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物凄い勢いで雑談スレ 水深45m
99 :
名も無きSS書き
◆v4K6TB303w
:2003/04/28 22:02 ID:???
大阪をおんぶするシチュですか…。
「えぇって,大丈夫やって…。」
僕は遠慮する大阪の言葉を無視するかのように,
大阪の細い両腕を僕の首に回した。
「軽い…」
おぶってみて,予想以上の体重の軽さに驚いた。
華奢な体格は見た目で分かるとはいえ,ここまで軽かったのは,
正直,予想外だ。まるで,ちよちゃんをおぶっているかのような感触だ。
大阪の体重を支えるために,太ももを掌で受け止める。
女の子は基本的に太ももの周りに皮下脂肪が集まる。
その皮下脂肪が女性らしい曲線を描くプロポーションを作り出すのだが,
大阪の太ももは,とても柔らかい筋肉が少しついている,
いや,「こびりついている」という表現のほうが妥当だろう,
それぐらい細かった。
背中からも,大阪の僅かな体重の感触のおかげで,彼女の体格のイメージが浮かぶ。
僅かに感じる肋骨の感触,そしてすこしだけふくらみを帯びた,とても柔らかい乳房…。
「トクントクントクントクン……」
乳房と肋骨,薄い胸を通して,大阪が,自分の生命のビートを淡々と刻む。
ビートの感覚が少しずつ短くなってゆく。
僕が頬から感じる大阪の吐息も,それにつられて早まっていく。
「私…はずかしい…。」
そうつぶやいた大阪は僕の首に回した手を,少しだけ強く締めなおした。
キャンプまで,歩いて15分ほど。大阪をおぶっても30分ぐらいだろう。
「30分ぐらいの我慢だよ,大丈夫,心配いらないよ。」
大阪のココロを解きほぐすために,カラっと,簡潔に声をかけてあげた。
だけど…大阪には30分のがまんだけど,
僕はあと30分しか大阪とこうして接触することができない,
そんな気がしてきた。
その想いが,僕の歩くペースを鈍らせてゆく…。
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