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物凄い勢いで(メタルオーバー)雑談スレ 408 ゲインオーバー
265 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/04/23(金) 02:15 ID:???
鏡に映っていたのは……
そこにいる彼女は。
「(・∀・)イイ!」
そう、(・∀・)イイ!その人だった。
小説の中とおなじ、皇族にしては質素だけど、十分に華やかで、
しかし喪服とおなじ黒を基調としたワンピース姿で。
間違いない。
私がイメージしているふたなり姫そのものだ。
灰色だけど、水分を存分に含み、艶のある若い髪。
豊かなボリュームを持つ髪はいま、例の黒いリボンが解かれて
ストレートとなり、私の後方に垂れている。
そのリボンはおそらく、枕元にあったものだろう。
瞳はルビーのように真っ赤で、その色は宝石図鑑で見た深い紅色。
それはルビーの中のルビー、ピジョンブラッドだった。
宝石そのものを象眼したような顔の造形はしかし、私そのものだ。
身長もおなじくらいというより、まったく同等。あたりまえだ、
(・∀・)イイ!は私を投影した姿だからだ。メガネは付けてないけど。
なのに妙に美しく見えた。神秘的で、どこか無国籍な感じがする。
どこの国の人だろう、と想像してみるが、どうも想像しづらい、
そんな感じだ。東アジア系だと言われればおそらくそう見えるし、
欧米系だと言われても、ラテン系やアラブ系だと言われてもそう見えるだろう。
ありえないのはふたなり系ぐらいのものだが、
エジプトやシリア辺りまでなら大丈夫かもしれない。
夢のようだった。
あまりにも夢物語だ。
空想と現実の区別がなくなっている。
私のしゃべっている言葉は、物語の中では自然に交わされているものだろう。
日本語として表現されているのは便宜上のことで、
外国文学の和訳も当然それとおなじ理屈だ。彼ら彼女らは、
その物語が誕生した国において、英語やフランス語、
そして中国語などでしゃべり、考え、行動しているのだ。
私はどうやら、自分の小説が現実になってしまっているという、
おそろしい奇跡というか事件のまっただ中にいるようだった。
「(・∀・)イイ!」
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