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|∀・) コソーリ

125 :楊痣 ◆5KxPTaKino :2003/08/09(土) 01:53 ID:???
「オスティアのことが気にいらねえのは勝手だが……
 あんたのやり方は我慢ならねえ!」
 声を荒げ、ヘクトルが斧を構えた。
 それを焦点の合わない目で見やりながら、ダーレンは笑った。
「オスティアなどもはや眼中にないわい。
 リキアでもない……。
 わしにふさわしいのは世界だ!」
「ふざけんじゃねえっ!」
 ヴォルフヴァイルの閃き。
 ヘクトル愛用の斧が、縦横無尽に振り回された。
 右手、左手と器用に持ち替える。
 その様は、まるで両手に斧を持っているかのようであった。
 ダーレンが槍を突き出してきた。
 片手で掴み取る。
 次の瞬間、ダーレンの装甲は真二つに裂けていた。
 鮮血が迸る。
「これは……わしの、血か!?」
 ダーレンは、自らの腹部に目をやり、血を吐きながら呻いた。
「エフィデル! 早く来ぬか! お前の主が呼んでおるのだ!
 わしは……世界を……統べる……王」
 ラウス侯ダーレンの最期の言葉であった。

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