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今コピーしている物をペーストする part2
130 :
へーちょ名無しさん
:2005/03/18(金) 09:31 ID:???
幼い頃に父が亡くなり、母は再婚もせずに俺を育ててくれた。学もなく、技術もなかった
母は、個人商店の手伝いみたいな仕事で生計を立てていた。それでも当時住んでいた
土地は、まだ人情が残っていたので、何とか母子二人で質素に暮らしていけた。
娯楽をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作りの弁当を持って、近所の河原とかに
遊びに行っていた。給料をもらった次の日曜日には、クリームパンとコーラを買ってくれた。
ある日、母が勤め先から愛知万博のチケットを2枚もらってきた。俺は生まれて初めての
万博に興奮し、母はいつもより少しだけ豪華な弁当を作ってくれた。
会場に着き、チケットを見せて入ろうとすると、係員に止められた。
弁当は持ち込み禁止だった。飲食店で一人1000円は払ってチケットを買わ
なければいけないと言われ、帰りの電車賃くらいしか持っていなかった俺たちは、外の
ベンチで弁当を食べて帰った。電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら、
母は「母ちゃん、バカでごめんね」と言って涙を少しこぼした。
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