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とりあえず物凄い勢いで雑談するスレ434番目

970 :なも ◆RoRiKONI2M :2004/05/21(金) 09:59 ID:???
>>960
「あー」…。

 いまだに,アタマにもやのようにまどろみがかかる。
窓からさしこむ陽光は強く,朝のさわやかさを際立たせる。

 乱れる赤毛を後ろへそろへ,ちよちゃんは忠吉さんに挨拶する。
だけれど,ちよちゃんの目の前には忠吉さんの白い体は見えない。

「あれ…?」

 ふと横を見ると…すやすやと,無邪気に寝息を立てて寝る黒髪の少女。
その見慣れた寝顔で,ちよちゃんは思い出す。

「そうだ…昨日大阪さんの家に泊まったんだ…。」

 途切れた記憶をたぐりよせて,回想に浸る。
初めて友達の家に泊まった夜…そして大阪さんとベッドをともにした夜…。
甘い記憶を味わいながら,大阪さんの顔を眺める。

 「大阪さん,朝ですよ…。」

 寝相の良い大阪さんに,ちよちゃんは,お目覚めのキスを送る。
まるで,白雪姫にきちづけをする王子様のように…。

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