょ名無しさん
:2006/10/09(月) 16:00 ID:PPC/1F5c
次のお題は・・・太鼓!!
830 :
蛍石
◆tzCaF2EULM
:2006/10/09(月) 21:01 ID:???
【太鼓】
「ちよちゃん、一つ聞いてええ?」
「なんでしょう」
「昨日功名が辻見て思ったんやけどー」
「言っておきますけど山内君とは何の関係も……」
「秀吉っているやんかー」
「え?あ、はい、いますねー」
「秀吉って太鼓なん?」
「は?」
「私は家康の方がよっぽど太鼓って感じがするんやけど」
「あ、あのですね、秀吉は太鼓じゃなくて太閤ですよ。関白を他の人に譲った人のことをそういうんです」
「あー、太鼓やなくて大公やったんやなー。おかしいと思ったわ」
(なんかまだ微妙に勘違いしてるような……)
「ところで、ちよちゃん」
「な、なんですか?」
「山内君ってなんや?」
「そっそれは」
「どうしたん?ちよちゃん顔赤いで」
「それは……次のお題です!」
829なのにお題が出てたので補正
お題「ちよちゃんの甘酸っぱいなにか」
831 :
眠名有
◆h8AqQULsMs
:2006/10/09(月) 23:56 ID:???
蛍石さん乙ー
ということでチャンスがあれば書こうかな……
832 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/12(日) 16:59 ID:gPQYl3xI
>>831
乙ですー
では、進行させましょう。
ところで、このスレってあと何KBほど容量が残ってるんですかね?
833 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/13(月) 21:11 ID:???
>>832
もうあと、約220KBとでも言ったところですね。
これならSSスレといえども
>>1000
までいくんじゃないかと思います。
834 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/13(月) 22:46 ID:???
とりあえず、一つ進めましょう。
835 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/14(火) 07:46 ID:???
進めます
836 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/14(火) 21:34 ID:???
進行
837 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/14(火) 23:23 ID:???
進めましょう
838 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/14(火) 23:41 ID:???
す・す・め・ま・しょ★
839 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/14(火) 23:56 ID:???
次の方、御題をどうぞ↓
840 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/14(火) 23:58 ID:???
神楽が主人公でから
「超巨大イカ」(ちとグロ)
で行ってみましょ
841 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/15(水) 00:03 ID:???
今、気づいたけど、なんか
>>830
のあたりから順番が狂いはじめてますよ?
830は10の倍数ですし……
842 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/15(水) 00:14 ID:???
こうなったら約20レスを一気に進めてから
>>850
を飛ばして
>>860
の人が
>>840
の御題を書くということにするしかあるまい。
その後に、また今までどうり、20の倍数の人がSSで
20系以外の10の倍数の人が御題を出すという形に戻すのだ
843 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/15(水) 02:04 ID:???
>>839-842
>>830
でお題出てるのに
844 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/15(水) 18:17 ID:???
またややこしく……それじゃ
>>850
の人が
>>830
のお題でSS書いて
>>860
の人が
>>840
のお題を書くということにしましょうや。
以降は今までどうり、
>>870
とかの人がお題のみで
>>880
とかの20の倍数の人がSSのみということにして
調整し直しましょうぜ。
845 :
眠名有
◆h8AqQULsMs
:2006/11/16(木) 01:07 ID:???
それでいいと思う
846 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/19(日) 00:34 ID:???
そうと決まりゃ、さっそく進行させましょう
847 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/19(日) 11:33 ID:???
進める
848 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/20(月) 21:11 ID:???
進行でーす
849 :
眠名有
◆h8AqQULsMs
:2006/11/22(水) 23:22 ID:???
↓がんがれ
850 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2006/11/23(木) 14:40 ID:???
とりあえずget
851 :
ちよちゃんの甘酸っぱいなにか(1/2)
:2006/11/23(木) 15:17 ID:???
ちゅーちゅー
ツインテールの少女は時折顔をしかめながら、可愛らしい音を立ててストローに
口をつけている。
「ちよちゃん。何飲んでんの〜? 」
中を覗きこむものの、頭にクエスチョンマークを浮かべて尋ねる。
「お酢? 」
「意外と甘いし、とっても健康にいいんですよお」
大阪の手元に差し出された紙パックの表紙には、『りんご&ぶどう酢』と
書いてあった。
「おっ、ちよちゃんも飲んでるのか? 」
「神楽さん? 」
机を通りがかった、髪をショートにしている、とても活動的な瞳をした級友は、
ちよと同じ種類のジュースを、美味しそうに飲んでいる。
「大阪さんもいかがですか? 」
「私、すっぱいの苦手やねん」
しかし、大阪は眉をひそめて軽く手を振った。
852 :
ちよちゃんの甘酸っぱいなにか(2/2)
:2006/11/23(木) 15:18 ID:???
「お酢は身体の柔軟性にいいんだぞ」
先程まで神楽と談笑していた、茶色い長髪をなびかせている暦も話に加わってくる。
「よみちゃんも飲んでるのん? 」
「とても柔らかいだろ? 」
「そやな…… 」
暫く逡巡していたが、たこちゅーのような柔らかさに憧れを持っている
関西からきた少女は、ぎゅっと掌を握り締めて宣言する。
「ほんなら、チャレンジするねん」
「が、がんばってください。大阪さん」
自販機から取り出した、『りんご&ぶどう酢』を一瞥すると、彼女は空けた穴に
突き入れた、半透明色のストローをじっと見つめて息を吸い込んだ。
そして、そのきっかり3秒後
「けほっ! けほっ! 」
思いっきりむせぶ少女だったが、あまりにも予想と同じ結果であり、暦と神楽は
深々とため息をつくしかなかった。
「だ、大丈夫ですか? 大阪さん」
「ほんまひどいで、みんな」
ほっぺたを膨らましてむくれた直後 ――
「ひっく」という音が、大きく動いた喉から漏れだした。
853 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/24(金) 21:26 ID:5ALXir6o
>>851-852
お疲れ様です!!
それじゃ進行させましょう
854 :
眠名有
◆h8AqQULsMs
:2006/11/24(金) 23:51 ID:???
おお!
紅茶さんお久しぶりです!!
話の展開が相変わらず上手ですね。
乙でした!!
855 :
850
:2006/11/25(土) 01:00 ID:???
>>852-853
おひさしぶりでございます。
ラウンジに来たのは半年振りかな。
20の倍数スレがいまだ健在なのは嬉しい限りです。
では、進めましょう。
856 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/25(土) 01:02 ID:???
レスアンカーを間違えた(あせ
>>853-854
ですね。
さらに一つ進めます。
857 :
眠名有
◆h8AqQULsMs
:2006/11/26(日) 00:06 ID:???
このスレも息を吹き返しましたかね。
進めます。
この頃自分も創作板ばっかりだし、次はゲットしてみようかな……
858 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/26(日) 01:41 ID:???
えー、それでは1個進めましょう
859 :
へーちょ名無しさん
:2006/11/26(日) 10:05 ID:???
さらに1つ進めて次の方お願いいたします。
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