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物凄い勢いで雑談するスレ 74(名無し)さん

304 :なも ◆v4K6TB303w :2003/06/05 01:52 ID:???
続き〜。

「うげ!」
「何しやがる!」

 静寂に包まれた別荘の闇を切り裂くかのように怒号と罵声がこだまする。
智がみんなが寝ている布団の上を,ロードローラーの如く,
ゴロゴロと前転していったのである。

 被害者はよみと神楽。月明かりの中,よみはすぐさま起き上がり智をはがい締めにする。
神楽は速攻で智が寝ていた布団を剥がし,智に巻きつける。
ふと後ろを振り返ると,榊がどこからか持ってきたロープを持って立っていた。
そして目にもとまらぬ速さで,智を簀巻きにした布団を,
まるで高級ハムのように紐で締め上げてゆく。

「榊!」

 よみがそう叫んだのとほぼ同時に,よみと榊は智を簀巻きにした布団を担いでいた。
お互いが一呼吸置いた後,よみと榊の体が鮮やかな弧を描いた。
轟音とともに,見事にダブルジャーマンスープレックが智に決まった。
間髪いれず,反射的に神楽はフライングボディアタックで追い討ちを掛ける。

 その神楽をどかしたよみ。流石に「やりすぎた!」と思った神楽であったが,
寝ている,智を簀巻きにした布団を再び起き上がらせ,榊とアイコンタクトをとり,
布団を中心にお互いが距離を取った。

「まさか…」

 予感は的中した。右腕を振り上げたよみと榊が布団にかけより,
友情のクロスボンバーを智に見舞う。倒れる智,ハイタッチをするよみと榊,
そしてその環に加わる神楽。

 騒ぎのざわめきを残して,それぞれの布団へと戻る3人。
あたりは再び,虫の声と潮騒が流れる夏の静寂を取り戻した。


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