物凄い勢いで（メタルオーバー）雑談スレ　408　ゲインオーバー

250 ：うちゅー ◆ZzAZUxozdw ：2004/04/23(金) 02:05 ID:???

　伯爵くんはいつ勉強してるんだろう。
私の視力は低空飛行なのに、伯爵くんはなんとまあ、三・〇らしい。
　まるで信じられないから、ちょっと勉強を邪魔してやるみたいな嫉妬心で、
動物のように懐いてやった。
「わからないよー、おしえてー、伯爵くーん」
「頼むから泣きそうな顔をするなよ。ほらほら、今回はどんな問題だい」
「うん……これー」
　最初は確信犯だったのが、いつのまにか依存症になってたのが不覚だった。
言葉も退行してしまっていたし。
　でも、だいぶ伯爵くんに甘え、教えて貰ったので、
公私で得をしたと思う。彼氏彼女としてのつき合いはまったくなかったけど、
周囲から勝手に公認カップル扱いされていたので、
伯爵くんに悪い虫が寄ることもなかったし。
　ただ、認識としては甘かった。卒業式には会場の体育館から出て五分後には、
伯爵くんは上着はおろかシャツまでことごとくボタンを奪われ、
あられもない胸板を晒して、崩れた髪を直しながらくしゃみをしていた。
校庭の桜散る中で、頼もしいとはいえない痩身の半裸姿は、
格好良いとは言えないけれど、戦いの跡という感じで、
私にとってはなぜか自慢でもあった。