まだ日も高いうちに、またnameがやってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

世も末だ・・・。

まだ日も高いうちに、またnameがやってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

そう言ってnameは不気味にはにかんだ。

まだ日も高いうちに、またnameがやってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

どう聞いても自慢話だった。

まだ日も高いうちに、またnameがやってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

何人もの人がこの言葉に騙されて来た。

まだ日も高いうちに、またnameがやってきた。バーテンダー仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。nameはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

nameは何が面白かったのか自分の話で爆笑していた・・・・・。