大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある○○が入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。私にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

この店でのトラブルはごめんだ。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある○○が入ってきた。今夜は最悪の気分だ。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

とても◎◎を恐れている。私はそう直感した。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の○○が店に入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

nameの話を聞いていると私まで憂鬱になる。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の○○が店に入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。◎◎から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

そういう話は犬にでもしてもらいたいものだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の○○が店に入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。