物凄い勢いで雑談するスレ　470

890 ：八八艦隊司令大阪さん：2004/06/29(火) 23:16 ID:???

飯を炊いていると知らない女がテーブルについていた。

「誰だお前は」
「つまり貴方は私が誰なのかを知りたいのですね？」

釜のフチで、吹き出た泡やお湯が焼ける音がする。

「そうだ　お前は誰だ」
「それじゃあ私はお米の妖精です」

吹き零れたモノが焼ける臭いがしてきた。

「つまりお前は自分がお米の妖精だと言いたいんだな？」
「つまり私は私がお米の妖精であることを貴方に伝えたのです」

部屋中が蒸し器のように、酷い湿気と暑さに包まれる。

「お前の言いたいことはよくわかった。しかし世の中は証明がなければダメなんだ」
「それじゃあ証明しますから釜の蓋を開けてみてください」

言われた通りにすると、濃霧のような湯気の中に、水分を含みふっくらと炊けた女がいた……
振り返ると、そこにさっきまで座っていた女の姿はなかった…