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1 :
読書家な女の子と仲良くなりたい
◆HISUIGLeas
:2003/10/19(日) 18:42 ID:???
「本は心を豊かにします。広大な知識の海です」
読書の秋と云う事で、その日読んだ
「本のタイトル、感想」等を此処に綴ってみては如何でしょうか。
2 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2003/10/19(日) 18:43 ID:???
漫画でもいいの?
3 :
tsx
◆SoINeAYUMU
:2003/10/19(日) 18:44 ID:???
>>1
本とは、どんな本でもいいのですか?
雑誌はまあ、ちょっとアレだとして、漫画だとかは?
4 :
ICPO@携帯で行こう
◆Genesis
:2003/10/19(日) 19:11 ID:???
文学作品は今春樹しか(゚听)ヨンデネ(ぉぃ
ウルジャンなら昨日立ち読みしたけど、、、、
まぁなんか読んだら書くか・・・・(感想って苦手なんだよな
5 :
タキノ13
◆SEED.
:2003/10/19(日) 19:12 ID:???
昨日「トリコロ」買いましたよ
6 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/10/19(日) 19:13 ID:???
グインサーガ92巻 復活の朝
もはや百巻に迫るシリーズ物の最新作ですが、
相変わらずの描写の細やかさには安心感があります。
ファンタジー物は描写にウソっぽさを感じるとそれだけで
興ざめしてしまいますが、この作者の文章を読んでいくと
次第に主人公たちの居る光景が眼前に浮かんできます。
そんな舞台のなかで活躍するおなじみのキャラクターたち……。
ヴァレリウスは今回も苦労してますし、イシュトヴァーンは戦場を
求めてウズウズしております。悪役のグラチウスですら最近は
親近感を覚えるくらいです。
はたしてグインは何処へゆくのか?
百巻を目前にしてなお続きが楽しみな一冊と言えるでしょう。
7 :
読書家な女の子と仲良くなりたい
◆HISUIGLeas
:2003/10/20(月) 00:38 ID:???
まあ、何でも有りと言う事で。
今日は「焦茶色のパステル」を数ページだけ。
8 :
◆5619859402
:2003/10/20(月) 00:50 ID:AW1TEz9Y
「ねじまき鳥クロニクル 第1部」
電車の中ぐらいしか読む時間が取れん
9 :
メジロマヤー
◆xSrSaKAKI6
:2003/10/20(月) 01:18 ID:???
アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」を読んでいます。
10 :
読書家な女の子と仲良くなりたい
◆HISUIGLeas
:2003/10/21(火) 02:19 ID:???
「焦茶色のパステル」岡嶋二人
競馬もののミステリー。乱歩賞受賞作。
序盤はスピードが遅いものの、後半の加速さは素敵。
競馬に関しては無知でも、解説的なものも判り易いので、まる。
受賞作は良くも悪くも安定しているのと、この作者の作品を
二度と拝めないのが難点か。
「完全自殺マニュアル」
知的好奇心だけが満たされた。聖者の書。
11 :
Mikozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)
◆HISUIGLeas
:2003/10/22(水) 02:29 ID:???
「R.O.Die」1〜4、「R.O.Dream」
漫画。読書狂にとっては最高かと。
「遠野物語」柳田邦夫
マヨヒガの章だけ。勿論と言うかなんと言うか、
水月に影響されたのは云うまでも無い。
「脳男」首藤瓜於
100ページ。
12 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2003/10/22(水) 17:23 ID:???
「日本の童貞」(渋谷知美、文春新書)
日本の近代から現代にいたる【童貞】に関する言説を集め、
日本社会における【童貞】概念の変遷及びその底流にある社会的事象を論じる【童貞概論】。
なんていうか――すっげー……
すっげー面白かった。
13 :
読書狂の女の子と仲良くなりたい
◆HISUIGLeas
:2003/10/24(金) 00:20 ID:???
「脳男」首藤瓜於
ケッ作。病院に爆弾が仕掛けられるまでの流れが、間違い無く遅い。
もう一寸、テンポが有っても良いかな。
14 :
読書家な女の子と仲良くなりたい
◆HISUIGLeas
:2003/10/25(土) 23:27 ID:???
「慟哭」貫井徳朗
幼女誘拐事件を追う警察と新興宗教に嵌っ
て行く男の織り成す話。交互に展開されるので
タネが判る人には判ってしまうかもしれない。
宗教加入の理由で「慟哭」、ラスト1ページで「慟哭」。
「闇ばこ」黒田研二
「ばこ」は「パンドラのはこ」のはこ。
闇は全てをを照らす。面白かったのに放置していた自分が恥ずかしい。
15 :
読書家な女の子と仲良くなりたい
◆HISUIGLeas
:2003/10/28(火) 00:20 ID:H6rmldJE
昨日から読書週間な訳で。
「24人のビリーミリガン」
「笑ってジグソー、殺してパズル」
16 :
◆5619859402
:2003/10/28(火) 20:14 ID:a1jQbVpk
「ねじまき鳥クロニクル」
電車の中でマターリ読み進め
17 :
あず青労同大阪派教労委員会
◆ttKIMURA
:2003/10/30(木) 04:01 ID:???
喜びながらもどこかとまどったままだったシーズンを終え、読み直してみた本。
「阪神ファンと仏の心」(ひろさちや 小学館文庫)
野球ファンならずとも、ムダに必死になっている自分に気づき、
ダメな部分も含めて「自分はコレでいいんだ」と思える一冊。
18 :
メジロマヤー
◆xSrSaKAKI6
:2003/11/09(日) 02:39 ID:???
吉村達也のミステリーものは結構読みやすいので、早い人なら1日で読めますよー。
19 :
なも
◆zQyv8380ig
:2003/11/09(日) 05:51 ID:???
「取材学―探求の技法」 加藤 秀俊 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121004108/
古〜い本ですが薄くて読みやすくて,なおかつ「取材とは?」という,
創作に必要なエッセンスが凝縮されている本です。
2次創作やる人にオススメ。
20 :
メジロマヤー
◆xSrSaKAKI6
:2003/11/12(水) 00:54 ID:???
「MISSING」(本多孝好)を読みました。
短編小説集なので初めて読む人にも読みやすいかと思います。
ただ、読んだ後で気分が滅入る可能性があります。
21 :
Mizuma
◆ICPOMk2.Mg
:2003/12/24(水) 00:17 ID:???
「黒冷水」
興味を持ったのでハードカバーの本を久しぶりに買う。
心理描写が非常に優れていて、よく回りの人物を観察しているなと感心。
文章の流れが気に入らなかったり、展開に不自然さを感じた。
アニメオタクを見下す表現が多々。これで作者自身がオタクなら大したものだろう。
22 :
弥生安梨沙
◆HISUIGLeas
:2004/01/25(日) 03:36 ID:???
「マルドゥック・スクランブル」読み中。
身体に大量の乳房を持つ男や体中に陰裂を持つ男とか。
グロいけれど、これぐらいなければSFではないか。
23 :
◆5619859402
:2004/01/26(月) 21:50 ID:ywiTDkK6
芥川「歯車」
文面から伝わってくる覇気にある種の恐怖のようなものを感じながら一気に読む。
形容するには僕の語彙が及ばない気がする。
「レキシントンの幽霊」
「走れメロス」
相変わらず通学の電車でマターリ読み進めちう。
24 :
伯爵
:2004/01/26(月) 22:11 ID:???
西城秀樹のおかげです
森奈津子
とてもおすすめ
25 :
あさか|ωT)
◆Achiki.
:2004/01/27(火) 23:26 ID:???
マンガですけどー
「最終兵器彼女」1〜7巻
絵描きの端くれとして将来こんな物語が描けたらいいな・・・と
思う反面、もう二度と読みたくないような、そんな気持ちになりました・・・。
正直に痛い描写が多すぎるってのもあるけど、
それ以上になにかを感じたような気がします。
26 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/01/28(水) 09:59 ID:ROyenhug
鳥獣戯画は、ちょっと古いけどすんげえお薦めの漫画でっせ。
なあに、ほんの1000年ほどや。
27 :
眠い名有り
:2004/01/28(水) 20:01 ID:???
シネマ版学校の怪談
夏の愛読書です。。
1〜4までありますが、はっきし言って映画よりもイイ!
28 :
木工ボンド
◆wcP99.usPA
:2004/01/30(金) 20:16 ID:???
『シャイニング』
スティーブンキング原作のホラー小説。
映画から入ったのですが、独特な臨場感を覚えました。
「理性の眠りは怪物を呼び覚ます」(だったかな?)
『ブラックジャック語録』
ご存知ブラックジャックの名言集みたいなもの(?)です。
まだ読み始め。
明日は漫画の立ち読みをしてくる予定です。
20世紀少年とMONSTER、浦沢漫画にハマりました。
29 :
ICPO@携帯で行こう
◆Genesis
:2004/01/30(金) 23:11 ID:???
Gauge Theories of Storong, Weak, and Electromagnetic Interactions
…いや、ジョークです。
30 :
ICPO@携帯で行こう
◆Genesis
:2004/01/30(金) 23:13 ID:???
綴り間違ってる… なぜだ!
31 :
amns
◆FqzSak5tNk
:2004/02/05(木) 20:36 ID:YzdroPK2
『心理学化する社会』(斎藤環)
神楽学氏のご推薦により、遅まきながら読了。
ひきこもり問題を世に広めた他、サブカルチャーにも造詣の深い
(あずまんが大王ファンでもあるらしい)精神科医である斉藤氏が、
創作や社会評論の場において近年顕著な「心理学化」の傾向について論じた著作。
通俗化した「トラウマ語り」の、浅薄な図式性に対する批判は傾聴する価値あり。
(実際にはどんなトラウマがどう人に影響するかなどは事前予測不可能なものだし、
また本来、トラウマとは当人が自ら明示的に説明できるようなものではないという)
とりわけ、近年、少年犯罪などを語る際に濫用される安易な「精神分析」が
一種の娯楽性と共犯関係にあることに対しては、厳しい批判の目が向けられる。
「いまや僕たちが求めているのは、理解不可能だが物語化しやすい他者としての犯罪なのではないか」
難解な専門用語の類も少なく抑えられており、読みやすい一冊。
32 :
神楽学
:2004/02/05(木) 23:42 ID:???
『心理学化する社会』(斎藤環)
amnsさんの紹介にあやかって、私が注目した部分は、ひきこもりに関する一連の議論です。
「外から見れば集団現象に見えて、実は個人がてんでにそうした行動をとっていただけ」(175頁)
ひきこもりに対する日本のマス・メディアの取り上げ方もスキャンダラスなので、
あたかも日本全国に多くのひきこもる人物が存在するように見えてしまう。
そして、短期間のうちに一斉に注目を浴びることは、ひきこもりに対する興味が失せるのに
要する時間も短くなってしまう。このような現象はまさにファッション(流行)であろう。
ひきこもる人物は今も昔も一定の割合で存在しているように思われるが、それをネタにして
面白おかしく紹介するメディアの姿勢が、ひきこもる人物が多数存在しているという幻想を
生み出していると考えられる。
他にも「監視カメラの存在をちゃんと知っているが、なぜかその存在を忘れている」(206頁)という
「マクドナルド化」(東浩紀氏なら「動物化」)を詳述している点にも注目したい。
*ミシェル・フーコー『監獄の誕生』・・・自分の行為をいつどこで見られているか分からないから、
自己の行動や欲望を規制する。これに対して、見られていることを忘れている「マクドナルド化」は
脱近代(ポストモダン)の現象である。
33 :
amns
◆FqzSak5tNk
:2004/02/06(金) 02:11 ID:???
>それをネタにして面白おかしく紹介するメディアの姿勢が、
>ひきこもる人物が多数存在しているという幻想を生み出していると考えられる。
もっとも、その「幻想」を生み出すことに斉藤氏その人が意図的に
かかわってきたことは、一応書き添えておいた方がいいでしょうね。
その部分(175-176頁)に書かれているとおり、
「ひきこもりを定義し、100万人いる、今や社会現象だなどといった、
実感はあるが根拠に乏しい言説を普及させることで、当事者に
『ひきこもっているのは自分だけではない』と思わせる」こと、
言ってみれば、個人の問題だったひきこもりを「集団現象」に仕立てて
スポットライトを当てることこそ、斉藤氏の戦略だったわけですから。
私としては、それは評価すべきことだと思います。
>ひきこもる人物は今も昔も一定の割合で存在している
のが事実でも、それがメディアに広く認知されなければ社会的訴求力を持つには
至らない、というのは、確かに身も蓋もない事実ではありましょうから。
(私の知る限りでは、斉藤氏の師である稲村博氏が1989年に著した「若者・アパシーの時代」
でも、既に事実上のひきこもり事例は多数紹介されています)
34 :
うちゅー
◆ZzAZUxozdw
:2004/02/07(土) 19:34 ID:???
【プレゼント DVD
特典ちよ父】
35 :
ふぁいちょ
◆Mahoro
:2004/02/07(土) 19:34 ID:???
ちゃうねん ↓
36 :
眠い名有り
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/07(土) 20:06 ID:???
DVDならほしいけどな。。↓ドゾー
37 :
◆5619859402
:2004/02/07(土) 20:28 ID:???
>>35-36
お前ら人様の善意にケチつけてるようにしか見えんぞ
38 :
眠い名有り
◆CRIUZyjmw6
:2004/02/07(土) 20:35 ID:???
>>37
いや、そういうつもりじゃなかったんだが…
スマソ
39 :
ふぁいちょ
◆Mahoro
:2004/02/07(土) 20:38 ID:???
>>38
ホントにそんな つもりじゃなかったのですが・・・・ すみません。
うちゅーさん 私の書き込みに不満を感じた方々本当にもうし分けなく思っております
40 :
う
:2004/02/07(土) 20:46 ID:???
>>37-39
つーか「当たり」が出っきるまでスルーされるのわかっとんねん。
大阪板1周年のときと異なり、すべての投下内容を先に明かしてるのは、
ゲーム的要素を高めるため。最後の「当たり」が投下されたとき、
どーなるやろ。
41 :
へーちょ名無しさん
:2004/02/08(日) 21:16 ID:???
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/i ト、_人
〉─────〈 ヽ ノ `ーァ
l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ, \ く 許 (
l/二二二二二\ \ ̄ ) 可 ゝ
/ ;(━.● ━); \\ \ く す >
ヽヽl=\┃ /≡l6) > > j ∠ る \
\彡(.o ) ミ ;l //'"´ 丿 _l⌒
从 人人 (\_`フ⌒  ̄ハ _ノ ⌒Y \|
く 逝 ゝ ⊂Y(( ィ) ) / |
) っ ( `ーァ'彡 ´ ト、
く て ゝ / o/ | \
) よ ( / / ノ ト、 _)ーっ
く. し ゝ ん〜个ー'⌒ ーく ゝ_り
) ! ( ノ / _ノ⌒ー〜1⌒\
⌒ v ⌒v´ <_,ィ⌒ヾ ァ ⌒〈 : : ::ソ
/ ゞ( \/ , '⌒ 、
/ / \ Y⌒vヘ \
/ / \ / `く_) ))
, / `ー ' ー '
/ /
/ /
/ /
, ⌒ 、 / /
v⌒ 、 X⌒ヽ/
ヾ三N ヽ /
ヾ三)_ノ
42 :
tsx
◆SoINeAYUMU
:2004/02/08(日) 21:45 ID:???
>>41
意図はともかくAAワラタ
43 :
あさか|ωT)
◆yBgp4yWs32
:2004/02/09(月) 23:28 ID:???
>>34
流れを読まずに発見!!
44 :
あず青労同大阪派教労委員会
◆ttKIMURA
:2004/02/18(水) 06:27 ID:???
往復1時間2分の座れる電車通勤。おかげで忙中も読書することだけはできる。
*金子勝「月光仮面の経済学」
雑談スレなみのものすごい早さで何が何だか分からなくなって行く、
金融危機以降の経済政策や金利・為替、そして物価や雇用といった経済現象。
その背後にあるもの含めて分かりやすく読み解きながら、「無責任世代」という本当の元凶を描き出し、
私ぐらい以下の若い世代に「叩くところや盛り上がるところが間違っている」と指摘する。
しかし、著者が「正義もまた控え目でなければ危険だ」と書く通り、中高年特有の説教臭い熱さは比較的少ない。
論旨に好き嫌いはあると思うが、世の中の「なぜ」が断片的にであれ見えるところがこの本の値打ちだと思う。
結論に賛成でなくとも(と言っても否定するにはそれなりの勉強がいるが)読む価値はある。
解説の対象になったり論理展開に使われたりしている事象は、事実通り。というより私にとって真新しい事は特にない。
しかし、それらがすりかえにならない範囲内の分かりやすい例えで語られており、同じ教える身として悔しいぐらいすいすい読める。
ただ、(このへんが学者らしいが)ユーモアのセンスがないのにユーモラスなネタを盛り込んで書こうとしているところがあり、
これがために、誠実な部分がこびている様に見えてしまうのが玉に瑕。
とりあえず文庫なので、電車内やノートパソコンを広げた机、授業中の教室などで読むのには不自由しないかと。
45 :
あず青労同大阪派教労委員会
◆ttKIMURA
:2004/02/19(木) 03:54 ID:???
*村上龍「13歳のハローワーク」(幻冬社)
著者名を見て「職業という切り口を使った、自分探しのための読み物」ぐらいに思い、
普通の文芸書ぐらいのサイズを念頭に置いて探したが、ない。
同僚が「家の近くの本屋で見た」というので買ってきてもらうと、サイズは中ぐらいのフォトアルバムほどもあり、かつ分厚い。
そして中身も、題名通りローティーン向けとはいえ、れっきとした実用書。
著者が好奇心を重視しているため「好きなもの別」に索引が作られ、その好きなものとつながりがある職業が並んでいる。
とにかく、数が多い。一つの職業ごとの文章は短いが、職業の概要とそれで生計を立てることの難易度、
必要な適性やどういうところで何を勉強すればいいか、といったことは必ず触れてある。
私も初めて聞く様な職業がいくつもあった。
ともあれそうしたものが、各職業分野や働く事自体の今日的状況を端的につづったコラムを挟みつつ、延々と続いている。
この本の一番の価値は、率直なことだ。
子ども向けの職業の本というと、一応その仕事の苦労する点などを書きつつも、
「あなたにも可能性はあるはずだから頑張って」式に勧めて終わる。
ましてや、社会から見たその職業の功罪、などという記述は皆無だ。
しかし、そうした事がこの本にはある。たとえば「政治家」の項では、
『権謀術数や異常な体力は(この職業に)必要(なもの)』と認めた上で、
『世の13歳が目指すような職業ではない』と、非常に正直だ。
圧巻なのは、『特別編・好きなものが書いていなくてがっかりした子へ』という章があること。
『戦争が好き』『銃が好き』『ナイフが好き』『エッチな事が好き』など、
世の大人たちが蓋をしたがっている方向の「好奇心」とも向き合い、分析の上で適職を提案する。
(もちろん、戦争が好きだからといって軍人をすすめるという単純なものではない)
『なにもしたい事がなく、ぼーっとしているのが好き』という項もある。
46 :
あず青労同大阪派教労委員会
◆ttKIMURA
:2004/02/19(木) 03:55 ID:???
(私も反省する側だが)教師や親というものは概してこの『特別編』にある様な言葉を聞くと、
「それは異常だ」と考え、世間体もあるのか有無を言わせず必死にこっち側へと引っ張ろうとする。
上に書いた「建前しか書かない職業の本」にも言えることだが、
「子どもは純粋で何も知らないもの」という思い込み、あるいはそうあるべきだという願望が大人をそうさせている。
では彼らがその「純粋な何も知らない子ども」に何を教えるのかというと、
「いい学校に行って、いい会社に入りなさい」というなんとも抽象的な道徳を、しかしものすごい執着を以て実践させようとするばかりだ。
しかし本当は子どもは、大人が思っているよりも(大人にとって都合の悪いことを)知っている。
世の中はもとより、両親の夫婦仲や教師同士の力関係といった事も、実によく観察できている。
だがそれでいて、物心つかぬうちから親に囲い込まれる様に大事に育てられるものだから、親の意向に従うというところから抜け出せない。
結果として、何がしたいか分からない子どもだらけになってしまい、
小学校ではなく高校に勤めている私が「自分が何をしたいかを決め、目指せる人間に」というのを仕事のテーマにしなければならない有様だ。
ようやく「子どもの意識に追いついた仕事探しの本」が現れた、と快哉を叫びたくなった一冊。
と同時に、何も考えられない、願望はあるけど悲観してしまってそれと向き合えない、といった方ならば、
高校生以上であっても、十分応えられる本でもある。
47 :
あず青労同大阪派教労委員会
◆ttKIMURA
:2004/02/19(木) 04:02 ID:???
最後に、前書きで筆者がこの本の意義を語っている部分から。
『正確な情報を豊富に与えるのが大人の仕事で、あとは子どもが選ぶのにまかせるのが大事』
あくまでも一般論だが、現状は、まるで逆だ。大人が変に子どもの面倒を見すぎである。
親の勧めるままに従って失敗しても、親は責任を取れない。
しかし意識下であれ親のせいにすることはできてしまうから、いつまでたっても立ち直れない。
反面、自分で選んだ道で失敗して自分で責任を取ることは、非常に納得が行く。
誰のせいにもできないから、自分で次を見つけていける。
好きな進路に進むべく親とケンカし続けた日々はつらかったし、
最初の仕事で挫折して帰ってきた時もつらかったが、
それで今があることを思うと、その十倍つらくても良かった、と思う。
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