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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
ここのコテハン達に一言!
430 :
へーちょ名無しさん
:2004/03/13(土) 01:33 ID:SBrLisYw
「韓非子」内儲説下・六微篇 8
斉の中大夫に夷射(いてき)という者がいた。王に侍って酒を飲み、酔いがひどくなったので退席して廊門に寄りかかって休んでいた。
そこへ足なえで門番をしている者が来て「足下、余ったお酒などを頂戴できませんか」とねだったが、
夷射は「しっ、立ち去れ、受刑者の分際で高官に酒をねだるとは何事だ」と言うと、門番は走って逃げた。
夷射が去った後に門番は廊門の軒下に水をまき、あたかも小便をしたかのように見せかけた。
翌日、王がそれを見とがめて「誰がここで小便をしたのだ」と言うと、門番が「臣は見ませんでしたが、
昨日は中大夫の夷射がここに立っていました」と答えた。王は夷射をとがめて処刑した。
魏王の臣の2人は済陽君(せいようくん)とそりが合わなかった。済陽君は偽って人に言い含め、
王命を矯めて済陽君を攻めることを計画させた。
王は人を遣わして、済陽君に「誰かに恨みを買っていないのか」と尋ねたところ、
済陽君は「遺恨沙汰は特にありませんが、かつて仲の良くない者が2人いました。
しかしここまでされるほどのものでもありません」と答えた。王は左右の者に尋ねたところ、
「まさにそのとおりです」と言った。そこで王は2人を処刑した。
中山の季辛(きしん)と爰騫(えんけん)とは互いに恨み合っていた。
司馬喜が新たに季辛と不仲になった。司馬喜はそこで密かに人を遣わして爰騫を暗殺した。
すると中山の君は季辛の仕業だろうと考え、季辛を処刑した。
431 :
へーちょ名無しさん
:2004/03/13(土) 01:35 ID:SBrLisYw
「韓非子」内儲説下・六微篇 9
荊王の愛妾に鄭袖(ていしゅう)というものがいた。荊王は新たに美女を得たが、
鄭袖は彼女に「王は人が口を覆い隠すことを甚だ好みます。王に近づいた時には必ず口を覆いなさい」と教えた。
美女は宮中に入り王にまみえた時、言われた通りに口を覆った。
王がそのわけを尋ねると鄭袖が「前から王の臭いが嫌いだと言ってました」と答えた。
王と鄭袖と美女が3人で座っていたときのこと、
鄭袖は事前に護衛の者に「王のお言葉があればすぐに実行しなさい」と誡めておいたのだが、
美女は王に近づくたびに繰り返し口を覆った。
王は怒り「こいつを鼻そぎの刑にせよ」と言い、護衛の者は刀を抜いて美人の鼻を切り落とした。
一説にはこうである。
魏王が荊王に美人を贈り、荊王はそれを甚だ気に入った。
夫人の鄭袖は王がその美人を寵愛していることを知ると、
自分はそれ以上にその美人を寵愛し、衣服からおもちゃまで欲しがるままに与えた。
王は「夫人は我が新人を寵愛していると知ると、これに目をかけて寵愛することが寡人よりも甚だしい。
これは孝行の子が親を養うのや、忠臣が君主に仕えるのと同じだ」と言った。
夫人は王が自分を嫉妬深いとは思っていないことを知ると、
新人に対して「王は甚だあなたを寵愛していますが、あなたの鼻だけは気に入らないみたいです。
あなたが王にまみえる時、常に鼻を覆うようにすれば、ずっと大事になされることでしょう」と言った。
新人はそれに従って、王にまみえるたびに常に鼻を覆った。
王は夫人に「新人が寡人にまみえるたびに常に鼻を覆うのはどういうことだ」と尋ねたところ、
「知りません」と答えた。王が無理強いすると、「このごろいつも、王の臭いをかぐのが嫌だそうです」と答えたので、
王は怒って「鼻そぎの刑にせよ」と言った。
夫人は事前に護衛の者に「王のお言葉があれば必ず命令に従いなさい」と誡めておいたのだが、
護衛の者は刀を抜いて美人の鼻を切り落とした。
432 :
へーちょ名無しさん
:2004/03/13(土) 01:37 ID:SBrLisYw
「韓非子」内儲説下・六微篇 19
晋の叔向(しゅくきょう)が周の萇弘(ちょうこう)を陥れるために手紙を作った。
そこには「萇弘が叔向に申し上げます。あなたは私のために晋君へお伝えください。
晋君とお約束したことは時期が来ています。速やかに兵を率いて来ていただきたい」とあった。
そしてこの手紙をわざと周君の宮の庭に落として急いで去らせた。
周は、萇弘が周国を晋へ売り渡そうとしていると思い、萇弘を罰して殺した。
鄭の桓公がカイを襲撃しようとした。
そこで、まずはカイの豪傑、良臣、弁智、果敢の士を調査して、それらを尽く姓名をあげ、
カイの良田を選んで賄い、官爵の名前を並べて書き記した。
そして、祭壇を城郭の外門の外へ設けて、そこへ捏造した文書を埋め、鶏と豚の血を塗って、
あたかも盟約があったかのように見せかけた。
カイ君はそれを見て内難であると思い、尽くそれら良臣を殺した。
桓公はカイを襲って奪取した。
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