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ラウンジキャラたちが活躍するおはなし
1 :
あず青労同大阪派教労委員会
◆uittKIMURA
:2003/07/15(火) 02:27 ID:WFyXYbLc
これだけ個性豊かな、すてきな方々・・・。
雑談すればするほど、雑談するだけではもったいない、と。
あずキャラがらみでも、ラウンジキャラだけでも結構でしょう。
ここのための書き下ろしでも、雑談の流れでできた誰かの小品でもいいと思います。
一人で全部書いてもみんなで続きを書いても面白いのではないでしょうか。
絵なら描けるよという方は、挿絵をどこかにうpして貼ってくださいまし。
なお、見知った相手同士なのでお分かりかと思いますが、
変な役で出す場合でも、その人のいい面も感じられる様な仕上がりを心がけましょう。
「これならネタになってもいい!」「もっと私を書いて!」
という出来を目指してがんばりましょう。
どうしても自信のない場合は、やられ役や変態の役は自分で引き受けるのが吉です。
なお、あずまんがモノだけど、あまりにも小品だったりネタに走りすぎたりで行き場がない、
というものもそうぞこちらで保存なさってください。
233 :
さかちー
:2004/02/07(土) 16:36 ID:???
すげえ面白いよ、これw
234 :
うさぢ
:2004/02/07(土) 20:47 ID:???
あさか師は食いしん坊キャラ ..._〆(゚▽゚*)メモメモ
ぽっちゃり系???
続編、マターリマターリでよろ〜
♥
235 :
タキノ13
◆MMMMMM.
:2004/02/08(日) 18:26 ID:???
お…おもしろいw
('A`) オレハシンダママカ
236 :
チョコラBB
◆BBBBN2
:2004/02/08(日) 22:01 ID:???
('A`) オレキケンジンブツデスカ
237 :
Mizuma
◆ICPOMk2.Mg
:2004/02/09(月) 01:47 ID:???
>>232-234
ありがとうございますヽ(゚∀゚)ノ
>>235-236
ごめんなさい('A`)ノ
238 :
Mizuma
◆ICPOMk2.Mg
:2004/02/09(月) 01:48 ID:???
あさか「よしっ、行くよおねーちゃん!」
アリアハンの城下町に、やたら上機嫌なあさかの声が響き渡る。
あれだけ食べておきながら、ケロリとした表情で先頭に立ち、
時々後ろを振り返ってはニコニコしてイイに声を掛ける。
イイ「おぉぉー…うっぷ…」
対して思いっきり酒に呑まれたイイは、
銅の剣を杖代わりにしてふらふらしながら彼女の後を追う。
チャリ「イイちゃんしっかりしろよー」
そう言ってイイを気遣いながらも
みなもチャリオッツはタキノ13の棺を担いで後に続く。
棺桶 「('A`)ノ オテスウカケマス…」
チャリ「とりあえず今日はイイちゃん家に泊めてもらうかー
ジューゾーを教会に連れて行くのは明日にしよう」
イイ 「ゔ〜…そうだなぁ。スマンタキノ」
棺桶 「('A`)ノ キニスルナ…」
イイ母「おかえりなさい、いい。王さまには キチンとあいさつできた?」
イイ 「うー、ん。まぁねぇー。うぇぇええ」
イイ母「そう。それならよかったわ。いいがあがってしまって
何か失敗をしないかと母さんは心配していたのよ」
イイ 「アハハ。どもどもぉー、うっぷ」
イイ母「でもいらぬ心配だったわね。イイはもうりっぱに1人前ですものね」
ともかく今日は疲れたでしょう。お友達もご一緒に、ゆっくり休むのですよ」
チャリ(´-`).。oO(泥酔して帰ってきたことには何も言わないのか…)
239 :
チョコラBB
◆GUNDAMps
:2004/02/09(月) 22:33 ID:???
>>221
でこんなものを作ってみた
http://hecho.s41.xrea.com/up/img-box/img20040209223045.jpg
240 :
タキノ13
◆MMMMMM.
:2004/02/09(月) 22:40 ID:???
>>239
ワロタw
241 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/11(水) 05:43 ID:???
疲れた身体をひきずり、家に帰る。
家には、妻が待っている。
彼は、懐から鍵を取り出し、扉の鍵穴にさしこんだ。
「あなた、お帰りなさい」
「めし」
彼は、出迎えた妻に一言申しつける。
妻はいそいそと食事の支度にとりかかる。
「ふろ」
食後、彼は妻に一言申しつける。
妻はいそいそと風呂の支度にとりかかる。
「セックス」
風呂上りの彼は妻に一言申しつける。
妻はいそいそと着衣を解きはじめる。
「仕事人間たる夫」と「良妻賢母たる妻」を演じる試みが、その家ではなされ
ていた。だが、夫が心の底では「仕事ができるかどうか」ではなく「単純に自
分が好きか嫌いか」で接して欲しいと妻に望んでいることも事実であった。(1/2)
242 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/11(水) 05:43 ID:???
寝床で、妻が彼に問うた。
「私、あなたのことを何も知らない気がする。あなたのことを教えて」
妻としては、勇気のいる発言であっただろう。【良妻】たるためには、夫の
ことを知る必要などない。ただ夫の命ずるままに自らの任務をこなせばよい。
彼女はそう教えられてきた。この問いを発するのに相当の逡巡があったことは
想像にかたくない。
問われた夫は、喜んだ。
今、妻は、自分を【夫】ではなく【人】として見てくれている。
なんとなく見合い結婚の道を選んで以来はじめて、彼は妻の自分に対する愛
情を感じた。
今なら、言える。今なら、自分のことがわかってもらえる気がする。自分は
仕事をするための道具ではなく、感情を持つ人間なのだと。いつも深夜にパソ
コンに向かっているのは、無機質な機械と記号のやりとりをするためではなく、
血の通う人間たちと交流をもつためであると。
そして、言った。
「ヒカ碁のヒカルで抜いた」 (1/2)
(あずラウンジ列伝「Mizuma伝」より)
243 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/11(水) 05:43 ID:???
彼は棋士の子であった。
幼い頃より、棋士としての教育を受けてきた。
棋士たるもの、常に自重し、驕ることなかれ。
棋士たるもの、常に大局を見て行動せねばならぬ。
彼にとって、その教えは足かせであった。
棋士でなくてもいい。自分の好きなように生きたい。なぜ、棋道の名門と世
にいわれる家の子として生まれたというだけのことで、人生を束縛されねばな
らないのか。
自由が欲しかった。
棋士の道を捨て、学問を志した。
棋士に学問など必要ない。必要なのは勝つための力と、精神力と、敵を敬う
礼節だけだ――父はそう言って子の志を否定した。
彼は激して父に言った。
「俺は、棋士になんかなりたくない。
家のためなんかじゃなく、自分のために生きたい」
長年彼の中で温めてきた思いを、はじめて父に伝えたのである。
そして、親子の縁は切られた。 (1/2)
244 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/11(水) 05:43 ID:???
故郷を離れて数年。
彼は、友からひとつのゲームを紹介された。
コンピュータとオセロを戦うゲームである。
自分は、棋士ではない。
彼の、一貫した思いである。
しかし、そのことと、勝負にかける思いとはまた別のものであった。
戦うからには、勝たなければならぬ。
彼に流れる勝負の徒としての血が、彼に勝つことを命じていた。
オセロに勝てば、対戦相手の女の子が服を脱いでくれる――
友は、そう彼に説明した。
しかし、彼にとって、勝利により得られる利益や名声といったものはまったく
無意味なものであった。勝つこと。それ自体が、戦いを生きぬいた者に対する
至上の価値であり、褒章であった。
やがて、彼はコンピュータに勝利する。
勝利の美酒に酔い痴れながら眺める幼女の裸体のグラフィックは、心地よい
ものであった。
後に、彼は語る。
「あれは、オセロに負けられない俺の性分からやってしまったというわけで」
彼は棋士の子であった。 (2/2)
(あずラウンジ列伝「さかちー伝」より)
245 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/11(水) 05:44 ID:???
「私と、結婚してくれる……?」
顔を赤らめ、彼女は問うた。
うつむいた彼女の頬を、夜の風が撫ぜる。
「……」
青年は無言。
彼女の声にどう反応するでもなく、歩道橋の下を流れるヘッドライトの列を
うつろな瞳で眺めている。
彼女はもう一度問うた。
「私と、」
「――僕は、結婚できないんだ」
彼の呟きに、彼女の問いは遮られる。
理由を問う彼女に、彼は返した。
「相手がいないから」
目覚めれば、自室にうつぶせ。
(あずラウンジ列伝「tsx伝」より)
246 :
ICPO@携帯で行こう
◆Genesis
:2004/02/11(水) 05:49 ID:???
禿げ藁(w
こんな朝から乙。
247 :
なも
◆RoRiKONI2M
:2004/02/11(水) 08:52 ID:???
>>245
ひでぇw
248 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/11(水) 11:19 ID:???
しどい・・・www
249 :
Mizuma
◆ICPOMk2.Mg
:2004/02/11(水) 11:21 ID:???
ヽ(`Д´)ノウワァァァン
某板のアレまで…_| ̄|○
250 :
大阪XP
◆KASUGAeee.
:2004/02/11(水) 13:04 ID:???
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!
キタ━―━―━―(゚∀゚)━―━―━―!!
キタ━━━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━━━━!!!!
キター*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)ノД`)・゚・。━━━!!!!!
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)゚∀゚)´-`)━━━!!!!
キタ━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)`Д´)-_-)冫、 )ノД`)=゚ω゚)━━!!!
251 :
さかちー
:2004/02/11(水) 14:38 ID:???
棋士の子なのかよ……
252 :
Mizuma@SL-C860
:2004/02/13(金) 18:13 ID:???
俺の名はタキノ13(サーティーン)。ラウンジではジューゾーなんて呼ばれて
みんなに親しまれてるが、本当は孤独でクールなスナイパーさ。
ほら、なんて言うの?普段は明るくふるまっていても、一人になると遠い目をし
て煙草をくゆらせるっつーか、そんなタイプ。うひょ、俺カコイイ!双子座の二
面性ってやつだな。よーし、今度ウェブの日記にこのこと書こっと。
さて、そんな孤独でクールでカコイイ俺だが、今グレィトに困ったことになって
いる。説明するとー、アリアハンに俺やイイやアチキやにゃもチャリさんがいてー…俺が死んでる。グ…グレィト。さすがにちょっと鬱になってきたぜ!
ともかく俺は死んじまったワケだが、そこはまぁゲームの世界の話。ちゃんと意識
は有るし、棺桶の外の音も聞こえる。しかし棺桶の中は真っ暗で何も見えないし、
全身がマヒして声ひとつ立てることもできやしない。いわゆる金縛り状態ってや
つだな。人間って暗いところに放置されるとおかしくなっちまうって話だからなぁ。早くなんとかしてほしいぜ。
…ハッ!そういえば俺はさっきから誰に話しかけているんだ!?グレィト!既に
俺は相当ヤバイ状況に陥ってると思われ。皆早く助けて!ジューゾー寂しくて死
んじゃうー。もう死んでるけどな!アヒャヒャヒャヒャ…
253 :
Mizuma@SL-C860
:2004/02/13(金) 19:54 ID:???
イイ「すいませーん、こいつ生き返してくださーい」
来た来た来たキターッ。長かったぜ!ついに我が復活の時が訪れたのだ!
神父「タキノさんをこの世に呼び戻すには、10ゴールドの寄付が必要です」
お、レベル1ならやっぱそんなモンか。ボラれるんじゃないかって少し心配してたぜ。
イイ「…」
おいっ!そこで何故黙るっ!
チャリ「あの…寄付金が足りないのですが少し負けていただくわけには…?」
神父 「残念ですが…」
うおぉぉぉ!どういうことだ!?何でそんなに貧乏なんだ!
イイ 「アチキが昨日あんなに食うからだぞっ!」
あさか「おねーちゃんが飲み過ぎたからだって!」
あ、あいつら…俺が生き返ったら絶対押し倒して…
あさか「そうだ!ルイーダの酒場で他のメンバー仲間にしたら?
これはいいアイデアかも!」
イイ「…あー」
ちょっとまってください!ちょっとまってください!
チャリ「ちょっと待てって2人とも、ジューゾーが可哀想だろ?
お金なら持ち物売ればなんとかなるって!」
おおっ!さすがにゃもチャリさん!グレィトに優しいぜ!
イイ「誰にしようかー」
あさか「あずみんはー?」
チャリ「…それはいいなっ!」
にゃーもーちゃーりーさーーーーんっ!
254 :
さかちー
:2004/02/13(金) 20:10 ID:???
早くもメンバー交代かw
255 :
タキノ13
◆MMMMMM.
:2004/02/13(金) 20:40 ID:???
<ヽ`∀´>ワロタw
('A`) ミズマサンハオレガキライナンダソウニチガイナイウツダシノウ
256 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/13(金) 20:45 ID:???
ワロタw
257 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2004/02/14(土) 07:21 ID:???
昼下がりのラウンジに突如響き渡る叫び声!
あさか「キャー! やめて!
たっ、すっ、けっ、てぇ――――!」
イイ「ウヘヘヘヘッ 私の名前はふたなり仮面
今日からオマエはオレの妹になるのだ!」
あさか「誰か――助けて――!」
トゥモルァ「待てぇーい!」
トゥモルァ「ラウンジショタ!」
はちはち「ラウンジロリ!」
さかちー「ラウンジロリ!」
ミズマ「ラウンジショタ!」
なも「ラウンジロリ!」
全員「五人揃って! ラウンジャー!」
トゥモルァ「さあ、今のうちに逃げるんだ!
早く逃げるんだァ!」
あさか「ありがと――ありがと――」
イイ「ちがう」
トゥモルァ「え?」
イイ「おまいらおかしいでつよ? 何?」
イイ「おまいら何?」
イイ「ラウンジャーじゃないだろ」
258 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/14(土) 13:09 ID:???
激しくワロタw
259 :
大阪XP
◆KASUGAeee.
:2004/02/14(土) 13:16 ID:???
キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!!!!
260 :
眠い名有り
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/14(土) 22:54 ID:???
ラウンジキャラ総集合のリレー小説でも書いてみようか。
どう思う?↓
261 :
Mizuma
◆ICPOMk2.Mg
:2004/02/14(土) 23:15 ID:???
総集合だと出せない人がションボリしてしまう。
それからこのスレは我々の馴れ合いの極致なので、
ageないほうが無難だと思われるわけですよ。
262 :
チョコラBB
◆BBBBN2
:2004/02/14(土) 23:31 ID:???
すーぱーさげ効かなくなっちゃったからね。
ageは慎重に。
263 :
Mizuma
◆ICPOMk2.Mg
:2004/02/14(土) 23:34 ID:???
効かないみたいですねー
264 :
タキノ13
◆MMMMMM.
:2004/02/15(日) 00:11 ID:???
おいおい…ageたらアレだろ…
265 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/15(日) 00:24 ID:???
上がっちゃったのか・・・ぁぅ
ここはsage進行で
266 :
あさか|ωT)
◆ATiKI
:2004/02/15(日) 00:55 ID:???
しばらく見てなかったらMizumaシリーズ?が始まってる!
ハゲシクワロタw
>>257
ラウンジャー!w
267 :
◆/GMS.NyAmo
:2004/02/15(日) 08:12 ID:???
・・・・・・こんなものがあったとわ・・・・・w
誰もまともじゃないDQ3
アッサラーム辺りで大変なことにw
268 :
あずみん
◆5619859402
:2004/02/15(日) 13:07 ID:???
昔は大阪板でコテハン総出のリレー小説とかやったけどね〜
あれは楽しかった
269 :
大阪XP
◆KASUGAeee.
:2004/02/15(日) 13:09 ID:???
あったなぁ・・・
270 :
◆/GMS.NyAmo
:2004/02/15(日) 19:27 ID:6rBOQhEs
ちなみに序盤お金に困った時はテキトーにキャラ作って身包みはぐのも手ですよーw
271 :
◆/GMS.NyAmo
:2004/02/15(日) 19:28 ID:???
うぅ、すまぬ。
ageてもーた・・・
272 :
tsx
◆SoINeAYUMU
:2004/02/15(日) 19:42 ID:???
キャラ作って身ぐるみ……
Wizardryでもあるなぁ(ぇ
273 :
Mizuma@SL-C860
:2004/02/15(日) 20:21 ID:???
→ジューゾーさん
嫌いだったら始めから登場しませんw
→あさかさん、にゃもチャリさん
うお、気づかれた。えーと、勝手にやらせていただいてますよー
274 :
Mizuma@SL-C860
:2004/02/15(日) 20:24 ID:???
あさか「それじゃあルイーダの酒場に行くよー」
棺桶 「('A`)ノ モウカッテニシロ……」
タキノ13は棺桶の中で、もはやどうでもいい気分になっていた。
そんなタキノの気持ちなどお構いなしに、3人は上機嫌でルイーダの酒場へ
向かっていく。
イイ 「ようやくこれで冒険が始められるな」
あさか「どっらっごらむー!ぱっるぷんてー!めっらぞーまー♪」
チャリ「あずみーん!ウフフフ…」
*「ちょっとちょっと!そこの人達!!」
ふいに呼び止められて、声のする方を向くと、
大きな看板を掲げた道具屋が目に飛び込んで来た。
<高価買い取り・格安販売 安心と信頼とまごころの道具屋 『百年の満月』>
声の主である道具屋の主人は、カウンターから身を乗り出すと、
興奮した面持ちで話しかけてきた。
* 「すまないがその箱を見せてくれないか!?」
イイ「あ、ああコレ?」
それは、今は亡きタキノ13が遺した秘蔵アイテム「ビンビン液100本パック」であった。
箱ごと手渡すと、道具屋の主人は熱心にそれを調べ始めた。
* 「おお!これはやはり、『ファイトいっぱつ』じゃないか!
まだ一般市場には出回ってないはずなのに!どこでこれを?それもこんなに沢山…」
イイ「ええっとコレはー」
* 「いやいやいや!言わなくてもいい!フッフッフ…あっしも商売人の端くれ。
お金になりそうな話なら、相手の後ろ暗い事情を突っついたりはしませんよ、へっへっへ」
チャリ(´-`).。oO(安心と信頼とまごころ…)
275 :
Mizuma@SL-C860
:2004/02/15(日) 20:25 ID:???
イイ「え?あの そういうことではなくてですねー」
勝手に黒い勘違いに突っ走る、道具屋の主人を制止しようとするイイだったが、
主人はイイの言葉を聞いておらず、勢いよくそろばんを弾き出す。
パチパチパチパチッ
* 「さて姉さん!こんなもんでいかがですか?」
イイ「この薬は友人が給料はたいて買ったものでしてー。勝手に売るわけには…」
* 「んもう!姉さんも上手いなぁ!じゃあこの値段でどう?」
パチパチパチパチッ!パチパチパチパチッ!
* 「さあどうだ!これ以上は上がらないよっ」
3人「おおおっ!」
思わず3人は歓声をあげる、そろばんに示されていたのは、
昨日勇者イイが、一国の王に貰った支度金の、何倍もの金額だったからである。
* 「見たところ姉さんたちは新米の冒険者だろう?
これだけの金があれば装備も整うし、ほら、後ろの棺桶。
そこの中の人も助けてあげられるんじゃないのかい?」
イイ「うーん…」
イイは、あさかとみなもチャリオッツ、2人と顔を見合わせると、
最後に申し訳無さそうにタキノ13の眠る棺桶を一瞥し、道具屋の主人にこう告げた。
イイ「う、売ります!」
* 「毎度アリィッ!」
主人はモミ手をしながらそう応じると、金庫から金貨を取り出してイイに手渡す。
* 「じゃあ姉さん、この事はお互い内緒にしましょうや
御上にバレたらコトですからね。あ、この薬草はサービスですよ
これからも、安心と信頼とまごころの道具屋『百年の満月』をどうぞよろしく〜」
3人は主人に薄笑いを見せつつ、いそいそと道具屋を後にすると、
路地の横で神妙な顔をしてお互いの顔を伺う。
1分間の静止時間の後に彼らが向かった先は、酒場ではなく、教会であった。
276 :
( ̄― ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/15(日) 23:44 ID:???
ノリで書いてみました。
277 :
( ̄― ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/15(日) 23:44 ID:???
学校の教室にて…
「おーい、起きろー、起きろー…」
一人の少女―イイ―が隣の男子―名有り―を起す。それもそのはず。彼は当番の仕事をすっぽかして寝てるのだから…
「えーい、起きろー!」
彼女はどこから出したのだろう、ハリセンで彼の頭を叩く。パシィィィン!と、威勢のいい音がするが、彼はまだ寝ている。
「まったく、起・き・ろーーーーー!!」
今度はバケツの水を思いっきりぶちかました。さすがの名有りもこれで目を覚ました。
「ん?あ、イイ。なんだよ?人がせっかく寝てるのに…」
「寝てるじゃないわよ!早く、当番の仕事してよ!」
「はいはいわかったよ。ところでイイ。」
「何?」
「やっぱりお前Sだな。」
パァァァァァン!
今日二度目のハリセンの音が鳴り響いた…
278 :
tsx
◆SoINeAYUMU
:2004/02/15(日) 23:45 ID:???
さげて……
279 :
( ̄― ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/15(日) 23:46 ID:???
>>278
ウボアー
280 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/15(日) 23:48 ID:???
普段からsageにしておくといい。
ageて怒られることはあっても逆はない
281 :
( ̄― ̄)。○(眠い名有り)
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/15(日) 23:49 ID:???
>>280
御意
282 :
Mizuma
◆ICPOMk2.Mg
:2004/02/16(月) 00:05 ID:???
このスレが好きだからこそsage
私のやっていることは他所様から見れば
痛いことは十分に自覚しているわけですよ
283 :
【王者】楊痣【皇帝】
◆5KxPTaKino
:2004/02/16(月) 19:54 ID:???
エェー
死んだ奴を酒場に預けたままいつのまにかクリアしてるってのはよくあるパターンだろう
284 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/20(金) 01:05 ID:???
あ、subject.txtを更新したから一気に下がったのか・・このスレ
285 :
大阪XP
◆KASUGAeee.
:2004/02/20(金) 02:59 ID:???
禍い転じて福となす?
286 :
あさか|ωT)
◆ATiKI
:2004/02/21(土) 02:00 ID:???
Mizumaさん期待してますよー
と、さりげなく催促してみるテスツ
287 :
◆/GMS.NyAmo
:2004/02/21(土) 11:23 ID:???
そして最終的にはうさぢさんの挿絵キボン
とさりげなく言ってみるテストw
288 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2004/02/22(日) 19:07 ID:???
ICPO「22才になりますよー」
ツインテール「私なんかもう32才だもんねー!!」
ICPO「…………」
ツインテール「ハッ!!」
というわけでICPOさん誕生日おめでとう。
289 :
ICPO@携帯で行こう
◆Genesis
:2004/02/22(日) 20:30 ID:???
(゚д゚;;)!
ありがとうございます、、、、、、
290 :
あずみん
◆5619859402
:2004/02/23(月) 02:17 ID:???
空腹は続く。お腹と背中がくっつくほどきりきりと染み渡って、
胃を締めつけるから、せめて周りには聞こえないように、私は
チキンラーメンをそのまま食べる。少しずつ、少しずつ。麺をかじる耳障りな音は、
孤独の音を消してくれる。酒のつまみにもなるしね。
万能ネギ? 半熟タマゴ? ハッ。っていうこのスタンス。
あなたたちはくぼみにタマゴを落としてはしゃいでいるみたいですけど(苦笑)、
私はちょっと遠慮しておく、だってもうふたなりだし。
ま、あなたたちを横目で見ながらカルーアのストレートでも煽ってますよ、
気怠く。っていうこのスタンス。
291 :
DQE
:2004/02/24(火) 00:57 ID:???
ここは城下町の教会の講堂。タキノ13の棺桶を持ち込み、3人は固唾を呑んで神父の
動作に注目していた。神父が厳かに呪文を唱えると、棺が一瞬、ボォとした光りに包まれる。
神父「タキノさんは無事この世に復活しました。さあ、棺を空けてみてください」
そういわれたものの、一度死んだ人間が生き返るなんて事はにわかには実感できず、
勇者一行は棺桶を遠回しに囲んだまま、躊躇していた。
イイ「じゃ、じゃあ空けるぞ…」
意を決してイイが棺桶に歩みより、蓋に手をかけた。
※「イインダイインダ、オレナンカ…」
イイ「うわっ!」
思わずピョンと飛び退く。
いやいや恐れるな。この中にいるのは、我が友タキノ13ではないか。
そう腹を決めてゆっくりと棺の蓋を開ける。
タキノ「ドウセオレナンカ、ミンナニキラワレテイルンダ、ウツダシノウ。モウシンデルジャーン。アヒャヒャ…」
イイ「おぉい、タキノー」
タキノ「アア、オレハ、ミンナノコトヲ、シンジテイタノニ…ショセン。ウワベダケノ、ツキアイダッタノカ…」
チャリ「ジューゾー、起きろー」
タキノ「コウナッタラ、グレテヤル。カミヲキンパツニソメテ、トイレデコッソリタバコヲスッテヤル…」
イイ「お前いくつだよっ!おぉい、生き返ったんだってばー」
タキノ「…え?」
イイ「目を開けてみなー」
あさか「刺すつもりはなかったんだけどねー、あの時はゴメンね」
チャリ「しっかりしろジューゾー。ほら、指は何本に見えるー?」
目を閉じたまま両腕に力をこめてみる。あれだけもがこうとしても、ピクリとも動かす
ことができなかった手が、スッと顔の上に持ち上がった。ゆっくりと目を開けると、ぼん
やりと、自分の両手が目に映った。やがて視界がはっきりしてくる。両手のしわが確認で
きたところで、揚げた手を降ろす。
こちらを見つめているのは、心配そうな3人の顔。タキノの視界が、再び歪む。
タキノ「うおぉぉぉぉぉぉんっ!みんなーっ!みんな大好きだぁぁぁぁぁああああ!!」
イイ 「落ち着け!落ち着けタキノーーーーーーッ!」
292 :
DQE
:2004/02/24(火) 00:59 ID:???
〜間幕〜
やっほー、アチキだよ♪なんつってなー!俺だよ、タキノだよ!残念だったな!
さて、俺が生き返ったところでようやく冒険が始められるワケだが…展開遅えよっ!
まだ一回も戦闘ないのに俺死んでるし!
本当に終わらせる気あるのかうわなんだおまえやめr
…ハァハァ…今グレィトに危険な話題に触れちまったらしいぜ…
そういえば今回の更新分から名前に「DQE」って書いてるが、タイトルみたいなものだ
と思ってくれ。ドラクエ+レベルEっていうマンガのパクリだかららしいぜ!グレィト!
あさか「さて、次回のDQEは『壮絶!タキノ13の最期』です。お楽しみに♪」
タキノ「また俺死ぬのかよ!」
293 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/24(火) 01:03 ID:???
おお、続きキタ
294 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/25(水) 21:46 ID:???
トイレデコッソリタバコワラタ
295 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/25(水) 21:54 ID:???
【Mizu魔君】 原作:水木しげる
エロイ ムサイ エロイ ムサイ
さあ バランガバランガヒカルの碁で抜こう
エロイ ムサイ エロイ ムサイ
ほら バランガバランガ僕らのMizu魔君
安梨沙のコラージュが君を狙っている
勇気を出すんだ カミングアウトはこれから
名無しじゃスルーのレスさえ祭られる
奇跡を呼ぶのはりばーすきっずの仲間さ
なもが叫べば「スジー(・∀・)スジー」
電波を呼ぶぜ 【☆彡バイジァオ!!☆彡】
手強いコテはうじゃうじゃいるぜ
ここにも( ´・∀・`)y-~
そこにもc⌒っ*゚ロ゚)っ
あそこにも (・∀・)
エロイ ムサイ エロイ ムサイ
さあ バランガバランガヒカルの碁で抜こう
エロイ ムサイ エロイ ムサイ
ほら ショタの脚が僕らのオカズだぜ
296 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/25(水) 21:54 ID:???
皆が雑談にいそしむラウンジの地下奥深く――
【悪魔】を呼び出すべく試みる一団があった。
暗い空洞に灯されたランタンのあかりに、地面に描かれた魔方陣が浮かび上がる。
「では、儀式をはじめようか」
大人びた顔の少年が言った。
彼こそ、【悪魔】を呼び出すべく古代魔術の研究にいそしむ張本人・Mizuma。
その風変わりな性癖から、皆は彼を【Mizu魔君】と呼称している。
その協力者・情報屋のぺけぽん。
もう一人の協力者・tsx。
この三人が、魔方陣を囲って得体の知れない呪文を唱えていたのである。
「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム――」
「われわれはもとめうったえたり」
「tsx君、そこは『われわれ』ではなく『われ』だ」
「す、すみません……_| ̄|○どうせ私なんか……」
「はーい、カットカット!」
どこからか声が響いた。
声のした方向に目を向けると、メガホンをもった青年がつかつかと歩み寄っ
てくるのが見えた。
「貧太はそこで『わりぃわりぃ』と照れくさげに言う!
そんなに落ち込んだりしない!」
「す、すみません_| ̄|○」
収録は続く。
297 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/25(水) 21:58 ID:???
【あずラウンジであった怖い話】
プロローグ
「今回、七不思議の特集をやろうぜ」
部長のあずみん先輩が言った。
「七不思議――ですか?」
僕は問い返す。
七不思議といえば、真実かどうかもわからぬ奇妙な話のとりあわせ。
いくらネタがないからといって、そのような怪力乱神を学校新聞のテーマ
として採用するのはいかがなものか、ヂャーナリストの端くれとしての自覚
に欠けるんじゃないか。
そう思ったが、なにしろ部長の権力は絶対だ。
部長は某代議士の息子で、おまけに阿須民流武道の伝承者ときている。
一介の平民たる僕がその決定に対してけちをつけようものなら、彼によ
る地獄の拷問が僕の未来に待ち受けているのは明白だ。
「あずみん先輩、それより、この学園のベストスール特集をやりましょうよ。
みなも・チャリオッツ氏とあずみ……おぶっ」
何やら口走ったケンドロス君があずみん先輩の手拳を顔面に食らい倒れた。
「この企画はぺけぽん、君に任せる」
「私が!?」
「なんだ、嫌だというのか」
「……いえ」
獣の瞳で僕を見つめるあずみん先輩に、僕は口答えすることができなかった。
298 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/25(水) 21:59 ID:???
そして、取材当日。
あずみん先輩が集めた七人の生徒が、新聞部の部室で待っている。
僕は、授業が終わると、急いで部室に向かった。
新聞部員たるもの、その職務にかけては迅速を旨とせよ。
あずみん先輩の持論である。
校舎と部室棟を隔てる渡り廊下を、急ぎ足で渡った。
『新聞部』と書かれた看板の掲げられた木製の扉を開けると、中に人の気配。
中央に位置するテーブルを囲んで、六人の生徒が椅子に神妙に腰かけている。
生徒たちは、部屋に入ってきた僕に一斉に目を向けた。
「君が、ぺけぽん君かい?」
眼鏡をかけ、髪を逆立てた大柄な生徒が僕に問う。
「はやく、始めましょう」
小柄で色白な黒髪の美少女が、取材を促す。
「まだ、七人目の人がきていないみたいですね……」
「ぺけぽんさんも到着したことだし、もう始めてもいいんじゃないですか?
どうせ数分後にはいらっしゃるだろうし」
僕がいうと、小柄で大人びた顔の生徒が物腰おだやかに提案した。
「それじゃ、始めましょうか」
大人びた顔の生徒の言葉にいささか安心して、僕は取材を開始した。
299 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2004/02/26(木) 06:14 ID:???
Mizu魔君が妙に良かった。
メフィストが誰なのか気になるが。
300 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/01(月) 23:31 ID:???
【あずラウンジであった怖い話】
――誰の話を聞こうか?
タキノ13
tsx
→ICPO@【☆彡バイジァオ!!☆彡】
Mizuma
さかちー
(・∀・)イイ!
301 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/01(月) 23:32 ID:???
第1周 一人目 ICPO@【☆彡バイジァオ!!☆彡】
「僕はICPO。3年I組に所属している。
ちなみに、パソコンのときはICPOは全角、携帯のときは半角だ。よろしく。
さて……。今度の学校新聞ではラウンジの七不思議の特集をやると聞いた
けど、僕はあまり感心しないね。七不思議というのは、みだりに凡人が取り
扱うようなものではないんだよ。
――君も感じているだろう? この部室に漂う異様な雰囲気を。
隙あらば祭りの餌食にしようとてぐすね引いて僕らを見守っているROMの
存在を。
それでも、君はこの企画を続けるというのかい?
悪いことは言わない、悲惨な目に遭いたくなければここで企画を中止する
のが賢明だね。
そして、代わりに『ミスターラウンジ』へのインタビュー特集をやろう。
さあ」
ICPOさんは、そう言うと、にこにこして僕の顔を見つめた。
「あの……どうかしたんですか?」
「ミスターラウンジのインタビュー特集をやるんだろう?
さあ、どしどし質問したまえ」
僕は呆気にとられた。
なんだ、この人は。
この人の気まぐれであずみん先輩の命令を無碍にできるものか。
302 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/01(月) 23:32 ID:???
「あの……七不思議特集をやるというのは新聞部での決定事項でして、急に
変更するわけには……」
僕がおずおずと発言すると、ICPOさんは突然不機嫌そうな顔になって言った。
「そうかい、僕がこれほど忠告してもこの企画を続けるというんだね。
……君の身にどんな不吉なことが起こっても僕は責任をもたないからな」
神妙な顔つきで念を押すと、おもむろにICPOさんは語り始めた。
「校門の前に、助六の像があるだろう?
あれは、夜中になると動き出してオセロ部の部室でオセロをやっているんだ。
終わり」
…………
「え、これで終わりですか?」
「うん」
ICPOさんはそっけなく答えた。
いくらなんでも、これだけの話では記事にならない。
「あの……、できれば、もう少し詳しい話を……」
「何だ、これだけでは不満だというのかい?
それじゃあ、とっておきの話を聞かせてあげよう」
ICPOさんは、そう前置きすると、一度深呼吸して話を続けた。
「この間、僕が連日の徹夜で疲労していたとき……
おじいちゃんが空をとんでいるのが見えたんだ。
終わり」
303 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/01(月) 23:32 ID:???
…………
「え、これで終わりですか?」
「うん」
ICPOさんはそっけなく答えた。
いくらなんでも、これだけの話では記事にならない。
「あの……、できれば、もう少し詳しい話を……」
「何だ、これだけでは不満だというのかい?
それじゃあ、とっておきの話を聞かせてあげよう」
ICPOさんは、そう前置きすると、一度深呼吸して話を続けた。
「この板で女性器の俗称を書き込み欄に入力すると……
何故か、全身に血液を循環させる器官を象徴する記号が表示されるんだ。
終わり」
…………
「え、これで終わりですか?」
「うん」
ICPOさんはそっけなく答えた。
いくらなんでも、これだけの話では記事にならない。
「あの……、七不思議の特集なので、もっと恐怖をかきたてられるような凄い話を……」
「何だ、これだけでは不満だというのかい?
それじゃあ、とっておきの話を聞かせてあげよう――とはいうものの……」
ICPOさんは悩ましげに首をかしげた。
「この話は、凄くまずい話なんだ。それでもいいかい?」
僕が頷くと、ICPOさんは気乗りしなさそうに話を再開した。
「部室棟の脇に、学校が経営している食堂があるだろう?」
304 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/01(月) 23:32 ID:???
ちょっと待て。何かいやな予感がする。
「あの……。それって、あそこの食堂のメニューは凄くまずいとかいう話じゃ
ないでしょうね」
僕が口を挟むと、ICPOさんは目を丸くして驚いた。
「何故わかった! ニュータイプか!?
君の察するとおり、あの食堂のめしはすごくまずい。
とくに、もやし炒めなんて脂っこくて食べられたもんじゃない。
あの味を想像すると恐怖をかきたてられる。あー、気分が悪い」
ICPOさんは、かのもやし炒めの味を思い出したのか、実に不快そうな表情
でぼりぼりと頭をかきむしった。
「ですから、もっと怪談めいた話を聞きたいんですが……」
「君もわがままだねえ」
ICPOさんはうんざりした顔で呟く。
……あずみん先輩は、どうしてこんな人を呼んだんだろう。
「それじゃあ、とっておきの話を教えてあげよう。覚悟はいいね?
夏のことだった。
僕が、遅刻寸前で慌てて三階にある自分の教室に向かっていたときのことだ。
けしからんことに、虫が僕の目の中に飛び込んできたんだ。
もう、痛いのなんの、泣いたね。
終わり」
…………。
「あの、それのどこが怪談めいた話なんですか?」
「階段、目、痛ッ! ……階段目痛! ……怪談めいた」
部室の温度が急激に下がった。
……あずみん先輩は、どうしてこんな人を呼んだんだろう。
305 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/01(月) 23:32 ID:???
「すみません、真面目に話していただけませんか?」
取材に費やせる時間にも限りがある。これ以上この人のくだらない冗談に
付き合っている時間はない。僕は、七不思議のひとつとしてカウントするに
値する怖い話を提供するよう、ICPOさんに要求した。
ICPOさんはしぶしぶ口を開く。
「2年に、ちよちよっていう生徒がいるんだ。
幼女好きで、野球好きなんだけどね。
そいつには、驚くべき秘密があるんだ。
なんと、そいつは一人でxreaのサーバーを8つも持っているんだ。
怖いだろう?」
…………。
次の人の話に移るべきか。
僕がそう思った矢先、ICPOさんが声高に言った。
「ああ、気がついたら6つもしゃべってたよ。
とっておきの話が残ってたんだがなあ……。
でも、これじゃあ僕一人で七不思議を喋ってしまうことになるね」
お?
とっておきの話が、あるのか。
これまでの話は七不思議としてカウントしないのはもちろんのこととして、
これから話される話が記事として採用するに値する話であったならば、この
人に対する取材も無駄ではなかったというものだ。
「是非、聞かせてください」
306 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/01(月) 23:32 ID:???
僕が頼み込むと、ICPOさんはにんまりと笑って口を開いた。
「実は、この高校には、新聞部なんて、ないんだ」
…………。
わけがわからない。
僕が諦めて次の人の話に移ろうとしたとき、入り口のドアが開いた。
七人目の人がやっと着いたのか。
声をかけるべくドアの方をふりむいたところ、そこに立っているのはあず
みん先輩だった。
「あずみん先輩?」
「おお、ぺけぽん。
我が鉄道研究会の次回の旅行イベントに向けてのプランは進んでいるか?」
そうだった。
僕は、鉄道研究会のメンバーだった。
プランを立てているうちにいつの間にか眠ってしまって、おかしな夢を見
ていたようだ。
307 :
ICPO@携帯で行こう
◆Genesis
:2004/03/02(火) 01:05 ID:???
こわぁ…
いや、むしろワラタ(w
うまいな。
学校の怪談ってゲームにこんなんなかったか?
308 :
さかちー
:2004/03/05(金) 03:59 ID:???
今回は、僕が旅先で出会った人の話を聞かせたいと思う。
「なんだ、またその話かよ。いつもそればっかじゃないか」
まあ、そう言ってくれるな。内容は毎回違うんだから。
今度の旅でもいろんな人に出会ったよ。一番印象深かったのは、
そうだな……いつも笑顔でいる女性だ。
「いつも笑顔? どういうことだ?」
どういうことも何も、言葉どおりだよ。いつも笑っているんだ。
病んでいるときも、泣いているときも、からかわれているときでも、
どんなときでも笑顔を見せてくれている。僕はその笑顔がとても素敵だと思った。
「それって、そんなにいいことか?」
僕には表情を作ることができない。僕にとってはすごく羨ましいことだ。
「そうか? 悲しくても、怒っていても、笑顔でいるんなら……
笑顔では何も伝わっていないってことじゃないか。
それはまったく表情がないのと、何ら違いがない。
むしろかわいそうだ。そいつは怒りや悲しみを表現できないんだから。
笑いたいとき以外は笑顔でいるべきじゃない」
309 :
さかちー
:2004/03/05(金) 03:59 ID:???
確かにそんな風に思えるだろうね。でも怒りや悲しみは言葉で表現できるよ。
僕だってそうしてるんだから。それにね、なぜだかわからないけれど……
ただ笑顔であるっていうだけで、こっちも笑っていたくなるような、そんな気持ちになるんだ。
笑顔っていうのはそれだけで人を明るくさせる。
「笑顔だからって明るいとは限らないだろう。暗い本性を隠すための笑顔だって
世の中にはある。ましてやそいつは笑顔以外にはなれないんだろ?
お前はその笑顔に騙されてるだけじゃないのか?
美人だったら結構簡単にだまされちまうだろ」
うーん、実はその人が美人かどうかってわからないんだ。
それどころか、男性か女性かもわからない。ただ、周りの人がその人を女性として
扱ってたから女性だと思っただけ。
「男か女かもわからない? お前、顔見たんだろ?」
いや、顔は見ていない。直接会ってすらいないよ。でも笑顔であることはわかるんだ。
「わけわかんねーぞ、お前の言ってること」
でも事実なんだからしょうがないよ。その人は顔を見せなくても笑顔を伝えることができる。
「どうやったらそんなことできるんだよ。そいつは一体何者なんだ?」
僕もよくわからない。でもみんなに慕われてる人だった。
名前は……『イイ』って呼ばれたから、それが名前だと思う。
「……変な名前だな」
うん、僕もそう思う。そうだ、その人には妹がいた。
その人はいつも泣いてるように見えるんだけど――
(了)
310 :
さかちー
:2004/03/05(金) 04:01 ID:???
こんな話を書くのに2時間かけた俺って……
311 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2004/03/05(金) 06:42 ID:???
(・∀・)イイ!あさか|ωT)
コレか!
確かにあの顔文字見てるだけで笑えるよなあ……。
312 :
花菱充博(・▽・)
◆aYUMUDPc
:2004/03/10(水) 00:35 ID:???
あの〜これ、雑談スレに落としたんですけど、こっちに移植しますね。
題名:アズマテリアル〜ラウンジの詩〜
退魔師であるイイとタキノはある洋館に向かう途中森に入った。
その洋館には未だ成仏できない人間霊たち、
そして生に対する憎しみの余りついには悪霊になったものが沢山いるらしい。
今回の依頼はその霊たちを浄化し、常人が使用できる状態にしてほしいということである。
常人から見れば森の中には木々がたくさんあるだけにしか見えない。
しかし、二人から見れば木々の間にはたくさんの霊がいる。
それも、通常なら動物霊が多いのだが、この森は例の洋館に近いのか
人間霊や悪霊が多かった。
313 :
アズマテリアル〜ラウンジの詩〜
:2004/03/10(水) 00:36 ID:MlkjDd/E
その時、前に1人の少女、薄桃色のワンピースを着て、
その上から赤いカーディガンを羽織った少女が歩いていた。
「!!!」
二人は絶句した。
まさかこの霊の巣食う森を生きている少女、
それもか弱そうな少女が1人で歩いているとは思わなかった。
(まさか……悪魔か!!!)
二人は彼女に接触しようとしたが、
彼女は二人に感づいたのか、風がその道を通るかのように颯爽と
走っていった。
314 :
アズマテリアル〜ラウンジの詩〜
:2004/03/10(水) 00:37 ID:???
二人は彼女を追いかけた……
しかし、いくら走ってもいない。
(……まさか、やはり霊か悪魔か……)
二人は走るのを止めた。
イイ「なぁ、ジューゾー、いなかったよな?」
タキノ「そうだな、でもまあいい、洋館に近づいた。」
しかし、その背後に「誰か」が忍び寄る。
二人もそこらの常人ではない。退魔師である。
霊を見るのは、視覚だけではなく、気配で見ている。
二人は「誰か」の気配に気づき後ろを振り向く。
あの少女だ。
315 :
アズマテリアル〜ラウンジの詩〜
:2004/03/10(水) 00:56 ID:???
場の空気がしばらく張り詰め、月夜の静寂が訪れた……。
二人はもし彼女が悪魔だったらと考えて、
戦闘体制には入れるよう身構えた。
彼女もなぜか少し身構えた。
場の静寂を破ったのは少女のほうだった。
少女「あなたたち、どうしてアチキの後ろをついてきたの?
なぜ追いかけてきたの?」
静寂を破る言葉は些細な言葉でも衝撃が大きい。
イイはその衝撃に飲まれてしまった。
イイ「い、い、いや……君を……」
しかし、自分を「アチキ」と呼ぶ少女は追撃をかけてきた。
アチキ「あ〜分かった。アチキを誘拐するつもりでしょ!!!
この誘拐犯!変態!エロ!イカレポンチ!ビンビン液!!!」
そういうと、彼女は走り去った、彼らの向かう方向に……。
316 :
花菱充博(・▽・)
◆aYUMUDPc
:2004/03/10(水) 01:10 ID:???
もちろんイイとタキノは驚きの余り言葉が出ない。
イイ「な、なぁ、ジューゾー。あの子大丈夫かなぁ?」
ジューゾーの顔色が赤くなっていた。怒っている証拠だ。
タキノ「……あの女……もうシラネェ。」
イイ「まぁ、そりゃ、ビンビン液ってあんたのこうぶt痛ぇ。」
タキノ「次言ったら洋館に放ってくぞ!!!」
頭を殴られたイイとビンビン液と言われ怒っているタキノは更に歩き出した。
洋館がある、そして彼女が走った方向に。
317 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/10(水) 04:46 ID:???
【あずラウンジであった怖い話】
――誰の話を聞こうか?
タキノ13
tsx
了ICPO@【☆彡バイジァオ!!☆彡】
Mizuma
→さかちー
(・∀・)イイ!
318 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/10(水) 04:46 ID:???
第1周 二人目 さかちー
「はじめまして。俺はさかちーといいます。
2年O組に所属しています。よろしく」
黒髪の小柄な美少女が言った。
一人称が「俺」なのは、男ばかりの環境で育ってきたために違いない。
「怖い話、ねえ……。
俺はもともとそういうのはあんまり好きじゃないんですけど、あずみん先輩に
頼まれたからには、協力しないわけにはいかないからなあ」
そういうと、さかちーさんは、細い顎の先に掌をあてて少し考える様子を見せ
たが、やがて顔をあげて話を続けた。
「俺、レンタルビデオ屋でアルバイトしてるんです。
それで、よく夜中に店内にひとりきりになることがあるんですけどね。
夜のビデオショップはそこはかとなく不気味ですよ。
誰もいない店内に、静かに流れるクラシックのBGM。
カウンターで手持ちぶさたに時間の過ぎるのを待ってると、色々な妄想が頭を
よぎってしまうんです。
みるちーとゆかちゃんが、プール脇の更衣室で……おっと。
そんな話はおいといて……
店内に並ぶビデオテープの量は膨大です。
背の高い棚にぎっしりつまったテープたちが、無言で俺を見下ろしている。
疲れててぼんやりしてるときなんか、よく、棚がこっちに迫ってくるような
感じがして、はっとさせられることがしばしば。勿論、気のせいなんですけどね。(1/6)
319 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/10(水) 04:46 ID:???
まあ、そんなことは俺の眠気の産物ですから、別段怖い話でもないんです。
でも、最近、すごい奇妙な体験をしたんですよ。
うちのビデオのラベルは、11文字までしか文字が印刷されないんです。
だから、タイトルが11文字以上の作品は題名が省略されます。
たとえば、『ドッキリ盗撮動画集 女子校生生撮りパラダイス』ならば、
『ドッキリ盗撮動画集 女』までしか表示されない、というわけです。
だから、『劇場版 ウルトラマンコスモス』の場合、……どうなるかわかりますか?」
僕が意表をつかれて黙りこんでいると、さかちーさんは笑って話を続けた。
「すいません、ちょっと話がわき道にそれましたね。
俺が体験した怖い話というのは、その夜勤のときの出来事なんです。
その夜も、俺はひとりで店番をしてました。
掛け時計のさす時刻は11時前。
そんな時間にビデオなんか借りに来る人もそういないし、返却されたテープの
整理もとっくにかたづいたしで、俺は閉店時刻を待ちながらぼーっと炉百合SS
のネタなんかを脳内で練ったりしていたわけです。
何かが目の前を横切ったような気がして、はっとしたんです。
あれ、お客さんかな、って。
うちの扉は、誰かが入ってきたときにチャイムが鳴るようになってるんですが、
ぼんやりしてたから聞き逃したのかもしれない。
それで、店内を見回してみたんですが、誰もいないんです。 (2/6)
320 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/10(水) 04:47 ID:???
おかしいな、と思って、一応棚の列の後ろを覗いて確認してみたんですよ。
でも、誰もいない。
でも、確かに、さっき目の前を誰かが横切ったんです。
暖簾で仕切られたアダルトコーナーが、唯一まだ調べてない箇所でした。
だから、俺はそっと暖簾をあげて中を覗いてみたんです。
でも、誰もいない。
棚の後ろ側にもまわってみましたが、誰もいないんです。
俺の気のせいか、疲れてるんだなと思いながらレジの方に戻ると――
いたんです。
レジの向こう側に、小さな女の子が立ってました。
俺と目が合うと、目を線のようにしてにこにこ笑って、
『おねーちゃん、あそんでー』
と言ってきました。
こんな時間にこんな場所にこんな少女が――と、訝しく思いました。
そこで俺はその子に訊いてみたんです。
『こんな時間に何してるの? お母さんとかはいっしょじゃないの?』
そしたら、その子は言うんです。
『あと30分したら迎えに来てくれるって』
今考えると、レンタルビデオ屋に子供を待たせるなんて変な親だな、と思うん
ですが、そのときの俺は別段不思議にも思わずに、その子の母親が迎えに来るま
でいっしょに遊んでやろうと言ったわけです。女の子は喜びました。 (3/6)
321 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/10(水) 04:47 ID:???
『それじゃあ、これで遊ぼうよ』
そう言って、女の子は、カウンターの下からオセロの盤をとりだしました。
俺もオセロは得意なほうだったので、
『おねーちゃんは強いぞぉー』
とか言って相手になったわけです。
一戦目は、彼女が勝ちました。
ひとしきり子供らしく喜んだあと、にやりと笑って
『それじゃあ、一枚服を脱いで』
と言ってきたんです。
負けた者が一枚ずつ服を脱ぎ、先に裸になった者が負け――それがルールだと
その子は言い張りました。
そんな馬鹿なルールがあるか、と俺は思っていたんですが、気がつくと俺の上
着が消えていて、俺は上半身Tシャツだけになってる。
不思議がる俺に、彼女はもう一度勝負を挑んできたんです。
二戦目は、俺が勝ちました。
少女のセーターが空中に消えました。
三戦目は、彼女の勝ち。
俺の靴が消えて、俺は床に素足で立たされました。
四戦目も、彼女の勝ち。
俺のシャツが消えて、俺は上半身ブラだけになってしまいました。 (4/6)
322 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/10(水) 04:47 ID:???
こんなときにお客さんが来たらどうしようと、俺はめちゃめちゃ焦りました。
一刻もはやく服を着たかったんですけど、不思議なことに、脱いだはずの服が
辺りに見当たらないんです。
こうなったらとっとと決着をつけて服を着るしかない。
俺は決心して、手加減なしで彼女に挑んだんです。
俺はその後三連勝しました。
彼女の靴が消え、シャツが消え、スカートが消えました。
残るは、かわいいクマのキャラクターがプリントされたピンクのパンツだけです。
そして、八戦目が始まりました。
一手目、白の石を裏返した後、ふと彼女の顔を見たところ――
彼女の顔がどろどろに融けてるんです。
ただれた皮膚がだらりと垂れ下り、眼窩から押し出された目玉がぎょろりと
こちらを向いています。石を裏返している間も、彼女の目は盤を見ていないん
です。歯茎までむきだしになった口からは赤い舌、熱い息。黒く焼け焦げた頬
からうっすらと覗く白い骨。
その顔が、じっと俺を見つめながらオセロを打ってるんです。
逃げ出したかった。
でも、駄目なんです。
足が動かないんです。
一手、一手、盤を石が埋めていくたび、彼女の顔の崩れ方はひどくなり、俺と
彼女の顔の距離は狭められていく。彼女の吐く熱い息が、俺の頬にかかってくる。
早く、早く終わらせたい。一秒でも早く終わらせて、このゲームから解放され
たい。その一心で、俺は必死になって盤を見つめ、黙々と石を裏返し続けました。
そして、最後の角を自分の石で埋めたのです。
黒石にはさまれた彼女の白石を、震える指でひとつひとつ裏返していきました。
白かった盤が、みるみるうちに黒く染まっていく。
最後の一枚を裏返したとき、少女は、腹の底から響くような声で言いました。
『私の負けね……』 (5/6)
323 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/03/10(水) 04:47 ID:???
パンツが消え、そして同時に少女の身体も空中に消えていきました。
張り詰めていた心のたががふっと緩んで、俺はそのまま床に倒れてしまったのです。
閉店時間にやってきた店長に助け起こされ、俺は意識を取り戻しました。
おかしなことに、俺はちゃんと制服を着ていて、先ほどまでカウンターの上に
あったはずのオセロ盤もどこかに消えている。
俺は、さきほどの少女のことを店長に話しましたが、てんで聞いてもくれませ
んでした。貧血起こして倒れて夢でも見てたんだろう、もっと健康管理には気を
つかえ、と、逆に叱られてしまったんです。
気になった俺はあとで調べてみたんですが、あの店の建っているところには
昔、共働きの両親とオセロ好きの女の子の三人家族が住んでいたらしいんです。
そして、女の子が留守番してるときに火事が起こって、逃げ遅れた女の子は死んで
しまったとのこと……。
あの子は、仲間が欲しくて俺をオセロに誘ったのかもしれない。
もし、俺が負けて裸になってたら、彼女に連れて行かれてしまってたかもしれない。
そんな風に、思うんです」
「これで、一応、俺の話は終わりです」
さかちーさんは語り終えた。
「それも君の夢だったんじゃないの?」
大人びた顔の生徒が口を挟む。
「夢だったら、ありがたいんですけどね……。
俺のバイト仲間も、見たらしいんですよ。彼女を。
『なんか変な女の子がオセロ勝負を挑んできたよ!』ってメールが、夜中に俺の
携帯に届いたんです。
それ以来、そいつはバイトに顔を見せてないんです。電話しても出ないし。
きっと、負けて連れて行かれたんですよ……
おかげで、俺が夜勤にあたる頻度が増えてしまって……いつまた彼女が現れる
かとひやひやしてます」 (6/6)
324 :
◆f.SwudF.K6
:2004/03/10(水) 04:55 ID:???
!!!─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─!!!
私は それが 大好きです。 I like you.
超キテル。超がむばれ。
325 :
(・∀・)イイ!@E2000
◆EEE802ToMo
:2004/03/10(水) 06:58 ID:L2ORP9zM
>>300-306
今更だが劇ワロタ
326 :
(・∀・)イイ!@E2000
◆EEE802ToMo
:2004/03/10(水) 07:01 ID:???
あぁぁぁ………
327 :
(・∀・)イイ!@E2000
◆EEE802ToMo
:2004/03/10(水) 07:05 ID:???
>>308-309
これもワロタ
うまくオチがついてるw
328 :
(・∀・)イイ!@E2000
◆EEE802ToMo
:2004/03/10(水) 07:12 ID:???
>>317-323
細かいネタがしっかり入ってるなぁ…w
女子校生とか
レべルタケー
329 :
元旦
◆PnREmjlnKo
:2004/03/10(水) 07:16 ID:???
がんがれー
330 :
さかちー
:2004/03/10(水) 08:51 ID:???
>>327
どうもです。
>>317-323
つっこみどころありすぎて困るよ、もう!(w
331 :
さか
:2004/03/11(木) 15:31 ID:Dj80AKSI
あ
332 :
新羅
◆cELmiiQ4q.
:2004/03/13(土) 01:20 ID:???
good luck.
333 :
DQE
:2004/03/14(日) 02:11 ID:???
武器屋「いらっしゃいませ、何かご要望はありませんか?」
タキノ13の力いっぱいの抱擁を受けた勇者一行は、彼の持ち物を内緒で売って作った
金を手に、町外れの武器屋に来ていた。
あさか「ねー武器屋さん。こんなショボい装備じゃなくてもっと良いやつ置いてないの?」
武器屋「申し訳ございません、このあたりで手に入るものでは、この品揃えが限界でして」
チャリ「まあ、最初の街じゃあしょうがないよ。それに4人分の装備だからそんなに余裕
があるわけじゃないしね」
タキノ「お?おじさーん。そこの奥にあるごっつい剣はなにー?」
武器屋「ああ、こちらは先程、お城の護衛兵を引退なさった方が、売りに来たものです」
タキノ「それいいじゃーん、なんか格好いいし。売ってクレクレくださいなー」
武器屋「中古品でも良いというのなら構いませんよ、はいどうぞ」
タキノ「やったぜ!グレィト!」
タキノ13は、はがねのつるぎを装備した。
イイ「それじゃあ、オレたちの装備も適当に見繕ってもらおうぜー」
タキノ「あ、ゴメンなみんな…なんか俺だけ高い装備買っちゃって。勝手だったよな…」
イイ「いっ、いやいいんだよタキノ!気にするなよ仲間だろぉ」
チャリ「戦士は戦いの要めだからな。装備にも一番気を使わないと、ねぇ」
タキノ「…みんなアリガトな、やっぱ仲間っていいなぁ、うぅ…」
あさか「だってそのお金はそもそもタキノのうわなんだおねーちゃんやめうぐっ!」
刹那の手刀。イイは手早くあさかを片付けると、気絶した彼女を笑顔でみなもチャリオ
ッツに押し付けた。
チャリ「ちょ、ちょっとイイちゃん…」
イイ「おんぶしときー、大丈夫軽いから」
あさか「…きゅう…」
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