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Ψ 本 Ψ

1 :読書家な女の子と仲良くなりたい ◆HISUIGLeas :2003/10/19(日) 18:42 ID:???
「本は心を豊かにします。広大な知識の海です」

読書の秋と云う事で、その日読んだ
「本のタイトル、感想」等を此処に綴ってみては如何でしょうか。

41 :へーちょ名無しさん:2004/02/08(日) 21:16 ID:???

                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/i      ト、_人
                〉─────〈 ヽ     ノ    `ーァ
               l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ, \  く 許   (
               l/二二二二二\ \ ̄   )  可  ゝ
               / ;(━.● ━); \\ \  く    す  >
               ヽヽl=\┃ /≡l6) > > j   ∠    る \
                 \彡(.o ) ミ ;l //'"´    丿    _l⌒
   从 人人     (\_`フ⌒   ̄ハ _ノ       ⌒Y \|
 く  逝  ゝ    ⊂Y(( ィ) ) / |
  )  っ (         `ーァ'彡 ´   ト、
 く  て   ゝ        / o/     |  \
  )  よ  (        / /  ノ    ト、 _)ーっ
 く.  し   ゝ       ん〜个ー'⌒ ーく  ゝ_り
  ) !   (     ノ / _ノ⌒ー〜1⌒\
  ⌒ v ⌒v´  <_,ィ⌒ヾ  ァ ⌒〈 : : ::ソ
                 /   ゞ(    \/ , '⌒ 、
              /   /  \    Y⌒vヘ \
           /    /     \    / `く_) ))
           ,   /       `ー '    ー '
            /   /
         /   /
           /   /
    , ⌒ 、  /   /
   v⌒ 、 X⌒ヽ/
    ヾ三N ヽ /
     ヾ三)_ノ

42 :tsx ◆SoINeAYUMU :2004/02/08(日) 21:45 ID:???
>>41
意図はともかくAAワラタ

43 :あさか|ωT) ◆yBgp4yWs32 :2004/02/09(月) 23:28 ID:???
>>34
流れを読まずに発見!!

44 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2004/02/18(水) 06:27 ID:???
往復1時間2分の座れる電車通勤。おかげで忙中も読書することだけはできる。

*金子勝「月光仮面の経済学」
雑談スレなみのものすごい早さで何が何だか分からなくなって行く、
金融危機以降の経済政策や金利・為替、そして物価や雇用といった経済現象。
その背後にあるもの含めて分かりやすく読み解きながら、「無責任世代」という本当の元凶を描き出し、
私ぐらい以下の若い世代に「叩くところや盛り上がるところが間違っている」と指摘する。
しかし、著者が「正義もまた控え目でなければ危険だ」と書く通り、中高年特有の説教臭い熱さは比較的少ない。

論旨に好き嫌いはあると思うが、世の中の「なぜ」が断片的にであれ見えるところがこの本の値打ちだと思う。
結論に賛成でなくとも(と言っても否定するにはそれなりの勉強がいるが)読む価値はある。
解説の対象になったり論理展開に使われたりしている事象は、事実通り。というより私にとって真新しい事は特にない。
しかし、それらがすりかえにならない範囲内の分かりやすい例えで語られており、同じ教える身として悔しいぐらいすいすい読める。

ただ、(このへんが学者らしいが)ユーモアのセンスがないのにユーモラスなネタを盛り込んで書こうとしているところがあり、
これがために、誠実な部分がこびている様に見えてしまうのが玉に瑕。

とりあえず文庫なので、電車内やノートパソコンを広げた机、授業中の教室などで読むのには不自由しないかと。

45 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2004/02/19(木) 03:54 ID:???
*村上龍「13歳のハローワーク」(幻冬社)

著者名を見て「職業という切り口を使った、自分探しのための読み物」ぐらいに思い、
普通の文芸書ぐらいのサイズを念頭に置いて探したが、ない。
同僚が「家の近くの本屋で見た」というので買ってきてもらうと、サイズは中ぐらいのフォトアルバムほどもあり、かつ分厚い。

そして中身も、題名通りローティーン向けとはいえ、れっきとした実用書。
著者が好奇心を重視しているため「好きなもの別」に索引が作られ、その好きなものとつながりがある職業が並んでいる。
とにかく、数が多い。一つの職業ごとの文章は短いが、職業の概要とそれで生計を立てることの難易度、
必要な適性やどういうところで何を勉強すればいいか、といったことは必ず触れてある。
私も初めて聞く様な職業がいくつもあった。
ともあれそうしたものが、各職業分野や働く事自体の今日的状況を端的につづったコラムを挟みつつ、延々と続いている。

この本の一番の価値は、率直なことだ。
子ども向けの職業の本というと、一応その仕事の苦労する点などを書きつつも、
「あなたにも可能性はあるはずだから頑張って」式に勧めて終わる。
ましてや、社会から見たその職業の功罪、などという記述は皆無だ。
しかし、そうした事がこの本にはある。たとえば「政治家」の項では、
『権謀術数や異常な体力は(この職業に)必要(なもの)』と認めた上で、
『世の13歳が目指すような職業ではない』と、非常に正直だ。
圧巻なのは、『特別編・好きなものが書いていなくてがっかりした子へ』という章があること。
『戦争が好き』『銃が好き』『ナイフが好き』『エッチな事が好き』など、
世の大人たちが蓋をしたがっている方向の「好奇心」とも向き合い、分析の上で適職を提案する。
(もちろん、戦争が好きだからといって軍人をすすめるという単純なものではない)
『なにもしたい事がなく、ぼーっとしているのが好き』という項もある。

46 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2004/02/19(木) 03:55 ID:???
(私も反省する側だが)教師や親というものは概してこの『特別編』にある様な言葉を聞くと、
「それは異常だ」と考え、世間体もあるのか有無を言わせず必死にこっち側へと引っ張ろうとする。
上に書いた「建前しか書かない職業の本」にも言えることだが、
「子どもは純粋で何も知らないもの」という思い込み、あるいはそうあるべきだという願望が大人をそうさせている。
では彼らがその「純粋な何も知らない子ども」に何を教えるのかというと、
「いい学校に行って、いい会社に入りなさい」というなんとも抽象的な道徳を、しかしものすごい執着を以て実践させようとするばかりだ。

しかし本当は子どもは、大人が思っているよりも(大人にとって都合の悪いことを)知っている。
世の中はもとより、両親の夫婦仲や教師同士の力関係といった事も、実によく観察できている。
だがそれでいて、物心つかぬうちから親に囲い込まれる様に大事に育てられるものだから、親の意向に従うというところから抜け出せない。
結果として、何がしたいか分からない子どもだらけになってしまい、
小学校ではなく高校に勤めている私が「自分が何をしたいかを決め、目指せる人間に」というのを仕事のテーマにしなければならない有様だ。

ようやく「子どもの意識に追いついた仕事探しの本」が現れた、と快哉を叫びたくなった一冊。
と同時に、何も考えられない、願望はあるけど悲観してしまってそれと向き合えない、といった方ならば、
高校生以上であっても、十分応えられる本でもある。

47 :あず青労同大阪派教労委員会 ◆ttKIMURA :2004/02/19(木) 04:02 ID:???
最後に、前書きで筆者がこの本の意義を語っている部分から。
『正確な情報を豊富に与えるのが大人の仕事で、あとは子どもが選ぶのにまかせるのが大事』
あくまでも一般論だが、現状は、まるで逆だ。大人が変に子どもの面倒を見すぎである。

親の勧めるままに従って失敗しても、親は責任を取れない。
しかし意識下であれ親のせいにすることはできてしまうから、いつまでたっても立ち直れない。
反面、自分で選んだ道で失敗して自分で責任を取ることは、非常に納得が行く。
誰のせいにもできないから、自分で次を見つけていける。

好きな進路に進むべく親とケンカし続けた日々はつらかったし、
最初の仕事で挫折して帰ってきた時もつらかったが、
それで今があることを思うと、その十倍つらくても良かった、と思う。

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