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最新50
20の倍数がSSを書くスレ
1 :
安梨沙
◆ARISA/KXTc
:2003/05/06 23:35 ID:DXfx3SYY
20の倍数のレス番の人がそれ以前のスレで書かれている
事をテーマとしてSSを即興書いてください。
プロ・アマ問いません。
101 :
ESSE
◆ESEOSKWjgU
:2003/05/20 23:10 ID:???
>>100
キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
よろーw
102 :
名も(略
◆v4K6TB303w
:2003/05/20 23:14 ID:rniAmYEc
100ゲットしたのはえぇが…
なんか「埋めたて」の解釈がヒネリも無いストレートだけどえぇかな?
103 :
ESSE
◆ESEOSKWjgU
:2003/05/20 23:16 ID:???
ええんちゃう?
104 :
ESSE
◆ESEOSKWjgU
:2003/05/20 23:17 ID:???
とらえ方なんか作者次第〜
105 :
名も(略
◆v4K6TB303w
:2003/05/20 23:33 ID:rniAmYEc
らじゃ。
106 :
ケンドロス
:2003/05/21 01:57 ID:5sDu1nQs
THE FIRST CONTACT3
アレ以来私達は顔を合わすたびに嫌味を言い合っていた。
「あら、滝野さん今日も熱心に遊ぶのかしら?」
「水原さんこそ、今日もお勉強ですか〜?」
お互いに毒を吐いた後、そっぽを向く。そんな毎日だった。だけど、不思議と
悪い気はしない。そして、ある日あの事件が起こった。
私の事を嫌ってる奴がいた。当然、こんな性格だったのだからともでなくても
ムカついているのもいるだろう。しかし、そいつらはともと違い陰湿な手口を
使ってきた。
私はその日、係の仕事があって少し教室を離れていた。私が教室に戻ってきた
後、机がすごい事になっていた。机の上には何か落書きがしてあり、ご丁寧に
「死ね」だの「バカ」だの書いてあった。ゴミとかも置いてあった。
俗に言ういじめである。しかし、私は呆れるだけで特に何の感慨も沸かなかった。
クラスの連中が冷たい目で見るのも今に始まった事ではない。
ただ、ともだけは何かを考えこむような顔をしていた。
当然、こういうのは日を増すごとにエスカレートしていった。椅子の上に画鋲が
あったり、下駄箱に訳の分からないものを入れられたり、机を持ってかれたり・・・
さすがの私もこうしつこいと頭に来る。誰がやってるか見当つくだけに余計に腹立つ。
で、極めつけは事故を装ってバケツ一杯の水を被せてきた奴がいた。私が見当を
つけていた犯人『平井』だった。こいつは優等生だが、その裏で気に入らない奴を
徹底的に仲間と一緒に陰湿にいじめる奴だった。
「あ、ごめん水原。大丈夫か?」
こいつ、よくもぬけぬけと・・・その後ろでニヤついている平井の仲間。
もう我慢できずに殴りかかろうとしたその時、それより早くともが平井を殴っていた。
「せこい事ばっかしてんじゃねーよ!!バーカ!!」
ともの声が教室中に響いた。 (つづく)
107 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/05/21 01:59 ID:???
>>106
キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!!
108 :
ケンドロス
:2003/05/21 02:31 ID:5sDu1nQs
(つづき)
殴られた平井は目を白黒させていた。得体の知れないものを見るかのような目
でともを見ていた。私もこの展開に呆然としてしまい、ただ事態を見守るだけだった。
「な、何を!?」
「バレバレだっつーの!!お前、事故に見せかけてこいつに水ぶっかっけてた
けど、それがせこいって言ってんだよ!!」
ひょっとしてこいつ私の事をかばってるのか?が、次の瞬間ともはありえない行動に出た。
「どうせやるなら、堂々とやれよな!!」
ともはそう言って、思い切りバケツ一杯の水を平井の頭から被せた。私同様水びたしに
なる平井。その後、ともは自分にも水をぶっかけた。
「くぅー!!気持ちいい!!お前等もやってみろよ。気持ちいいから!」
と、どこからか持ってきたホースを手にして平井の仲間達に水をぶっかけた。
もちろん、その時連中は逃げようとしていた為何人か関係ない奴が巻き添えを
くらっていた。
もう無茶苦茶だった。教室は水浸しになり、ともはこっぴどく先生に怒られた。
しかし、その顔は全く反省していなかった。
この事件以来、平井はいじめをしなくなった。ともにやられた事がよっぽど
こたえたのだろう。
帰り際、私はともを捕まえて何故あんな事をしたのか聞いた。
「そりゃあお前、不満があるのに正面から文句言わないであんな陰湿な事
やってる奴見たら、誰だってムカつくだろ?」
どうやらともは最初にあったいじめの時から平井だと見当をつけていたらしい。
「だからって教室を水浸しにしなくてもいいだろ!!」
「えー、やっぱこういうのはほらみんな水浴びた方がいいじゃん。ほら、旅は
道連れって言うだろ?」
「・・・・・・・・」
駄目だ。こいつ訳分からない。でも同時にこいつの事が嫌いじゃなくなってく
自分がいた。何でだろう?他の奴が同じ事をしたらムカつくはずなのに、ともだと
許せてしまう。
「ま、まあでも一応お礼は言っておかないとな。ありがとう。」
「気にすんなよ。あたしら友達だろ?」
ともの口から信じられない言葉が出た。 (あと少し)
109 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/05/21 02:47 ID:???
*・゜゚・*:.。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。.:*・゜゚・*
110 :
ケンドロス
:2003/05/21 02:51 ID:5sDu1nQs
「友達?」
「そーだよ。あたしがそう決めたんだから、今からよみはあたしの友達だ。
嫌だって言ってももうこれは決まった事なんだ。」
こーゆう所は昔から変わってない。私はその言葉を心の中で反芻した。友達・・・
「仕方ないな。そう言うなら私もお前の友達だ。でも何でよみなんだよ。私は
暦だぞ。」
「言いづらいからよみなの。あたしの事もともって呼べ。」
「分かったよ、とも。」
「よーし。じゃあ帰るか、よみ。」
その日、私は初めてともと一緒に帰った。初めての友達が出来た日の事だった。
「ってこんなとこかな。」
「・・・・・うう。」
いつの間にか榊が目の前にいて、感動したらしく泣いていた。その横には神楽を
伴ったとももいた。どうやら話に夢中でみんながいる事に気付かなかったようだ。
「そう、あたしがいなけりゃよみはずっと暗い奴でいたんだ。それをあたしが
救った。さあ、こんなあたしに惜しみない賞賛を。」
「まあ、そうとも言えるな。」
「ともちゃん、見直したのですのだ。」
「エエ話やな〜」
「へ〜ともにしちゃいいことしたじゃん。」
うんうんと頷く榊。
「な、何だよ〜!みんなで褒めるなんて何かおかしいぞ。あたしを騙そうとしてん
のか!?はっ、その手にはのらねぇもんね〜」
全員に褒められたのがよっぽど嬉しかったのか、顔を真っ赤にしながらともは
その場を駆けていった。
あいつが照れるなんて珍しいなと私は思った。そういえば、友達って言った時も
照れてったっけ。
THE FIRST CONTACT 終
111 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/05/21 02:53 ID:???
ぶらぼーぶらぼーーー!!
112 :
ESSE
◆ESEOSKWjgU
:2003/05/21 07:59 ID:???
110はネタ出しなんじゃ…
113 :
ESSE
◆ESEOSKWjgU
:2003/05/21 08:03 ID:???
しかし面白かった。ブラボ!
114 :
あずまんが名無しさん
:2003/05/21 10:15 ID:o1vMSZ1o
>>112
ほなら続編キボンヌ!
ス ク ー ル ウ ォ ー ズ 2 ”平井の逆襲”
115 :
名も(略
◆v4K6TB303w
:2003/05/21 16:01 ID:rcdI3yYk
その前に120誰か踏んじゃわないかドキドキですわ。(笑
116 :
◆f.SwudF.K6
:2003/05/21 16:04 ID:???
よsage
117 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2003/05/21 21:24 ID:???
./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 今夜も宇宙のステルヴィアをライブで観るのか?
.\_ ___________________________
| / /
日 ∨ U A W ,. -- 、 .| 当然だ、しーぽんタンを
.≡≡≡≡≡≡≡≡i:w^wv::i < 録画で待ってられるか。
. V ∩ [] W 目 |i,゚ヮ゚ j;j:| .| リアルタイムでハアハアするんだ。
__ ∧ ∧__シャー と=v/ ,.) '\__________________
( ,,) ■≡  ̄ ̄ ̄ ̄
― / つ―――――――
〜(___ノ
━┳━ ━┳━
 ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ̄
118 :
メジロマヤー
◆OsWH.21pSU
:2003/05/22 00:41 ID:???
滝沢先生は出るのか?
119 :
なも@100踏んだ。
◆v4K6TB303w
:2003/05/22 02:08 ID:rKV811Q6
「へ〜,ココにまた新しいモールができるんですか〜。」
3年生も間近に迫った小春日和の午前中,大阪さんとともに春物のジャケットを探しに,
はるばる港の方まで出て来たちよちゃん。
港の方には1年生の終わり頃からちょくちょくと友達と一緒に出かけている。
お目当てはアウトレットのショッピングセンター,ちよちゃんが高校に入って少ししてから港沿いのできた,
結構な掘りだしモノがリーズナブルな価格で手に入る,お金持ちでも結局は自分のお小遣いの範囲内でしか,
自分の好きなものは買えないちよちゃんにとって,このようなお金の有効利用は必要になっていた。
買い物をして,その足でぼー…と港を行き交う船を眺めるのは,
ココロをリラックスさせるのには持って来いなシチュエーションだ。
今まで何度も,ここに立ち寄ったときは港の風景を見に行っていた。
そして今日も,見に行こうと大阪さんと一緒に,いつもの埠頭へ足を向けたときだった。
工事の看板,最後に来たときには立っていなかったカンバンだ。
「あちゃ〜,工事のおかげでいつもの場所へ行けへんな〜。」
「そうですね…別の道を探しましょうか?」
他に,景観の良い場所を求めて,二人は歩き出した。
そう言えば,最初に来た頃とは,少しづつだけど,
ここら一帯の風景が変化している,そのことに気づいたちよちゃんは,
一つ一つの違いを自分に当てはめていった。
「…前は…本当にショッピングセンターだけで,人がいるのはショッピングセンターの周りだけだったなぁ…。
でも…少しづつ…喫茶店とか,ブティックとか,ぬいぐるみやさんとか…
いろんなものができてきて…人が増えていって…,少しづつだったんだけど変わっていったんだ…。
私も…私自身はぜんぜん変わってないと思うけど…,けど,少しづつ大きくなっていって,
その過程で…大阪さんや,智ちゃんに榊さんによみさん…いろんな友達が増えていったんだなぁ…。
私…街に似ているんかなぁ…。それとも…街が私に似ているのかなぁ…。
だとすると…大阪さんは古風だけどにぎやかで,それでいて落ち着いた浅草みたいな街,
智ちゃんは本当にいつもにぎやかで楽しいお台場みたいな街,よみさんはエキゾチックでもどこかクールな横浜,
榊さんは実質剛健でいてかっこいい渋谷,神楽さんはオシャレで楽しい西麻布,
だとすると私は…どこなんだろう…?」
無理やりに近いこじつけでもあるけれど,
こういう,人を街に当てはめるのも,何か悩ましくも楽しいものだ。
「そういえば,私,浅草は好きだなぁ…。」
そんな含み笑いをしたちよちゃんに,
横から大阪が話し掛ける。
「ちよちゃん,なにかえぇことでもあったん〜?」
「あ,いや,実は…。」
今思っていた,「哲学」というには大層な,
ささやかなアイディア。人を街に当てはめて考える,
そんなすこしユニークな人間学に大阪さんが飛びつかないわけが無い。
「あ〜だ,こ〜だ」と,友達同士で楽しく論じ合う関係,
少しだけフクザツでも,どことなくアクセを選ぶ感覚で,
話し合える。こんな,肩の力の抜けた,堅苦しくない,
カジュアルな「思想」。そんな新鮮な話題のおかげで,
ただ単に道を探す行為が,とても楽しく,新しい発見に繋がっていく。
いつしか,二人とも最初の目的を忘れて,新しい目的を得たようだ。
そんな二人を,膨らみかけの梅のつぼみは静かに見つめていた…。
【おわり】
120 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/05/22 15:15 ID:???
>>114
のお題で一本書いて見ます。
主人公は平井。
日曜日までに書きますので
>>134-139
までを残しておいてください。
121 :
ケンドロス
:2003/05/22 19:39 ID:aIqXCNbY
平井いじめやめるって書いた記憶が・・・
でも楽しみにしてます。飛来の逆襲。
しかし使い捨てキャラがまさか主役になるとは想像できなかった。
(本当は名前なかったけど、それはあんまりなのでつけた)
122 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/05/22 19:50 ID:???
>この事件以来、平井はいじめをしなくなった。ともにやられた事がよっぽどこたえたのだろう。
(゜д゜)あらやだ
123 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/22 21:17 ID:???
どうするどうなる?とりあえずスレを進めてみよう!
124 :
白い大阪ブラック
:2003/05/22 22:05 ID:rI705knc
>>122
大丈夫、後設定で無かった事にする小説なんていくらでも(ry
125 :
◆f.SwudF.K6
:2003/05/23 00:22 ID:???
踊りage
126 :
ESSE
◆Q6LBlbquIA
:2003/05/23 00:24 ID:???
歌いage
127 :
白い大阪ブラック
:2003/05/23 00:25 ID:S07QWnBg
唐age
128 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/23 00:29 ID:???
ばん!
129 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/23 00:29 ID:???
ばんばん!!
130 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/23 00:29 ID:???
智と神楽のおでかけでGO!
131 :
ケンドロス
:2003/05/23 00:32 ID:TzaDUyXk
出来れば百合も入れてほしいが、そこまで高望みするのはダメか。
132 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/05/23 00:46 ID:???
>>131
ゴゴゴ
133 :
◆f.SwudF.K6
:2003/05/23 00:52 ID:???
よみage
134 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/23 00:58 ID:???
んとね,智ちゃんのイラスト描いてたら,なんとなく智ちゃんの後ろに神楽ちゃんを入れたくなったの。
で,描いてみたら,智ちゃんの自転車で神楽が2ケツしてる絵になりそうだったので,
「これはイケル!」と思ったのでリクエストしたの。
あげ。
135 :
◆f.SwudF.K6
:2003/05/23 16:10 ID:???
4時のおやつage
136 :
安梨沙
:2003/05/23 16:37 ID:???
しーぽん
,,..-''''":::::::::::::::::``''''-、
,.r''"::''" ̄``''''-、::::::::::::::::::::`>、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::`::::::::::::'::::,
,r':::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::!
./:::;::ヽ:::::\::::ヾ;::::::::\::::\:::::`、:::::::、::::;::::::::::!
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|:::::|::::|. ヽ;\''"\`ヾ、;|_\::ト、::|;::::::;:-、:::::::::',
i::::::';:::|,r'''' `ヾ\ r''i;;;;;;`ヾ、 ';| '、/ ,. !::::::::::!
.|::;::::'、|. r'i;;ヽ, .r';;;;;;;;;;! i ! iソ,ノ:::::::::::i
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!:/、::::'、'、ヾ;;;リ , ''"゙ ,リ':::::::::::::::::::!
" \!、` ''" ヽ !:::::::::::::::::::::!
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137 :
ケンドロス
:2003/05/23 18:25 ID:TzaDUyXk
>>132
そんなに怒るな。百合といっても微妙にそうかな?といえるくらいのソフト
なものを希望したのだよ。よーするに見る人次第って事。
138 :
白い大阪ブラック
:2003/05/24 00:33 ID:???
>>137
まあまあ、たまには百合抜きでいこうや・・・な?
139 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/24 00:51 ID:EjRUnH9c
「(女性の)同性の友情=百合」ではないよね?
140 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2003/05/24 01:49 ID:???
ひさびさに書いてみようかな……
141 :
白い大阪ブラック
:2003/05/24 01:53 ID:???
書く人、決まったねぇ。
142 :
ケンドロス← Shine(大嘘つき
:2003/05/24 01:54 ID:L3CG1pxY
おおおおおおおおおお!!(言葉にならない叫び)
143 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2003/05/24 04:00 ID:???
深夜航路
「なあ、神楽」
隣の布団から、聞きなれた声が漏れてくる。
「ん、なんだ」
神楽は、少し不機嫌そうな声をだした。
ちよちゃんの別荘での一日という、非日常生活から生まれた 『興奮』 を
抑えこんで、何とか眠ろうとしていた努力が、フイになってしまった為だ。
「ねむれねー 」
布団の上まで這って来た智が、傍に転がり込んでくる。
「ば、ばか…… くっつくな…… 」
神楽はうわずった声をあげた。
間近にせまった、少女の髪からシャンプーの香りが漂い、妙な気分に
なってしまう。
「何焦ってんだ? 」
智は少しだけ、きょとん、とした顔で口を開いた。
しかし、すぐにたくらむような笑みを浮かべ、
「もしかして、こういうの弱い? 」
と囁く。そして、神楽に覆い被さるように抱きついてしまう。
「ば、ばか、やめろ…… 」
「神楽の胸って、やっぱりでけー 」
智は、少女の胸を鷲掴みにして、意地悪そうに囁いた。
「胸のことは言うなっていったろ! こらっ触るな! 」
焦りまくった神楽は顔を真っ赤にして囁く。しかし、他のメンバーも同室で
眠りについているため、大声を出すことができない。
144 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2003/05/24 04:02 ID:???
智は、暫くは神楽の敏感すぎる反応を楽しんでいたが……
「まあ、冗談はこのくらいにして」
「冗談でもするな! 」
強い抗議の声を聞き流した智は、一転して真面目な表情を浮かべた。
「神楽、あんた好きな人いる? 」
「えっ!? 」
「だから、好きな子とかいないの? 」
思いのほか、口調は真剣だった。
二人の間に、気まずい沈黙が流れる。
「まあ、無理に言わなくてもいいけど…… 」
智は、小さく呟いた。
しかし、普段よりしつこくない少女に拍子抜けしたのか、神楽は素直に口を開いた。
「ま、そうだな、気になる奴はいるな…… 」
「榊だろ 」
「なんで分かったんだ!? 」
即座に正解を言い当てられた神楽は、驚きの声をあげる。
「ま、普段見ていれば分かるよ」
「そ、そうか…… 、そういうお前は、暦だな 」
「…… そうだった…… の 」
急に語尾が掻き消えたかと思うと、微かに嗚咽の声が聞こえ始めた。
「…… ど、どうした!? 」
いきなり泣き出した智に、神楽は思わず息をのんだ。しかし、彼女はただ
小さな声をあげながら、涙を流し続けている。
「…… 」
神楽は、生まれたての仔猫のように震えつづける背中を、ゆっくりと撫でてやる。
こういう時は何も言わない方がいい。
このことは直感と、幾度かの経験で知っていた。
145 :
紅茶菜月
◆5xcwYYpqtk
:2003/05/24 04:03 ID:???
「よみがね…… 」
智は、暫くの間しゃくりあげていたが、ようやく、ぽつり、ぽつりと語り始めた。
「夕食の後、告白したんだけど、高校最後の夏だったし、別荘も今夜で最後だったし
…… 」
「ああ…… 」
「受け入れてくれると思ってた。自信があったんだ…… だけどね……
私のこと、恋愛対象じゃないって…… 」
暗闇で、目が赤くなっていることは良く分からなかったけど、掌におちた
涙の湿り気が、神楽の心に重くのしかかった。
「そうか…… 」
神楽は沈痛な面持ちで呟いた。本当は一緒に泣きたかった。
でも、智にはいつもの元気な少女でいてほしくて、傷ついた翼を癒して
あげたくて……
神楽は、涙を布団に落としつづける親友の背中を抱いて、ずっと
さすりつづけた。
明日に向かって歩き始めることができるように、と願いながら。
146 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/05/24 09:22 ID:???
>>120
で約束した平井の逆襲です。
>>106
>>108
>>110
とは対になる内容です。
1/6
「みじめだわ……」
平井百合子は物憂げにつぶやいた。
その切れ長の瞳が見つめるものは、ふたりの女生徒。
昼食の喧騒が響く教室のなかで、いっそう騒がしい2人。
滝野智と水原暦である。
「そのコロッケおいしそー! いただきー!」
「こらっ! 人のおかずをとるんじゃねえ! 返せ。」
今日も楽しげにケンカしている。
それを見つめながらに思う。
あそこで滝野さんとじゃれ合っているのが自分であったならと。
147 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/05/24 09:23 ID:???
2/6
2ヶ月前のこと。
百合子は智に告白した。
そしてきっぱりと拒絶された。
あまりにもストレートな返事に衝撃はあったものの、
その事は百合子の気持ちを変える要因にはなり得なかった。
百合子は智のその屈託の無さをこそ愛していたから。
むしろその一件は百合子が智に執着する気持ちを強める結果となった。
それからしばらくはただ智を見つめるだけの日々が続いた。
その一方で、智は暦と顔を合わせる事が多くなった。
暦は迷惑そうな態度をとりつつも、よく笑うようになった。
148 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/05/24 09:24 ID:???
3/6
当然、百合子は暦に嫉妬の炎を燃やした。
智が自分を受け入れてくれなかった原因は暦なのだと。
暦をいじめの標的にする事は造作も無い事だった。
初めはささいないたずら書きだった。
しかし、それは瞬く間に増えていき、しまいには暦の机はひどい有様に
成り果てていた。
椅子の画鋲、下足入れへの悪戯、自分は直接手を下すことなく、
暦へのいじめは次第にエスカレートしていく。
もはや自分では止めようが無かった。
そしてついには、自ら事故を装って暦にバケツの水を浴びせたのだ。
ずぶ濡れになった水原の姿を見るのは痛快だった。
だがその痛快な気分は長くはなかった。
次の瞬間には智に殴られている自分の姿があったからだ。
「暦」ではなく「智」に殴られたのだ。
どこで間違ったのだろう。自分は智と仲良くなりたかっただけなのに。
149 :
ありさ
:2003/05/24 09:51 ID:xThUHOTw
149ゲッツ
150 :
ありさ
:2003/05/24 09:52 ID:xThUHOTw
精神入れ替わり
151 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/05/24 10:17 ID:???
良スレに発展しつつある・・・
152 :
ESSE
◆ESEOSKWjgU
:2003/05/24 11:06 ID:???
果てしなく期待
153 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/24 14:33 ID:???
神連続降臨イェーイ!
154 :
安梨沙
:2003/05/24 23:09 ID:xThUHOTw
START
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│├─┴─────┴───────────────┴─────┘
GOAL
155 :
ケンドロス
:2003/05/25 03:16 ID:rueyoJR.
まさかあの話にそんな裏話があったとは・・・・
(平井編の事)
156 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/25 16:08 ID:???
平井…ノンナノコだったのね…。(汗
157 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/25 21:43 ID:b9C8AKuE
|・)ノ 埋めたててみる。
榊⇔神楽は現在大阪板で進行中なので,
それ以外のコンビがいいな〜。
よみ⇔とも,ちよ⇔さかはスタンダードすぎるんで,
よみ⇔さかとか,とも⇔かおりんとか,
今まで無さそうな組み合わせだと面白そう。
158 :
ケンドロス
:2003/05/25 22:29 ID:rueyoJR.
歩⇔榊だったらジャスティスで考えてるけど、いつ書くか全く決まってないから、
書いてもらうとパクリもとい参考になるのでありがたい。
159 :
◆f.SwudF.K6
:2003/05/25 23:28 ID:???
帰宅age
160 :
卯者
◆d25mCpewhM
:2003/05/26 00:18 ID:Nomn6t0Y
挑戦!!
161 :
卯者
◆d25mCpewhM
:2003/05/26 01:32 ID:Nomn6t0Y
………こ…こ…は…?
目を覚ますと私は暗い部屋の椅子にポツンと座っていた。
とりあえず立ち上がろうとしたが足に力が入らず、その場
に私は倒れこんでしまった。
体中が痛く、右目は何故か開けなかった。
痛い・・・
今の状況を何一つ理解出来ない私は立ち上がろうとするが、手
にも力が入らず、立ち上がることが出来なかった。
『ガッ…!?』
思わず声をもらす、体中の私の赤い血がひいていくのが解った。
自分の心臓の音が聞こえる。
急激に沸いてくる吐き気、たまらず私はその場に吐いてしまう
はぁ…はぁ…あぁ…ぁぁ…
手が無い
自分の手が無い。
足の腱の部分も無い、そこだけが最初から無かったかとも思ってしまった。
『ヒ…ヒグぅ』
私は涙やよだれを流していた。
すでに気がどうにかしていたんだろう。
股の当たりからも暖かい液体がとめどなく垂れてきた。
162 :
◆f.SwudF.K6
:2003/05/26 02:05 ID:???
読んで怖かったのでガクガク(((( ;゚Д゚)))ブルブル埋め
163 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/05/26 02:07 ID:???
_, ._
( ゚ Д゚)
( つ旦O
と_)_)
_, ._
( ゚ Д゚) ガシャ
( つ O. __
と_)_) (__()、;.o:。
゚*・:.。
164 :
ケンドロス
:2003/05/26 02:24 ID:6u7DqAU2
>>161
の続き
『運命の再会』
「いやあ本当にひどい夢を見たよ。死んだかと思った。」
「うわぁ、何だそれ。見たくねぇ夢だな。」
今、神楽とともは自転車二人乗りしながら走っていた。偶然にも二人の欲しい
物がある店を発見し、その店に向かう事になったのだ。智を後ろに乗せ神楽の
自転車が軽快に走る。
二人の欲しいものそれは・・・何てことはない。最近発売された人気のゲームソフト
だった。ただ近場では売ってない為、遠くの街まで出向く事になったのだ。
最初は神楽一人で行くつもりだったが、途中で智に会い目的が一緒だったので
乗せる事にしたのだった。
「いやぁ苦労して手に入れたものは何者にも変えがたいですなぁ〜」
「よく言うよ。お前はただ乗ってただけじゃないか。」
「まあまあ細かい事言うなっての。」
買い物を済ませ店を出ると、ともにとって懐かしい人間がいた。
「久し振りねとも。」
「げ!!何でお前がここにいるんだよ?」
「偶然よ。隣の人は新しいお友達?」
「なあとも、こいつ誰だ?」
「平井百合子、あたしが小学校の時の同級生だよ。」
165 :
ケンドロス
:2003/05/26 02:26 ID:6u7DqAU2
つーか別なのがよければ、誰か書いてくだされ。あくまで俺の場合はこうだと
いうだけですので。
166 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/05/26 02:28 ID:???
これでいいっス
ええ。
167 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/26 02:33 ID:.dNWnY1Y
>>164
…え?続くよね?
168 :
ケンドロス
:2003/05/26 02:36 ID:6u7DqAU2
続くけど、ツインテールさんの平井がどーゆう決着をつけるかによって
その後の展開が変わるんでそれまで書くのは難しい。
(アナザーストーリーにするのもアレだし・・・百合子出す以上つなげた方がいい
と思って)
169 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/26 08:35 ID:???
>>170
お題ドゾー。
170 :
あずまんが名無しさん
:2003/05/26 09:32 ID:???
なまたまご
171 :
ESSE
:2003/05/26 11:21 ID:???
>>170
うわぁw
172 :
ケンドロス
:2003/05/26 19:34 ID:6u7DqAU2
>>164
の続きだけど、アナザーストーリーです。
「平井?こいつがそうか。」
神楽の表情が歪む。
「そーゆう顔をするって事は昔の話を聞いたようね。智が話すとは思えない
から話したのは暦ね。」
目の前にいる平井という人物は長い黒髪で前髪をあげた髪型をしていた。(おでこ全開)
服装は白いドレス、身長も暦と同じくらいの高さがあった。
キツい目つきだが、話に聞いていたほど嫌な印象を神楽は受けなかった。
「でもまあ、こうして智と再会したからまたあなたが欲しくなるかもね。」
「やめてくれよ。」
しかし、智と百合子のやり取りを見て神楽は二人がそんなに嫌いあってるとは
思えなかった。
その時、神楽の頭に激痛が走った。頭を右手で抑えると声が聞こえてきた。
(助けて・・・・助けて・・・・)
幼い少女の声だ。見ると百合子も同じように頭を抱えてる。智だけは何とも
なさそうだった。
「おい、二人共どうしたんだよ!?」
「どうやら、あなたにも聞こえてるようね。『声』が・・・」
「あんたにも聞こえてるのか。何なんだこれ。」
しばらくその状態が続いたが、やがてその声は聞こえなくなった。
173 :
ケンドロス
:2003/05/26 20:13 ID:6u7DqAU2
「何だよこれ、今日見た夢といい何か変な事ばっかりだ。」
「!!あなたも見たの!?夢を!?どんな夢だった?」
「!!あんたもか。あんまりいいたかねぇけど・・・」
神楽は昨晩見た夢を語った。自分がいや、自分でない誰かが殺される夢。しかし
その痛みは夢とは思えないくらいリアルだった。
「小さい女の子が真っ赤な血を流してるんだ。誰かに何かをされてな。そんな感じだ。」
「私のは男の子だった。悲鳴をあげようとしても声をあげられない。他の器官も全て
機能せずに、ただ刻まれていく。」
二人共、話していてその感覚を思い出したのか自分で自分の体を抱いていた。
「神楽だけじゃなく百合子も見たのか。こりゃあ間違いなく何かあるな。」
智はそう言って、ここじゃなんだからと二人を喫茶店に連れていった。
確かに立ち話で済ますような話では無くなってる。
「二人の話を聞いて思ったんだけどよ。ひょっとして最近多発してる子供それも
幼児ばかり狙った連続猟奇殺人事件と関係してるんじゃねえか?」
智の言う事件とは、1ヶ月前から起こり出した事件の事を指している。
初めは犬や猫をバラバラに切り裂かれていた。その内にカラスなどにエスカレート
していき、ついに2週間前、一人の幼女が惨殺死体で発見されたのである。
その1週間後には幼児が一人、同じようにバラバラにされて発見された。
いずれも死体となる3日前に行方不明となっていた。
174 :
ケンドロス
:2003/05/26 23:05 ID:6u7DqAU2
この犯人の異常性はもうひとつある。それは警察に下記のメッセージをよこしたのである。
「愚かな人間達よ。私は『ブラッディサーベル』。君達に私は捕まえられない。
私を捕まえるまで殺しは続くぞ。そう、これはゲームだ。早く私を捕まえてみるん
だな。」
「もし、ともの言う通りだとしたら誰かがさらわれて助けを求めてるって事か。」
「それが私達の脳に届いたのね。でもそしたら何で智は聞こえないのかしら?」
「さあ?個人差があるんじゃねーの?」
その時、再び『声』が聞こえた。同時に映像も映し出された。恐らく犯人が
テレパシーを送っている少女を監禁している建物であろう。それは古びた工場のような建物だった。
「おい!!今映った建物にいるんじゃないか?だとしたら急がねーと!!」
「そうね!!行きましょう!!」
神楽と百合子はそう言うと店を急いで出て、自転車で走っていった。
置いてかれてしまった智だが、智は何か考え事をしていた。
「どーも気になるんだよな。この『ブラッディサーベル』のやりくちどこかで
見た事ある。もし、あたしの考えが正しければ・・・まずい!!」
智も急いで外に出た。
神楽と百合子は二人乗りして、一気に問題の場所についた。そこはかつて貨物列車が
走っていた場所だったが、数年前に廃止となりさびれた線路と貨物駅だった建物が
残るだけである。近くに放って置かれたコンテナがより寂しさを醸し出す。
「間違いねぇ!!声が大きくなってる!!」
「行きましょう!!」
神楽と百合子はその建物に乗り込んだ。
175 :
ケンドロス
:2003/05/26 23:46 ID:6u7DqAU2
中に入ると暗かった。しかし、真っ暗という訳ではないので何とか進む事にした。
ほどなくして神楽と百合子は椅子に縛られてる少女を見つけた。口を塞がれているが、
それ以外は特に何かされている形跡はなかった。犯人らしき人間の姿も見当たらない。
「あっ、いた!!この子が私達にテレパシーで伝えてきたんだ。」
「とにかく今のうちにこの子を助けましょう!!」
神楽と百合子は縄を解こうと少女に近づいた。しかし、少女は涙を流しながら首を横に振る。
後ろに殺気を感じ、神楽はとっさに前に飛びのいた。鋭利な刃物が神楽の肩をかすめる。
肩から軽く出血する神楽。
「いつっ!!」
「何!?」
振り返ると後ろにナイフを持った少年がいた。神楽達と同年代に見えるどこにでもいそうな
少年だった。少年は百合子に向き直り、百合子にナイフを投げる。反射的に百合子は体を
動かし、それをかわす。ナイフは百合子の頬をかすり百合子の頬から血が流れた。
「ようこそ。君達が来るのは予想済みだ。」
「お前が『ブラッディサーベル』!?」
「どうして私達が来るって解ったの!?」
「この子は無意識の内に超能力を使って君達にここの場所を教えたようだが、
あいにくそれは僕の『ゲーム』の進行どおりなんだ。だから君達二人が来る事も
分かっていた。さて、早速で悪いけど君達には死んでもらおう。小さい子と違って
刻みがいがないからね。」
懐からもう一本さっきより大きいナイフを取り出す『ブラッディサーベル』。
神楽、百合子共に立ち上がるが、出血の影響で動きが鈍くなっている。
「でも、あたし等が来るのは計算外だろーー!!」
後ろから聞き覚えのある声がしたかと思うと、智が後ろから『ブラッディサーベル』に
飛び蹴りをいれた。
176 :
ケンドロス
:2003/05/27 00:16 ID:6xh8ie36
「ば、バカな!!君は進行の予定にはいなかったはず!!」
「あたしだけじゃない。こいつもいるぞ。」
智がそう言うと、後ろから暦が現れた。
「全く珍しくともが必死で来るように言うから来てみれば、こんな事になってる
なんてな。」
「よみ!!」
「暦!!」
神楽と百合子が同時に声をあげる。あの後、智は暦に連絡して暦の自転車に二人乗り
してここまで来たのだ。
「な、何故だ?お前等には彼女の声は聞こえなかったはずだ。『ゲーム』の予定に
ないのだから。」
「その『ゲーム』あたしはやった事あるんだよ。ちょっと前にあまりにリアルな残酷
描写で問題になったゲームソフトがあったよな?お前はアレと全く同じ犯罪をしてた。
でも結末は乗り込んできた二人の主人公に乗り込まれて撃たれて終わりってのがその
ゲームソフトの結末だった。」
「なるほど、私にも話が見えてきた。その子のテレパシーがあろうとなかろうと
神楽と百合子が乗り込んでくるのは分かっていた。だから迎え撃った。けど、こいつは
変わりにゲームに無い部分の私やともの出現は予想できなかった訳だ。」
「そうか!!だからよみとともにもここが分かったのか!!」
神楽が関心した声をあげる。
「形勢逆転ね、観念しなさい!!」
「うるさい!!僕の『ゲーム』に狂いはない!!バグは取り除いてやる!!」
『ブラッディサーベル』は智と暦に目掛けてナイフ持って突進する。
暦はそれをしゃがんでかわし、そこからアッパーカットをくらわす。さらに
そこに智のかかと落としが『ブラッディサーベル』に炸裂する。
「さっきやられたお返しだ!!」
神楽が『ブラッディサーベル』の顔面にストレートを入れる。さらに百合子が
ナイフを持った右手を掴み、そのまま背負い投げる。
「ぐふっ!!」
完全にのびる『ブラッディサーベル』。
「私の顔に傷をつけた代償は高くつくわよ。」
百合子は頬の血を拭いながら言った。そして、幼女を助け出す一行。
「ありがとうお姉ちゃん達。」
177 :
ケンドロス
:2003/05/27 00:46 ID:6xh8ie36
その後、通報を受けた警察達の手により犯人のブラッディサーベルは逮捕され、
幼女の『丘野可奈子』も無事保護された。智達は色々聞かれるのが面倒だった
のでさっさとずらかっていた。
帰る時は自転車に智が暦の後ろに乗り、百合子が神楽の後ろに乗っていた。
百合子は頬に、神楽は肩にそれぞれ絆創膏を貼っていた。
「じゃあ私はこっちなんでお別れね。」
百合子が自転車から降りる。
「おう、また何かあったら会おうぜ。私達もう友達だからな。」
「ありがとう彪乃さん。私もあなたに会えて嬉しいわ。」
がっちり握手する神楽と百合子。
「それに本当に久し振りだったわね。暦も智も。」
「まあな。」
「それにしてもお前変わったな。私にきつくあたってた時と比べると随分さ。」
「あら。それは分からないわよ?私はまだ智をあきらめた訳じゃないからね。
気を付けないとあなたや彪乃さん、それに他のお友達から取り上げちゃうわよ。」
百合子は冗談っぽく笑った。その笑いを見て暦は本当に変わったなぁと思った。
「言ってろ。」
暦も笑って返した。
「それじゃあさよなら。智、暦、彪乃さん。」
「おう、あばよ。」
智が声をかけ、三人は百合子を見送っていった。
「私達も行こうか。」
「あーほんとひどい目にあったぜ。ともと一緒に買い物するとロクな事がねぇ!」
「何言ってんだ?今回は神楽が原因で起こった事件だろ!!」
「まあ落ち着けよ二人共。あの子を助けられただけいいじゃないか。それより
今回私は関係なのに巻き込まれたんだ。今度何かおごれよ。」
「明日早速ちよちゃん達にあたし等の大活躍ぶりを教えてあげないとな。」
「でもゆかりちゃんやにゃも先生はやめとけよ。絶対私等怒られるからな。」
そんな事を話ながら、夕焼けの中帰路に向かう三人の姿があった。
神楽にとって今日という日は不思議な事件に巻き込まれた事と百合子と知り合えた
事のふたつの貴重な体験をした日でもあった。
「運命の再会、そして・・・」 終わり
178 :
あずまんが名無しさん
:2003/05/27 00:51 ID:???
それじゃあ埋めてみよう
179 :
メジロマヤー←Sunday Silence
:2003/05/27 00:54 ID:???
よし!出番だ!!!
180 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/27 00:55 ID:teKu2oOM
ずさー。
181 :
メジロマヤー←Sunday Silence
:2003/05/27 00:55 ID:???
お題は何?「なまたまご」だって?
182 :
メジロマヤー←Sunday Silence
:2003/05/27 00:56 ID:???
>>180
じゃあ任せた。
183 :
ケンドロス
:2003/05/27 00:57 ID:6xh8ie36
>>180
バトンターッチ!!
184 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/27 01:02 ID:teKu2oOM
かいつまんでトピックを考えてみる。
「同じタマゴでも,ゆでタマゴとなまタマゴはそっくりだけど,
ぜんぜん中身が違う。ウチのクラスの女子もそうかも。
私(智)みたいに男性経験の無いなまたまごも,
誰かさん,少なくともよみではない男性経験のあるゆでたまごも,
みかけは一緒なのかな…。」
よし,コレでいこう!
185 :
なも
◆v4K6TB303w
:2003/05/27 01:18 ID:teKu2oOM
「こうやって回せば判るって教えてくれたのって,よみだったよね…。」
調理実習の時間,献立の一つであるカニタマの卵を割りながら智はつぶやいた。
小学校4年生の時に一度,自分の家のタマゴをいくつかゆでたまごにして,
それを冷蔵庫のタマゴ入れにいれるイタズラをしたら,
見事に智はおかあさんに頭を「おぼん」ではたかれていた。
どうしようも無くなったのでよみと一緒に冷蔵庫のタマゴがどれがゆでたまごで,
どれがなまたまごか判別する事になった。
当然,智は「全部食べればいいじゃん!」と言ってのけたので,
もう1発おぼんでぶたれていた。
半泣きの入った智を尻目に,よみはクルクルとテーブルの上で,
タマゴをスピンさせて躍らせていた。まるで,フィギュアスケートのように,
軽やかにテーブルの上を縦軸に回転しながら滑って行く。
やがてタマゴはリンクとは違い壁の無いテーブルの隅から外れ,
床へと吸い寄せられるように落ちていった。
「くしゃ…」
柔らかくタマゴのカラが割れる軽い音とともに,タマゴに一条のヒビが入った。
テーブルの高さは智の肩ほど,大体1メートルぐらいであろうか,
その高さから落ちても,タマゴはその楕円をわずかに歪めたにとどまった。
「まずコレだな。割れちゃったから食べちゃおう!」
「おい智!いいのか?おばさん,いいですか?」
私がそう聞いている間にも,もしかするとさっきタマゴを回転させている間中,
智は塩のビンを握り締めていたのだろう,あっというまにカラをむき,
そして雪原に子雪をまわせるかのように,塩をパラリとふりかけかじりついた。
満面の笑みを浮かべる智の表情は,かじった跡から見える,
黄色い,タマゴの黄身の中央に少しだけ残るオレンジ色とともに,
そのゆでタマゴが最高のタイミングで茹で上げられたことを証明した。
186 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/05/27 15:08 ID:???
>>146-148
の続き
4/6
なぜ私は滝野さんに惹かれるのだろう。
滝野さんと最初に会ったときは単なる馬鹿だとしか思えなかった。
でも、しばらく見ているうちにそれだけじゃないと気づいた。
滝野さんはいつでも思いつくままに行動していた。
あの暴走ぶりは計算してできることではないだろう。
普通じゃない。
だから水原さんも彼女と一緒にいるときは建前抜きに本音で語っていた。
二人がストレートに感情をぶつけ合う姿が羨ましかった。
その中に飛び込んで行きたい!
187 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/05/27 15:08 ID:???
5/6
私が失敗したのは、あの二人を理解していなかったから。
二人の仲を引き裂く事しか考えていなかったからだ。
あの二人は、利害を超えた素直な感情で繋がっている。
だから私も自分に素直になってただ飛び込んで行けば良かったのだ。
だから、もう迷わない。
私は、自分の欲しいものは必ず手に入れる。
ウジウジしているなんて、私らしくない!
そう決意して、立ち上がった。
188 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/05/27 15:09 ID:???
6/6
「滝野さん、水原さん、ごきげんいかが?」
昼食を済ませたばかりの二人に話し掛ける。
水原さんは怪訝そうな目で私を見ている。
滝野さんは敵意を剥き出しにして私を睨んだ。
私は怯むことなく、堂々と言い放つ。
「早速ですけれど私、あなたがた二人を友達にすることにしましたから。」
突然の言葉に二人ともあっけにとられている。
「最初っからこうすれば良かったのですわ!」
二人の肩に両腕をまわして、そっと二人に頬擦りする。
水原さんの柔らかい感触と滝野さんの体温が心地よい。
二人は逃げ出そうもがくけれど、しっかりと首を抱えているから逃げ出せない。
クラスの全員がイケナイものを見るような目で私たちをみつめてる。
「わ、私にはそんなシュミはないぞ〜!ホントだぞ〜!」
「私を巻き添えにするな!」
「あら、滝野さんったら照れちゃって!」
クラスの全員が私の行動に驚いている。
喧騒のなかで誰かが「百合組……?」とつぶやいた。
智「百合ちがう〜!」
暦「百合じゃねえ!」
189 :
ケンドロス
:2003/05/27 19:23 ID:6xh8ie36
続きキター!!この百合子ならアナザーストーリーに繋げても何の問題もないや
いっその事正式な続編にしちゃおうかな?(言葉遣いがちょっと違うけど)
しかし、逆襲ってこういう事だったのか(w
完全に裏をかかれました。
190 :
八八艦隊司令大阪さん
:2003/05/27 21:58 ID:???
>>184
妙に納得してしまいました。
191 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/05/27 22:22 ID:???
>>200
のお題は「妙に納得してしまいました」もしくは「榊ちゃんかえしてーかえしてー」で。w
192 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/05/28 15:25 ID:???
>>189
気に入ってくれて良かった。
百合子に関してはご自由に使ってください。
193 :
メジロマヤー←Silent Sakaki
:2003/05/29 01:22 ID:???
(CM中)
来週の日曜日は第70回日本ダービーです。
サラブレットの頂点に立つレースで勝利を収めるのはどの馬でしょうか?
…ってことで、あずまんがと微妙に関係のある競馬のSSを構想中。
194 :
ケンドロス
:2003/05/29 01:52 ID:f0Y9FvYg
>>192
お言葉に甘えて自由に使わして頂きます。
195 :
砂絵
:2003/05/30 16:50 ID:???
ばばんと出撃しちゃいまぁ〜す
196 :
Hector@楊制史
◆yQHECTorSk
:2003/05/31 00:25 ID:RRx8FGv.
進めてみる
197 :
白い大阪ブラック
:2003/05/31 00:26 ID:???
進まぬなら薦めてしまえ、ほととぎす
198 :
卯者
◆d25mCpewhM
:2003/05/31 00:39 ID:2Hgj6J3g
薦め!
199 :
卯者
◆d25mCpewhM
:2003/05/31 00:39 ID:2Hgj6J3g
よし
200 :
メジロマヤー←第70回 日本ダービー
:2003/06/01 03:05 ID:???
>>193
のネタがこけてしまったので、ここで別なのを書いてみるか。
201 :
メジロマヤー←Miscast
:2003/06/02 00:09 ID:???
>>200
を踏んだ記念のSS一丁あがり!
ある日のお昼休み、ちよは大阪が何かの本を読んでいるのを見つけ、そばに近付いた。
「大阪さーん、何を読んでいるんですか?」
大阪はその声に反応し、本を見つめていた表情をちよに向けた。ちよは大阪の顔を見た後、大阪が読んでいた本に目をやった。どうやら、ヘアーカタログの本のようだ。
「あっ、ちよちゃん。実は私もちょっと髪形を変えてみようと思ったんよ」
「へぇ、そうなんですか」
「この前、智ちゃんがバッサリ髪を切って、今度はちよちゃんがおさげの位置をちょっ
と変えたやんか」
大阪がそう言った後、ちよは少し下にずれた自分のおさげに触れた。
「ほんでなー、みんなイメチェンみたいな感じをしてるから、私もちょっと変えてみよ
うと思ったんよ」
「どんな風に変えてみたいと思っているんですか?」
「それが分からないから、本を見て研究してるんよ」
「おっ、大阪。髪型変えるのか?」
「へぇ、どんな感じにするんだ?」
智とよみが二人の会話に入り込んできた。
「まだ決まってへん。これから考えるんよ。どんなんがええと思う?」
「大阪も私みたいにバッサリ切ってみるか?スッキリするぞ」
智はそう言って自分のショートヘアの後ろ髪をかき上げた。
「ショートヘアかぁ。私、そんなに短いのは経験ないなぁ。それに、そんなに短くする
気はないんよ」
「そうか。でも、短くすると便利だぞー。シャンプーするのも楽だし、何か頭が軽くな
った感じがするからな」
「お前の場合、中身が軽いからそんなに問題ないだろ」
智がそう言った直後に、よみがボソッと呟いた。
「なんだとぉ。お前は自分が私みたいに短い髪をしても、『かわいい』って言われないか
らってひがんでるな?その点、私はお父さんに『かわいい』って言ってもらえるもんね〜」
「そうか。それはよかったな」
よみは智の挑発に乗らず、冷めた口調で言った。
「そうか。髪を切ると頭が軽くなる感じがするんか。だったら、榊ちゃんはどうなんや?」
大阪はそう言って、教室の片隅に座っている榊の方を見た。榊は神楽と話をしていた。
神楽は大阪が榊の話題をしていることに気が付き、榊を連れて大阪のところへ来た。
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