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20の倍数がSSを書くスレ
106 :
ケンドロス
:2003/05/21 01:57 ID:5sDu1nQs
THE FIRST CONTACT3
アレ以来私達は顔を合わすたびに嫌味を言い合っていた。
「あら、滝野さん今日も熱心に遊ぶのかしら?」
「水原さんこそ、今日もお勉強ですか〜?」
お互いに毒を吐いた後、そっぽを向く。そんな毎日だった。だけど、不思議と
悪い気はしない。そして、ある日あの事件が起こった。
私の事を嫌ってる奴がいた。当然、こんな性格だったのだからともでなくても
ムカついているのもいるだろう。しかし、そいつらはともと違い陰湿な手口を
使ってきた。
私はその日、係の仕事があって少し教室を離れていた。私が教室に戻ってきた
後、机がすごい事になっていた。机の上には何か落書きがしてあり、ご丁寧に
「死ね」だの「バカ」だの書いてあった。ゴミとかも置いてあった。
俗に言ういじめである。しかし、私は呆れるだけで特に何の感慨も沸かなかった。
クラスの連中が冷たい目で見るのも今に始まった事ではない。
ただ、ともだけは何かを考えこむような顔をしていた。
当然、こういうのは日を増すごとにエスカレートしていった。椅子の上に画鋲が
あったり、下駄箱に訳の分からないものを入れられたり、机を持ってかれたり・・・
さすがの私もこうしつこいと頭に来る。誰がやってるか見当つくだけに余計に腹立つ。
で、極めつけは事故を装ってバケツ一杯の水を被せてきた奴がいた。私が見当を
つけていた犯人『平井』だった。こいつは優等生だが、その裏で気に入らない奴を
徹底的に仲間と一緒に陰湿にいじめる奴だった。
「あ、ごめん水原。大丈夫か?」
こいつ、よくもぬけぬけと・・・その後ろでニヤついている平井の仲間。
もう我慢できずに殴りかかろうとしたその時、それより早くともが平井を殴っていた。
「せこい事ばっかしてんじゃねーよ!!バーカ!!」
ともの声が教室中に響いた。 (つづく)
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