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物凄い勢いで雑談スレinあずラウンジ 6時間目

317 :うちゅー ◆AZUxozdw:2003/02/23(日) 00:18 ID:???
*そして意味もなくあずまんがSS化。

キムリンは死の床にあった。

「なにか言いたいことがあるんですかキムリンさん」
「み、見えない……ひ、ひかり」
「おい、そこの君、窓を開けたまえ」
「わかりましたお医者様」
 少女――いや、ちよちゃんが窓に向かった。
「い、いや。お、おいしゃ様が……」
「え? 私が開けるんですか」
 ちよちゃんは元の位置に座り、医者が窓を開けた。
 うっすらとした、柔らかい光が部屋を覆う。
「おおおおお」
 キムリンの顔に、涙が一筋。
「見えぬ」
「どうしたんです、キムリンさん」
 医者が慌ててキムリンに駆け寄るが、彼は抵抗する。
「もっと光を!」
「窓は開いていますよ!」
 キムリンは医者を押しのけ、医者の裏に隠れていたちよちゃんを見た。
「おお! 光だ!」
 そして天井を見つめ、つぶやいた。
「もっとパンチラを……」
 がく。
 稀代の助平、最後の瞬間であった。

「……聞いたか?」
「はい、しっかりと聞きました」
 付き添いのちよちゃんはスカートをしっかりと抑えている。
「最後の一言は、なかったことにしよう」
「……はい」
「最後の言葉は、あれだ」
「……はい」

 こうして「もっと光を!」の迷言が生まれた。

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