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物凄い勢いで雑談スレinあずラウンジ 43運用
137 :
名も無きSS書き
◆zQyv8380ig
:2003/04/26 01:16 ID:???
全身が映る鏡で,智は全ての着衣を脱ぎ捨て自分を見つめている。
「バランス」…とでも言うのだろうか,
体中,いたるところに理想的な「肉」の着け方をしている。
大阪のように筋肉まで削り落とすことは無く,
神楽のように否応もなく筋肉を着込んでいるわけでもなく,
よみのようにふっくらとした女性らしい柔らかなラインを描く皮下脂肪をつけるわけでもなく,
榊のように一つの理想に達した「ヴァリキリー」のような体でもない,
ごく僅かな皮下脂肪と,そしてなめらかな筋肉。
極限の,ギリギリのバランスで構成されている自分の体格を,鏡を通して自ら刺姦する。
「人間は見られて美しくなる。」
そう信じて,肌の露出の多い服,ボディラインにフィットする服を選んできた。
その結果,自分の体に自信を持っていた。
だけど,1箇所だけ,どうしても納得できない個所がある。
「胸」。
刺激すれば大きくなる,自分の「性感」を高めれば大きくなる,
そう信じて殆ど毎日,自分を癒し慰め,そして貪り嬲ってきた。
両親や友達,それによみに見られたらイケナイ,
「奇妙な玩具」も恥ずかしながら所持し,使ってしまった。
だけど一向に,僅かには成長すれど,それは到底よみや神楽,榊に追いつかない。
でも,少しは成長している。一縷の望みを託し,
今日もまた,彼女は自分自身を嬲る。
何を想い,何を考え,何を夢見るのか。
彼女はそれを口にすることはないであろうし,だれもそれを知ることはないだろう。
彼女は自分の緋部に,それでこそ「慣れた」手つきで指を滑り込ませた…。
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