ものすごい勢いで雑談するスレ　その734

799 ：伯爵：2006/10/30(月) 00:24 ID:???

きっと神学達のところに、ちょっとはすっぱっぽい女が現れたに違いない
そんで神学メンバーはガムとかくちゃくちゃ噛みながら出迎えたに違いない

「おい。ハクい、ねーちゃんがきてるぜ」
「何しに来たんだよ」
　嘲笑にもにた歓迎の中、彼女はにこりともしないで。
「ドラムスを探してるんだろ？　」
「ドラムスゥ？　」
「おいおい、冗談は辞めてくれよ、プッシーキャット！！　」
「ギターの代わりなら、してやってもいいぜ」
　けれどそんな侮蔑でしり込みするような奴は、ロケンロールの世界じゃ生きていけない。彼女は冷笑して。
「ギターは辞めとくよ。あんたらのコックじゃ、ピックにも物足りないね」
　と言ったに違いない。そうしたら、周囲の連中が青筋を立てて怒ったに違いない。それを神学が手で制して。
「そんだけ言うんなら、口だけやないな？　そんならやってみて」
　と促したに違いない。

　そして嵐のような演奏。彼女の熱演に、見開き4ページくらいつかった迫力があったに違いない。

「どうだった？　」
　汗ばむ彼女のところに、気難しい顔をした神学が近寄っていく。一瞬、不安そうな表情になる彼女。でもぐっと目に力を入れて神学を見返す。
　その気の強さに神学は、ニヤ、と笑って。
「オーケー。合格だ」
　すっかり熱気にやられていたメンバーは、拍手でもって新メンバーを迎えたに違いない。そんな中彼女は。
「取り分は？　」
「ああ。俺たちが7で、あんたが3でいい。契約料として、手始めに20000＄」
「ワオ！　そんなに？　」
「不満か？　」
「ううん。早速入用だったから。サンキュー。ボス」

　そんで、実は彼女は、無一文の状態だったことを後から知ったり。その彼女が元サイキッカーだったり、バンドがFBIに狙われたり、巨大化した実験用のラットと闘ったり、そんなロケンロールな出来事があるんだろうな。

　とりあえず、俺にも10000＄くらい、よこせ。神学