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物凄い勢いで雑談スレ28話

557 :名も無きSS書き ◆zQyv8380ig :2003/04/05 03:40 ID:Ve1Dzx1I
私は彼のことを思い出した。
「一緒に生きていこう。」
彼は力強く,優しく,そして澄んだ目で私に語りかけてくれた。
彼の夢へ私も一緒,確実に一歩一歩歩んでいける。
そう思えたあの頃は過ぎ去り,私には見当もつかない,
ただ一つ解るというのは「暗い」事だけ。
 両手で覆い隠したまぶたの裏を,過去の思い出が幾度と交錯する。
楽しかった高校時代,希望をもって智ちゃんと一緒に入った大学,
それを捨ててまで私が一緒に生きていこうとした彼。
「なんでこんなことになったん?」
私は自問自答しながらただひたすら,泣いていた。

 次の瞬間,自分の身体が重力から裏切られ,
身体が浮き上がり,天地がひっくり返ったような感覚を私の身体を襲った。
鈍いものに頭をぶつけた,そこまでは判る。
だけど,だんだん,意識が遠のいていく…。

なにか,人の声が聞こえる…。
「君,大丈夫か?!」「こっちの二人は?!」「生理食塩水と…!!」

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