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ものすごい勢いで雑談スレ60人目のウルトラマン

148 :安梨沙:2003/05/17 20:56 ID:eHH56wNE
鶏の首を切っても胴体だけで走るらしい。
これは百聞にしかず、絶対自ら見るべきものだと、確信した。

早速、鶏小屋から親に見つからないようにこっそりと1羽
拉致した。縛ってしまうと意味がなくなるので胴体を押さえつけ、
鋭い鎌の安全カバーをはずした。
勢いよく振りかぶる。瞬間、鶏を押さえつけていた手を離す。
死神の鎌は鶏の魂を奪い取った。
鶏の首からは間欠泉のように、勢いよく血が上へ上へ昇り、柱を形成した。
うっかりするところだった。
ここは肝心な所ではない。首無し鶏の行動がみたいのだ。

それは真実だった。首無しのそれは生前と変わらぬまま、
ジタバタジタバタしていた。だが、それも30秒もしないうちに
事切れた。首から形成していた柱も無くなっていた。
血が無くなったのだ。時計で云えば電池が切れたのと
同じく、原動力の消失。時計は、電池を入れなおせば動き出すが
生物はそうはいかない。時計ではただの停止だが、
生物のそのことを当然ながら「死」と表す。

うっとりとして真紅に染まった死体を見つめていた。
掃除をしなければと考えたが、コンクリートに付着した血は
取れるものでもあるまい。ただただうっとりと眺めていた。

血を見る殺傷体験はそれが初めてでその体験が今
拳銃をこめかみに向けられているのと関係があるような気がした。

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