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物凄い勢いの雑談スレッド 156ぁぅぁぅぁー

189 :ナモォルァ!!⊂(゚ロ゚*⊂⌒`つ ◆udoDX7zzsI :2003/10/11(土) 20:36 ID:???
「キャベツはいりませんか,キャベツはいりませんか…
冬でも温暖な渥美半島産のキャベツはいるませんか…」

 キャベツ売りの少女は冬の新宿で,
リヤカーに山盛りのキャベツの行商に来ていました。
しかし誰も見向きもしてくれません。
この一人暮らしの多い大東京,
ましてや料理なんてめんどくさがる都会人が,
キャベツ丸ごと一玉買うわけがありません。

 手がかじかんできた少女は,
売り物のキャベツの葉っぱを人かじりしました。

 すると,キャベツの精が少女現れて,こういいました。
 
 「ここでは,キャベツを買う人なんていません,
アナタは秋葉原へ行って売るのです。そうすれば,
このキャベツは瞬く間に売り切れるでしょう。」

 町をゆく人々の荒んだ心には,キャベツの精は見えないようです。
でも,今から秋葉原まで電車で行くわけにはいきません,
キャベツをリヤカーに乗せたままでは東京の営団地下鉄に,
切符代をぼったくられます。しかたがなくとぼとぼと少女は秋葉原へと向かいました。

 しかし渥美半島生まれのキャベツ売りの少女は,秋葉原への行き方なぞ知りません。
とほうに暮れた少女は,もう1枚,キャベツの葉っぱをかじりました。

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