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次回よつばとのタイトルを予想するスレ
1 :
◆
DER1heQw
:2003/02/14(金) 23:07 ID:hJieSh5.
1回目は「よつばとひっこし」
101 :
大阪XP
◆KASUGAeee.
:2003/06/08 21:52 ID:???
阻止
102 :
八八艦隊司令大阪さん
:2003/06/09 16:13 ID:???
きゃー!
103 :
ちよちよ
◆ASAGI
:2003/11/21(金) 21:16 ID:???
ザ:ワールド!
104 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2003/11/22(土) 04:25 ID:???
止まってるなあ
105 :
あずみん
◆5619859402
:2003/11/22(土) 04:26 ID:???
よつばとスレスト
106 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2003/12/22(月) 16:11 ID:???
スレスと!
107 :
ツインテール
◆SKYOSAKAKI
:2004/02/09(月) 00:20 ID:???
よつばとマタニティ
108 :
(・∀・)イイ!
◆EEE802ToMo
:2004/02/09(月) 00:22 ID:???
Σ(゚д゚)
109 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/09(月) 15:13 ID:???
>>108
(´3`)
110 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/15(日) 06:29 ID:???
最終話「よつばととーちゃん」
連絡は突然だった。
よつばの「本当の親」が現れたのである。
DNA鑑定を行ったところ、それが真実であることが判明した。
なんでも、家が火事になった際生き別れになったのだという。
彼女は、娘はとうに死んだものと思っていたらしいが、先日とあるマイナーな雑
誌に翻訳家としてインタビューを受けていた小岩井の背後にいた娘が、自分にうり
ふたつであったことから、調査を開始したのだという。
自分が小岩井の本当の娘ではないと知らされたとき、よつばは呆然としていた。
しかし、数分後には平静を取り戻し、「お母さんのところに帰るか」との小岩井の
問いに対して、こくりと頷いたのである。
彼女も、うすうす自分と小岩井との違いに気づいていたのかもしれない。
明日、よつばは日本を去る。
小岩井は、なかなか寝つけず、ぼんやりと闇を見つめていた。
「とーちゃん」
隣から、娘の幼い声。
「とーちゃん、あしたからひとりぼっちだな。
さみしくなってなくなよ」
「ならねーし、泣かねーよ。
父ちゃん、超強いからな」
父は天井を見上げながら応じた。闇に目が慣れている。
隣の布団で、娘がもぞもぞと動きだした。
父のもとに近づいてくる。
ぴたりと身を寄せた。
石鹸のにおいが、父の鼻を撫ぜた。 (1/4)
111 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/15(日) 06:29 ID:???
無言で、娘は父にしがみつく。
父は娘の小さな背中に右の掌を添えた。
なにしろ、物心がついた頃から、親子として過ごしてきたのだ。
明日にも離れ離れになるといわれれば、心細くなるのも当然というものである。
父は、胸元が湿っていくのを感じた。
娘が父のシャツの中に手をもぐらせ、その指で自分の鼻をつまむ。
「俺のシャツで鼻をかむな」
笑って、枕もとにあるティシュを一枚手にとり、娘の鼻にあてがった。
やがて、娘は寝息をたてはじめる。
その寝顔は、涙に濡れてはいるが、穏やかなものであった。
明日から、別の国で新しい親とともに暮らすことになる娘。
最初はいろいろと不便なこともあるだろうが、すぐに慣れてしまうだろう。
そして、いつか、幼い頃を日本で過ごしたことすらも忘れてしまうに違いない。
――それで、いいんだ。
父は、心の中で呟いた。
俺のことなんか、忘れてもいいんだ。
でも、俺の教えたことは、忘れないでいてくれると、嬉しい。
朝ごはんはきちんと食え。
挨拶は大きな声で元気に。
寝る前にトイレに行け。
人に嘘はつくな。 (2/4)
112 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/15(日) 06:30 ID:???
よつばが日本を去って一月。
小岩井家の散らかりようは惨憺たるものであった。
居間にはカップラーメンの容器が散乱し、床には古新聞が無秩序に広げられてい
る。洗濯籠に洗濯物はたまり、隅にくもの巣のはる部屋まで出てきた。その有様は、
彼の親友であるジャンボこと竹田をして「大学生の下宿みたいだな」と言わしめた
ほどである。
事実、今まで生活が規則的であったのは、よつばがいたからである。
翻訳家である小岩井ひとりが暮らすのであれば、なにも朝日に目覚めて宵闇に眠
る必要もないし、毎朝自分で支度をしてご飯をこしらえる必要もない。部屋を衛生
的に保つ必要もなし、アダルトビデオを見つからぬ場所に隠す必要もなし……。
かといって、仕事のほうはうまくいっているかというと、そうでもないのであっ
た。以前に比べ、仕事の量も集中力も格段に下がっている。少しいりくんだ表現が
文中にあらわれると、すぐにパソコンの前を離れて他のことに走ってしまうことも
しばしばであった。
チャイムが鳴った。
玄関に出てみると、隣の綾瀬家の次女が回覧板を持って立っている。
「あー、風香ちゃん、いつもお疲れさま」
小岩井の応対はとろとろとしていて、いかにも面倒くさげだ。風香の目から見て
も、その動きが明らかに精彩を欠いているのがわかる。
「小岩井さん、大丈夫ですか?」
「ん、大丈夫大丈夫」
気遣う風香に、小岩井は虚ろな笑顔を返す。
すっかり外出しなくなって家にこもりがちの彼の肌は白い。
苦笑しながら、風香は四方山話を始める。
「そういえば知ってます? 今度この隣に新しい人が越してくるらしいですよ」
「へえ」
この家の左隣はこの娘を含む五人家族の住む綾瀬家だが、右隣は現在空き家だ。
その家に誰かが引っ越してくるという話だが、ほとんど外を出歩かない彼にはあ
まり関心のない話でもあった。 (3/4)
113 :
楊痣
◆5KxPTaKino
:2004/02/15(日) 06:30 ID:???
風香が帰ったあと、また寝ていたようだ。
連続するチャイムの響きで、目が覚めた。
「なんだ、騒々しい……」
寝起きの彼は小声で悪態をつき、のそのそと玄関に向かう。
ドアを開けたとき、奇声とともに何かが飛びこんできた。
緑色の何かが目の前に現れたかと思うと、胴体に重い衝撃が走った。
それは、しゃにむに彼の身体にしがみついてくる。
支えきれず、上がりかまちに尻を打ちつけた。
「あっ……」
火花の散ったあとに小岩井の目に映ったのは、緑色の髪、丸い瞳――
「よつば!?」
一月前に日本を去ったはずの娘であった。
「どうしたんだ、お前! なんでここにいるんだ!」
驚きのあまり、小岩井は声を荒げる。
よつばは二度と俺の前には現れない。日本を訪れることもない。
そう思っていた彼にとって、目の前に彼女が存在することは信じえぬ事実であった。
「コンニチハ」
よつばが答えるよりも早く、かたことの日本語が小岩井の頭上に注いだ。
見れば、ドアの手前に、見慣れぬ異人の姿。緑色の長い髪、蒼い瞳、長い脚。
「今日カラ、コノ隣リニ越シテクルコトニナリマシタ。ドウゾヨソシク」
「かーちゃん、『よそしく』じゃない! 『よろしく』だ!」
小岩井の膝の上でよつばが振り向き、かの異人の誤りを訂正する。
風香の話にあった、隣の空き家に越してくる者――
それは、娘とその母親をさしていたのであった。
日常が再び始まる。 (4/4)
114 :
Mizuma
◆ICPOMk2.Mg
:2004/02/15(日) 09:12 ID:???
楊痣さんのことだから
何か面白いオチがあるんだろうって
期待して読んでたら
泣いちゃったじゃないかウワァァァン
115 :
大阪XP
◆KASUGAeee.
:2004/02/15(日) 12:25 ID:???
>>114
→(2)
116 :
コテハンスレの他称テロリスト
:2004/04/06(火) 14:32 ID:0SaGhF4w
あずまんが よつばと鉄人兵団
あずまんが よつばと恐竜
いや、主人公の名前に「と」と続く点で同じと考えて………
余談だがこの年でワンニャン時空伝を映画で見るには周りの視線がきつかったぜ…
最近2chと大阪板でレスが多すぎる気がするなぁ(一日最低3回)
復活までは止めとくか……
117 :
へーちょ名無しさん
:2004/04/06(火) 14:33 ID:???
げ、またしても下げ忘れた!!すまん!
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