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物凄い勢いでマターリと雑談するレッド 第90回
392 :
木村似元高生
◆M5IuEROERo
:2003/07/05(土) 00:08 ID:???
「連行」つづき。
そうして、彼女達―実際は神楽が歩いて連れて行っているのだが―は、中央広場を突っ切った。
智はときおり周囲からの熱い視線を感じつつ、「なあ・・・おろしてくれないの?」と問いかけたが、
神楽は意味ありげな笑みを浮かべるばかりでそのまま智を抱きかかえたままここへ来たのである。
―どうしてだろう・・・こんなに恥ずかしいのに・・・
―こいつとならどんなことでも耐えられそうな気にもなっているなんて。
―それに、私の腕がこいつを放さない。 放そうとしない。
「よし、着いたぞ・・・智?」
「は、はへ?」
智は、自分にかけられた言葉をうまく噛み砕けぬまま返事を返した。
彼女が目にしたもの―それは、大きな観覧車だった。
「な、なんだ・・・? ここに来たかったのか? 神楽が?」
緊張がはじけたのか、ひくひくと笑みをこぼしながら彼女は話しかけた。
反発されると思った。
「私がここに来たいと思ったら悪いのか!?」 と、いつものようにツッコミされる、と・・・
しかし、智の予想―ある意味"期待"―は、あっという間に破られた。
「ああ、ずっと・・・ずっとここに来たかった」
観覧車を見上げて目を細める神楽の横顔に、思わず智は息を飲んだ。
「でも、なんでかは聞くなよ・・・」
クスッと神楽は微笑み、続けた。
「それは後で話してやるから、な・・・」
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