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20の倍数がSSを書くスレ

205 :なも ◆v4K6TB303w :2003/06/02 21:09 ID:???
>>185 の続き〜。

「それじゃオマエはゆでタマゴを調理実習の成果として出すつもりなのか?」

 調理実習では智とよみが作っているカニタマの他には,
同じ調理台向かいでピーマンをみじん切りにしている千尋が作っているチンジャオロースに,
その脇でチンゲン菜のしたゆでをしているかおりんが作っている,
中華風スープが献立として並んでいる。

 そして隣の調理台では,智たちとは別グループになった榊が神楽に,
ちよちゃんが大阪につきっきりで,料理の指導をしている。
不器用な神楽はゆっくりと確実にニラを刻んでいる。
ちよちゃんは椅子にたって大阪に指導しながらタマゴを味付けしていく。
榊は神楽の様子を見ながらニンジン,タケノコ,赤ピーマンを,
大きさをそろえてみじん切りにしていく。

 智と,大阪と神楽が別に分かれたのには理由がある。
調理実習は4人1グループで評価されるのだが,
その4人のうち,もしも智と大阪と神楽のボンクラーズが同じグループに入れば,
実習作品は間違いなく失敗作が提出されるであろう。
そうなればタダでさえ単位が危ういボンクラーズがさらなる危機に陥る可能性だってあるし,
さらにはこのグループに入る誰か一人はボンクラーズのとばっちりを受ける事になる。

 ちよちゃんと榊,よみ,そしてかおりんと千尋は本能的にこれを察した。
5人のうち,誰かが犠牲にならないといけないシチュエーションを回避する方法,
それはボンクラーズを智と,神楽と大阪に分割し,
智をよみが,神楽を榊が,そして大阪をちよちゃんが,
マン・ツー・マンで指導/監視をし,小さいミスを一つ一つ確実につぶしていく方法,
調理実習を円滑に進めるにはこの方法しかなかったのだ。

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