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物凄い勢いで雑談スレ 62ユーロ
272 :
名も(略
◆v4K6TB303w
:2003/05/20 23:51 ID:rniAmYEc
「失礼しま〜す。」
ノックの音とともにちよちゃんは保健室のドアを空けた。
この高校に来て早くも半年を過ぎ,
既に人肌が恋しくなるような木枯らしが外を駆け抜けている。
ストーブで暖かくなった保健室の中では保健の先生の替わりに,
体育の黒澤先生がちよちゃんを待っていた。
「いらっしゃい,ちよちゃん。」
この日,ちよちゃんは1時間目の体育の授業の後,
黒澤先生に特別補修を受けるために呼び出されていた。
時間を決めようと相談した結果,
今日すぐに時間が取れるので補修する事になったのだ。
ちよちゃんがカバンを持ったまま,カウチに座り,
横に何冊かの本を重ねておいてある,
黒澤先生のもとへと歩み寄っていった。
「ちよちゃん,私のよこにいらっしゃい。」
黒澤先生は自分の左側に,
ちよちゃんが座るには十分なスペースを用意していた。
その空間へ,ちよちゃんは吸いこまれるように座りこんだ。
いつもは面と向かって黒澤先生と話しているだけに,
このポジションで黒澤先生の顔を見るのは新鮮だし,
いつもと違い,どことなくフレンドリーで心地よい気分だ。
なんか小さい頃に,お父さんやお母さん,
おばあちゃんにお話を聞かせてもらっていた,そんな懐かしい気分だ。
黒澤先生が,優しい笑顔でちよちゃんに語り掛けた。
「ここに呼ばれた理由,ちよちゃんにはわかるかな…?」
「え…っと…わかりません…。」
「ちよちゃん,今,何歳だっけ?」
「あ,この三月で11歳になるんで…まだ10歳です…。」
「ちよちゃんのお友達の滝野さんや春日さんは15歳か16歳,
あの子達と比べると,あなたは5年分,学校を飛び越しているのよね。」
「えぇ…。」
「その飛び越した分だけ,ちよちゃんにはちょっと勉強しないといけないことがあるの。
多分,ちよちゃんと同じ年代の子が,勉強している,自分たちのからだについての事なの…。」
「はぁ…。」
「ちよちゃんも,もっと大人になったら,好きな男の人と恋をして,
結婚して,あかちゃんを産むんだよね。
だけど,その前に,やっぱり知らなきゃいけない事がたっぷりあるの。」
そして黒澤先生は,横においてあった本の山から,
いちばん上にある本を手に取った…。
【なんか…マトモすぎるね…。】
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